夜型が多いクリエイターの皆さんにとって、朝や寝起きはなかなか作業に集中できない時間帯。そんなときに鍵を握るのが“集中法”です。今回は、仕事前に集中力を高めたい、元気を出したい、そんなときにぴったりの瞑想方法をレクチャーします。解説は鍼灸院「アキュサリュート高輪」院長の瀬尾港二先生。イラストはお笑いコンビ蛙亭の中野さんです。
集中力が続かない原因はズバリ雑念。心を整える瞑想
瀬尾 夜ふかしをした翌朝などにいつまで経っても仕事に手が付かず、あれこれ考え事をしてしまう方は少なくないはずです。集中力が続かない原因は、方々から湧き上がる「雑念」。そんな雑念を払い、心を整える瞑想「循環気功」を行ってみましょう。
特におすすめなのは、朝日のさわやかな光に向かって行うこと。下腹部の中心から太陽、そして眉間へと順番に気を巡らせ、三角形に繋ぐイメージです。太陽のエネルギーを身体におろし、心を整えながら身体を元気にしていきます。
雑念をなくし心を整える!簡単集中法「循環気功」
◾️身体と心を元気にする瞑想「循環気功」
1) 下丹田(へその下の下腹部)と手のひらの中央にあるツボ「労宮」を重ねる。 左手を上にし、両手を重ねる。 |
2) 太陽に向かって大きく息を吐く。 |
3) 息を吸いながら眉間から、太陽のエネルギーをもらい、胸の中心の壇中を通り下丹田に貯める。 息を吐きながら下丹田に貯めたエネルギーを太陽に返すイメージで行う。舌は軽く上顎に付ける。 |
例では太陽をあげましたが、月や木、岩など良いエネルギーを感じるものや、自分とフィーリング、つまり「気が合う」人を相手に行うのもおすすめです。
プロフィール
- 瀬尾港二
- アキュサリュート高輪院長
- 1960年宮崎生まれ。ICU理学科卒業後、北京中医学院(現北京中医薬大学)針灸推拿学部に入学。在学中から気功や武術の大家に師事。92年卒業。2010年にアキュサリュート高輪を開設。一般社団法人日本中医薬学会理事・事務局長、神奈川衛生学園専門学校非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師。著書に「図解 よくわかる東洋医学―漢方薬・ツボ・食事、3つの養生法で治す」「家庭でできる漢方〈4〉不眠症―原因・タイプ別 眠れるからだに体質改善!」など。
2023.08.10 Thu