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作業が捗る!クリエイティブワークが楽になる作業効率化「Tips」

2024.02.16 Fri2024.03.14 Thu

★ついに招待コードなしで利用可能に★

Twitter創業者のジャック・ドーシーが発案した分散型SNS「Bluesky」を使ってみよう!

文・画像:塚本建未

Blueskyの活用法と今後の展望

●クリエイターのオンラインコミュニティとして
ざっと見た限りの印象ですが、一般公開後、かなりの数のクリエイターがBlueskyのアカウントを解説しているように思います。自分の興味あるアカウントをフォローし、タイムラインを作り上げていくことが可能なので、同業者だけのリストやフィードを作成することが可能です。旧Twitterのような販促・宣伝効果は期待できませんが、情報交換などのコミュニティとしての活用法は、クリエイターにとって大きな意味を持つでしょう。

また、画像投稿形式も1枚の投稿だと、サムネイルが縦長に表示されるので、上手く利用すれば作品の新たな投稿スタイルを確立できるかもしれません。加えて「ちいかわ」のナガノ氏をはじめとした著名なクリエイターも参加し始めており、アニメ化もされ人気漫画である「葬送のフリーレン」の公式アカウントが開設されたことも話題になっています。

日本のユーザー動向が成功の鍵?
Twitterはアメリカと日本での人気が高く、ヨーロッパ諸国をはじめとして他の文化圏ではそれほど利用されていないとデータから分析されています。また、アメリカではマスク氏による言動で企業アカウントや著名人を中心に、アカウントの運用を停止する動きが高まっており変化が起こっています。一方で日本のユーザーは、文句を言いつつも利用率自体はあまり変化していないように感じます。こうした状況もあってか、X(Twitter)が日本のユーザーを重要視しているのは、各報道においても明確です。

これは、Twitterの代替SNSを求めるユーザーの数も潜在的に多いという見立てもできる訳で、マスク氏に買収される前のTwitterと似たSNSであるBlueskyは、日本のユーザーに大きく期待されているのではないでしょうか。Twitterの代替SNSを求めていた層は日本のユーザーに多く、それがBlueskyの今後の動向にも影響する可能性は十分に考えられます。

※(更新情報):2024年3月にデータ分析会社のSensor Towerがブログでこの予測を裏付けるデータを報告しています。

Blueskyは、招待制を廃止して6日目である2月11日の時点で合計450万人を突破したと発表しています。また、公式発表ではありませんが「Blueskyちゃん」というbotアカウントによれば500万人を突破しているという報告もあります。このように急速にユーザー数を伸ばすBlueskyですが、以下の表のようにThreadsやX(旧Twitter)と比較すると、まだその差は大きいように思います。

Bluesky、Threads、X (旧Twitter)のおおよそのユーザ数の比較

サービスユーザー数
X(旧Twitter)約3億9600万人
Threads約1億人〜約1億2000万人(公式発表〜推測値)
Bluesky約450万人〜約500万人(公式発表〜推測値)

Threadsでは、アメリカにおいてセレブリティや行政機関・政治家、大手企業などがアカウントを開設しており、日本でもデジタル庁がアカウントを開設、その他、テレビ局、新聞社、出版社などの各メディアなどのアカウントも揃いつつあるので、公的なインフラ・ビジネス用途という観点では、Twitterの代替SNSとして機能し始めていることも注視しておきたいポイントです。

Yahoo!ニュース:日本のTwitter利用時間は世界一? データから明らかに
IT media NEWS:Xの代替なるか? 「Bluesky」450万ユーザーに急増 5日で130万拡大

「ActivityPub」VS 「AT Protocol」の構図
新しいSNSが登場しては、アカウントを作って運用してみるといった流れに、少々SNS疲れを感じている人も多いかと思います。一つのSNSで複数のアカウントを運用している場合は、各アカウントの維持・管理にも時間的コストが増えていってしまいます。そうしたSNS疲れを解消する一つの手段が、2023年SNS総決算の記事でも紹介したFediverseという概念です。

Threadsが分散型SNSのプロトコルであるActivityPubに対応し分散型SNSと本格的に連携するために動き出していますので、近いうちに実装されるでしょう。このActivityPubは、すでに多くのユーザーを抱えており、安定した基盤を持つというメリットがありますが、パフォーマンスやスケーラビリティ(システムやネットワークなどの拡張性のこと)などに課題を抱えています。一方で、Blueskyが採用しているAT Protocolは軽量で効率的、なおかつ強力なセキュリティとプライバシー機能を備えているというメリットがあります。しかし、まだ新しいプロトコルでありActivityPubほど普及していないという点がデメリットです。

ポストTwitterをめぐる覇権争いとしての「Threads」VS「Bluesky」の構図は、そのままFediverseの盟主をかけた「ActivityPub」VS「AT Protocol」をめぐる覇権争いの構図であると言っても過言ではありません。ただし、分散型SNSの多くがActivityPubを採用している点を考慮すると、この点においては現状Threadsのほうが有利だと考えられます。また、Threads自体は分散型SNSではなく、あくまで付加的にActivityPubに対応するということなので、(私はエンジニアではないので技術的なことはわかりませんが)ThreadsがActivityPubに加えてAT Protocolにも対応するということもあり得るかもしれません。そういう意味で、短絡的にBlueskyの競合相手はThreadsであると考えるのは早急だと考えられます。

実際のところは、Blueskyが対抗していかなければいけない最大の競合相手はX(旧Twitter)です。X(旧Twitter)には、他のSNSを利用していない多くの著名人・インフルエンサーが存在し、現状ではTwitterでしか利用できない機能も多くあります。こうした部分を、どうやってBlueskyが補完していけるかという点が、今後さらに重要になってくるでしょう。

まとめ

まだ、アカウントを開設しただけというユーザーが多いですが、Blueskyに注目が集まっているのでアクティブに投稿をチェックしている人も多いようで、アカウントをフォローするとフォローバックしてくれる確率も高いように感じました。

Xは「インプレゾンビ」といった新たなスパム現象が引き起こされている通り、使い勝手は悪くなる一方で、旧Twitterへの思い入れが強いユーザーも、代替ツールを検討しなければいけない段階に来ているように思います。そうした流れの中で、今後もBlueskyを移行先の候補にするユーザーは増え続けていくでしょう。

Blueskyは様々な機能をもった魅力的なSNSです。前述のように、一般的には設定などが複雑と言われる分散型SNSですが、Blueskyはアカウントの作成自体それほど難しくありませんので、興味のある方は本記事を参考にしてぜひアカウントを作成してみてください。

著者プロフィール

塚本 建未
ライター・編集者・イラストレーター
フリーランスのライター・編集者・イラストレーター。高校はデザイン科を卒業し、大学は、文学部とスポーツ科学部の2つの学部を卒業。フィットネス・トレーニング関連の専門誌で編集者・ライターとしてキャリアを積む。メインの活動の場をWebメディアに移行してからは、ITツール紹介やWebマーケティング分野などを得意領域として活動を続けている。
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