初めましての人に会う直前や、早く寝たいのになかなか眠りにつけないときなど、不安が募って過剰なストレスを感じてしまう……なんてことも。そこで今回は、不安による緊張を緩めてくれ、簡単に取り入れられる呼吸方法をご紹介します。解説は鍼灸院「アキュサリュート高輪」院長の瀬尾港二先生。イラストはお笑いコンビ蛙亭の中野さんです。
身体を包み込み、トントンと心地よいリズムの呼吸法
瀬尾 初めてのクライアントとの打ち合わせや大事な予定の前日など、眠りたいのになかなか寝付けず焦ってしまうこともありますよね。そんなときにおすすめしたいのが「抱きしめ呼吸」です。
両腕で身体を抱きしめるように包み込み、心地よいリズムで呼吸を行う方法。立っているとき、座っているとき、横になりながらでも簡単に行えるので、「身体に余分な力が入っているな」「緊張しているかも」と感じたらぜひ試してみてください。
どこでも簡単にリラックスできる「抱きしめ呼吸」
◾️不安を落ち着ける気功「抱きしめ呼吸」
1)両腕を交差し、体を抱きしめるようなイメージで胸の前に置く。 |
2)ゆっくりと息を吸いながら腕を軽く浮かせ、吐くタイミングで体をやさしく「トン」と叩く。呼吸のリズムや心拍などに合わせ、落ち着くまで自分にとって心地よいリズムで叩いていく。 |
【ワンポイント】 座りながらや横になりながらやってもOK。眠れないときにも効果的。 |
また、以前ご紹介した「玫瑰花(マイカイカ)」のハーブティーもリラックスに効果的。血流や気の流れを良くし、ストレスを緩和してくれます。
プロフィール
- 瀬尾港二
- アキュサリュート高輪院長
- 1960年宮崎生まれ。ICU理学科卒業後、北京中医学院(現北京中医薬大学)針灸推拿学部に入学。在学中から気功や武術の大家に師事。92年卒業。2010年にアキュサリュート高輪を開設。一般社団法人日本中医薬学会理事・事務局長、神奈川衛生学園専門学校非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師。著書に「図解 よくわかる東洋医学―漢方薬・ツボ・食事、3つの養生法で治す」「家庭でできる漢方〈4〉不眠症―原因・タイプ別 眠れるからだに体質改善!」など。
2023.07.14 Fri