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Photoshopド定番チュートリアル

2025.03.04 Tue

Photoshopで風景が映り込んだリアルな水面を表現する(水面/波紋/映り込み/反射/写真加工)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopで写真を加工し、風景が映り込んだリアルな水面を表現するテクニックを紹介します。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「長方形選択ツール」「垂直方向に反転」「移動ツール」「スマートオブジェクト」「ぼかし(移動)」「塗りつぶし」「ノイズを加える」「ぼかし(ガウス)」「エンボス」「遠近法」「置き換え」「レイヤーマスク」「ブラシツール」「長方形ツール」「描画モード」

【Photoshop】風景が映り込んだリアルな水面の表現: 
1.元となる写真を配置して映り込む風景を用意する

まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:1300ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]、[カラーモード:RGBカラー8bit]、[カンバスカラー:白]で作成したら、元となる写真素材(ここでは家屋の写真)を用意して配置する(図1)

図1

長方形選択ツールで写真の上半分ほどに選択範囲を作成し(図2)、コピー&ペーストしたあと、編集メニュー→“変形”→“垂直方向に反転”を実行し(図3)、移動ツールでドラッグして水面を表現したい部分に配置する(図4)

図2。長方形選択ツールで、水面に映り込ませたい部分に選択範囲を作成する
図3
図4

続いて、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行したら(図5)、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(移動)...”を[角度:90°]、[距離:15pixel]で適用する(図6)(図7)

図5。この時点のレイヤーの状態。垂直方向に反転した(水面の映り込みの)レイヤーをスマートオブジェクトに変換しておく。ここでは、分かりやすいようレイヤー名を「水面」に変更しておいた
図6。[角度:90°]、[距離:15pixel]に設定する
図7

【Photoshop】風景が映り込んだリアルな水面の表現: 
2.水面の波紋の素材を作成する

水面の波紋の素材を作成していく。まずは、新規ファイルを[幅:600ピクセル]、[高さ:1300ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]、[カラーモード:RGBカラー8bit]、[カンバスカラー:白]で作成したら(図8)、編集メニュー→“塗りつぶし…”を[内容:ブラック]で実行して背景レイヤーを黒く塗りつぶす(図9)(図10)

図8
図9。[内容:ブラック]に設定する
図10。背景レイヤーを黒く塗りつぶしておく

次に、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える…”を[量:400%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]をオンにして適用する(図11)(図12)

図11。[量:400%]、[分布方法:均等に分布]に設定し、[グレースケールノイズ]にチェックを入れる
図12

続いて、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1.5pixel]で適用する(図13)(図14)

図13。[半径:1.5pixel]に設定する
図14

チャンネルパネルで「レッド」チャンネルをクリックして選択したら(図15)、フィルターメニュー→“表現手法”→“エンボス...”を、[角度:180°]、[高さ:1pixel]、[量:500%]で適用する(図16)(図17)

図15。この時点のチャンネルの状態。「レッド」チャンネルをクリックして選択する
図16。[角度:180°]、[高さ:1pixel]、[量:500%]に設定する
図17

同様にチャンネルパネルで「グリーン」チャンネルを選択したあと、フィルターメニュー→“表現手法”→“エンボス...”を、[角度:90°]、[高さ:1pixel]、[量:500%]で適用する(図18)(図19)

図18。[角度:90°]、[高さ:1pixel]、[量:500%]に設定する
図19

次にチャンネルパネルで「RGB」チャンネルを選択して全チャンネルを表示させたあと(図20)、レイヤーパネルで背景レイヤーのレイヤーサムネールをダブルクリック。「新規レイヤー」ダイアログが表示されるので、そのまま[OK]を選択すると背景レイヤーを通常のレイヤーに変換できる(図21)(図22)

図20。すべてのチャンネルを表示すると、図のように少し色がずれたように見える
図21。[OK]をクリックする
図22。この時点のレイヤーの状態。背景レイヤーが通常のレイヤー(ここでは、「レイヤー0」)に変換される

