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運営管理に役立つプラグイン「WP Total Hacks」 - 新世代Web制作テクニック総特集

2024.4.19 FRI

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WordPress 14
運営管理に役立つプラグイン「WP Total Hacks」

Webサイトの制作業務においては、制作工程だけでなく、運営・管理まで受託しているケースも多いだろう。このような受託形態において役立つプラグインが「WP Total Hacks」だ。

解説/星野邦敏(株式会社コミュニティコム)



運用時に効果を発揮するWP Total Hacks

Web 制作の案件によっては、WordPressを利用していることをクライアントに意識させる必要がないケースもあるだろう。また、サイト管理も請け負っている場合、コンテンツの入力はクライアントに行ってもらいつつ、制作会社が継続してCMSやサーバー管理を行わなければならないこともある。

このような、サイトの制作・管理を受託している際に、運用面で便利なプラグインが「WP Total Hacks」プラグインだ。「WP Total Hacks」プラグインは、おもに20以上の管理画面や運用面に対して便利な機能を実装している。アクセス解析を入れたり、お気に入り登録時やタブ表示時に出るFavicon(ファビコン)のアイコンを気軽に入れたい、といった細かなニーズにも応じられる。

機能が「サイト設定」「投稿&ページ」「外観」「その他」の4つのカテゴリーに分かれているので、ひとつずつ見ていこう。


サイト設定

「サイト設定」【01】でおもに使うのは、Google のアクセス解析ツールである「Google Analytics」のコードや、GoogleやYahoo!などのウェブマスターツールの認証コードなどの設定だ。本来なら、これらの設定はWordPressテーマに指定のコードを書く必要があるが、WP Total Hacksを使えばプラグイン側からの設定で対応可能となる。また、Faviconの設定などもWordPressの管理画面からできるので便利だ【02】。

【01】WP Total Hacksの設定画面。
【01】WP Total Hacksの設定画面。

【02】FaviconをWordPressの管理画面にあるファイルアップロードと同じ要領で設置することができる。
【02】FaviconをWordPressの管理画面にあるファイルアップロードと同じ要領で設置することができる。


投稿&ページ

コンテンツを投稿する企業Web担当者とCMS全体管理者が異なるような運用では、不要な情報を非表示にしておきたいこともあるだろう。そのような場合は「投稿&ページ」の設定で対応できる【03】。

また、WordPressでは、リビジョンや自動保存といった機能があり、過去のコンテンツの更新履歴もデータベースに保存しておいてくれる。

しかしリビジョンは、MySQLにそのつど追加される形で保存されるので、データベースが肥大化する傾向にある。また、パーマリンクの設定として、数字ベース(%post_id%)を選んでいる場合、リビジョンが追加されるがために、公開された記事の数字が不規則に飛んでしまうことも多い。もしリビジョンや自動保存の機能が不要なら、ここで無効化しておくこともできる。

【03】「投稿&ページ」設定で、非表示にしたい項目を選択可能。
【03】「投稿&ページ」設定で、非表示にしたい項目を選択可能。


外観

「外観」では、管理画面のロゴやフッターを変えられる【04】。WordPressはGPLライセンスに基づくオープンソースなので、ロゴを表示する義務はない。そこで、管理画面ログインフォーム部分を「WP Total Hacks」の設定で会社のロゴに変えることも可能だ【05】。

【04】「外観」の設定画面。ロゴ画像を自由に設定可能。
【04】「外観」の設定画面。ロゴ画像を自由に設定可能。

【05】このように、管理画面に入る部分のロゴをプラグインの設定画面から変えることができる。
【05】このように、管理画面に入る部分のロゴをプラグインの設定画面から変えることができる。


その他

「その他」では、ユーザー権限に「Webmaster権限」という新たな権限を作ったり、アップデート通知を停止したりする機能が実装されている【06】。

たとえば管理者が投稿者に対して、テーマやプラグインの変更を許可したくないが、テーマにあるウィジェットエリアなどは操作できるようにしたいといった場合に利用できる【07】。

また、アップデート通知を管理者以外のすべてのユーザーに対して停止することもできる【08】。

【06】「その他」タブでは、アップデート通知の停止などを設定できる。
【06】「その他」タブでは、アップデート通知の停止などを設定できる。

【07】「WP Total Hacks」で設定できる「Webmaster権限」。編集者権限に加え、赤の囲みにあるテーマの編集も行えるようになる。
【07】「WP Total Hacks」で設定できる「Webmaster権限」。編集者権限に加え、赤の囲みにあるテーマの編集も行えるようになる。

【08】WordPressのアップデート通知。クライアント側の更新担当者などの画面に表示させたくない場合も多いだろう。
【08】WordPressのアップデート通知。クライアント側の更新担当者などの画面に表示させたくない場合も多いだろう。


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【本記事について】
2012年7月28日発売のweb creators特別号「新世代Web制作テクニック総特集」から、毎週記事をピックアップしてご紹介! スマートフォンサイト特集ではデザインのルールとコーディングのポイント、ソーシャルメディア特集では従来のWebサイトとの違いと有効な活用方法、WordPress特集ではサイト構築に必要な機能と役立つプラグインなど、基本的な知識と必須テクニックを網羅した内容になっています。

※本記事はweb creators特別号『新世代Web制作テクニック総特集』からの転載です。この記事は誌面でも読むことができます。

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