WordPress3.4のアップデート情報 - 新世代Web制作テクニック総特集 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

WordPress3.4のアップデート情報 - 新世代Web制作テクニック総特集

2024.4.26 FRI

【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて

 

web creators特別号
スマートフォン・ソーシャルメディア・WordPress
Web制作テクニック総特集

WordPress 05
WordPress3.4のアップデート情報

WordPressは3~4ヶ月に一度の割合でバージョンアップが行われている。直近では、2012年6月14日にWordPressのバージョンが3.3から3.4にバージョンアップした。ここではその変更点についてまとめておこう。

解説/星野邦敏(株式会社コミュニティコム)



WordPress 3.4「Green」

WordPressでは、バージョンアップの数字だけでなく、バージョンアップに、アメリカの音楽家にちなんだニックネームがついている。今回の3.4ではギタリストの「Grant Green」にちなんで「Green」となっている【01】。

今回の変更によって、翻訳方法(国際化・ローカリゼーション)が一部変更となったり、非推奨となったテンプレートタグなどもあるが、ここではWordPressを利用する際の大きな特徴に絞り、代表的な3つの改善点を紹介する。

【01】WordPress | 日本語 » WordPress 3.4「Green」(http://ja.wordpress.org/2012/06/14/wordpress-3-4-green/)
【01】WordPress | 日本語 » WordPress 3.4「Green」(http://ja.wordpress.org/2012/06/14/wordpress-3-4-green/


新機能「テーマカスタマイザー」

WordPress3.4 の大きな特徴としては、「テーマカスタマイザー」という新機能が追加されたことだろう【02】。WordPress3.4から、適用しているテーマには「カスタマイズ」というリンクが、適用していないテーマには「ライブプレビュー」というリンクが付いている。

リンクをクリックした後の画面が【03】だ。以前はテーマ変更後のプレビューを見るだけだったが、今回のテーマカスタマイザー機能により、直接プレビュー画面を見つつ変更を行うことができるようになった。

このようにプレビューの画面からWebサイトのタイトルや色、ヘッダー画像などをあらかじめ変更した上で、公開できるようになった。この機能のことを「テーマカスタマイザー」という。

なお、テーマカスタマイザー機能にともない、customize_registerフックやcustomize_preview_initフックが登場した。このフックを利用して、例えば、テーマのfunctions.phpからフックを掛ける形の記述をすれば、プレビュー画面からロゴをWebサイトの左上に挿入できるようになった。今後はテーマのプレビュー画面から操作できる項目を増やした形のWordPressテーマも増えていくことだろう。

【02】インストールしたテーマは、管理画面の[外観]→[テーマ]から一覧が確認できる。
【02】インストールしたテーマは、管理画面の[外観]→[テーマ]から一覧が確認できる。

【03】右側にプレビュー画面が現れる。
【03】右側にプレビュー画面が現れる。


TwitterのURLが 埋め込みが可能に

TwitterのURLを投稿本文に入れるだけで、そのつぶやきをWordPress本文に表示することができるようになった。今までもYouTubeのURLを入れるだけで動画が表示されたりする機能が実装されているが、今回のバージョンアップでTwitterのつぶやきも同様に埋め込み可能となる【04】。

投稿本文には【05】のように表示される。フォローや返信やリツイートなども、自分のWebサイトから行えるようになる。

【04】
【04】

【05】
【05】


投稿編集画面からのコメントが可能に

コメント欄を開いている場合に、今まではサイト運営者もサイト側から返信する必要があった。今回のWordPress3.4からは、コメント欄への返信を管理画面の投稿画面から行えるようになった【06】【07】。

【06】従来はサイト運営者もWebページからしか新規コメントやコメントへの返信ができなかった。
【06】従来はサイト運営者もWebページからしか新規コメントやコメントへの返信ができなかった。

【07】WordPress3.4以降は、投稿画面の右上の「表示オプション」からコメントが表示されるようにチェックをした上で、管理画面からも新規コメントやコメントへの返信を行えるようになった。
【07】WordPress3.4以降は、投稿画面の右上の「表示オプション」からコメントが表示されるようにチェックをした上で、管理画面からも新規コメントやコメントへの返信を行えるようになった。


その他の改善点

なお、WordPress3.4 によって新たに加わった機能や改善点については、「Version 3.4 – WordPress Codex 日本語版」(http://wpdocs.sourceforge.jp/Version_3.4)に網羅されているので、確認するとよい。

また、WordPress3.4から、スマートフォン対応のための条件分岐タグ「wp_is_mobile」関数が新しくできた。これはスマートフォンサイト制作においては大きな改善点だ。「wp_is_mobile」関数については、Lesson11のスマートフォン対応の記事で改めて解説しよう。


[目次に戻る]

【本記事について】
2012年7月28日発売のweb creators特別号「新世代Web制作テクニック総特集」から、毎週記事をピックアップしてご紹介! スマートフォンサイト特集ではデザインのルールとコーディングのポイント、ソーシャルメディア特集では従来のWebサイトとの違いと有効な活用方法、WordPress特集ではサイト構築に必要な機能と役立つプラグインなど、基本的な知識と必須テクニックを網羅した内容になっています。

※本記事はweb creators特別号『新世代Web制作テクニック総特集』からの転載です。この記事は誌面でも読むことができます。

twitter facebook このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて

この連載のすべての記事

アクセスランキング

8.30-9.5

MdN BOOKS|デザインの本

Pick upコンテンツ

現在