続いて、編集メニュー→“変形”→“遠近法”を選び、ダイアログボックスのハンドルをドラッグして下辺を引き伸ばしたら、Enterキーを押して変形を確定させる(図23)(図24)

図23。ダイアログボックスのハンドルをドラッグして下辺を図のように引き伸ばす。事前に表示を縮小したうえで、ウィンドウサイズを大きくしておくと作業しやすい
図24

レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行したら、分かりやすい名前をつけてPSD形式でファイルを保存しておく。ここでは、「波紋.psd」とファイル名をつけて保存しておいた。

【Photoshop】風景が映り込んだリアルな水面の表現: 
3.波紋の模様を水面に反映してビジュアルを仕上げる

ビジュアルを仕上げていく。元写真のファイルに戻り、レイヤーパネルで水面のレイヤーを選択したら、フィルターメニュー→“変形”→“置き換え...”を[水平比率:10]、[垂直比率:80]、[置き換えマップデータ:同一サイズに拡大/縮小]、[未定義領域:端のピクセルを繰り返して埋める]、[スマートオブジェクトにファイルデータを埋め込む]で実行する(図25)

図25。[水平比率:10]、[垂直比率:80]、[置き換えマップデータ:同一サイズに拡大/縮小]、[未定義領域:端のピクセルを繰り返して埋める]に設定し、[スマートオブジェクトにファイルデータを埋め込む]にチェックを入れる

ファイルを選択するダイアログが表示されるので、先ほど保存した波紋の素材ファイル(ここでは「波紋.psd」)を選んで適用する(図26)。これで水面に波紋の形を反映できる。

図26。水面に波紋の形が反映される

続いて、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1.5pixel]で適用する(図27)(図28)

図27。[半径:1.5pixel]に設定する
図28

この水面のレイヤーが選択された状態のまま、レイヤーパネル下部の[レイヤーマスクを追加]ボタンをクリックしてレイヤーマスクを追加したら(図29)、長方形選択ツールで水面と陸上の境界から上に選択範囲を作成する(図30)

図29。この時点のレイヤーの状態。[レイヤーマスクを追加]ボタン(赤枠)をクリックしてレイヤーマスクを追加する。図のようにレイヤーマスクサムネールの周囲に白い線が表示されている状態(レイヤーマスクが選択された状態)になっていることを確認し、なっていない場合はクリックして選択しておく
図30。水面と陸上の境界部分から上に選択範囲を作成する

続いて、ブラシツールを選択して[描画色]を黒に設定したあと、波紋の形に置き換えられて不自然な印象になっている部分をなぞってマスクして(隠して)いく(図31)

図31。上がブラシを加える前で、下がブラシを加えた後。「置き換え」フィルターを適用した際、陸上の一部にも波紋の形が反映されてしまったので、その部分をマスクして隠していく

選択範囲を解除したら(図32)、新規レイヤーを最前面に作成。長方形ツールを選び、オプションバーで[ツールモード:ピクセル]に設定したあと(図33)、水面と陸上の境界部分に細長い長方形を描画する(図34)

図32
図33。オプションバーで[ツールモード:ピクセル]、[塗り:黒]、[線:なし]に設定する
図34

長方形のレイヤーが選択された状態のまま、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行し、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:10pixel]で適用する(図35)(図36)

図35。[半径:10pixel]に設定する
図36

続いて、レイヤーパネルでこの長方形のレイヤーを[描画モード:乗算]に変更(図37)(図38)

図37
図38。この時点のレイヤーの状態。長方形のレイヤーを[描画モード:乗算]に変更する

ここでは、さらに文字要素などを配置して完成とした(図39)

図39。完成ビジュアル

以上、Photoshopで写真を加工し、風景が映り込んだリアルな水面を表現する方法でした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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