• はてなブックマーク
  • RSS
  • Line

Photoshopド定番チュートリアル

2023.10.17 Tue

指先ツールで作るグラフィック(サイケデリック/ポップ/ぐるぐるの表現)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopの指先ツールで作るグラフィックを紹介します。サイケデリック、ポップ、ぐるぐるといったユニークな表現技法です。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「長方形ツール」「移動ツール」「指先ツール」「粒状フィルム」「レベル補正」

【Photoshop】指先ツールで作るグラフィック(サイケデリック/ポップ/ぐるぐる表現): 
1.ベースとなるボーダー柄を作る

まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:800ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、長方形ツールを選択してオプションバーで[ツールモード:シェイプ]、[塗り]を赤(ここでは16進数カラーコード[#ff0000])、[線]を青(ここでは16進数カラーコード[#007eff])、[線幅:5px]、[線の種類]を実線に設定(図1)

図1。オプションバーで[ツールモード:シェイプ]、[塗り]を赤(ここでは16進数カラーコード[#ff0000])、[線]を青(ここでは16進数カラーコード[#007eff])、[線幅:5px]、[線の種類]を実線に設定する

続いて、カンバスの左右からはみ出すように細長い長方形を描く(図2)

図2。カンバスの左右から少しはみ出すように長方形を描く

次に、表示メニュー→“スナップ”にチェックが入っているのを確認したあと(入っていない場合は選択してチェックが入った状態にしておく)、移動ツールを選択。オプションバーで[バウンディングボックスを表示]をオンにしたら(図3)、先ほど描いた長方形をドラッグ&ドロップしてカンバスの上に少しはみ出すよう配置する(図4)

図3。オプションバーで[バウンディングボックスを表示]にチェックを入れて有効にする
図4。長方形がカンバスの上に少しはみ出すように位置を調節する

その長方形を複製して下方向にずらし、元の長方形とピッタリくっつくように配置する(図5)。同様の手順で長方形を複製してずらしながらカンバスいっぱいに並べていく(図6)(図7)

図5。複製した長方形を縦にずらして配置する。表示メニュー→“スナップ”にチェックが入っていると、複製元の長方形にピッタリくっつけながら(スナップさせながら)配置しやすい
図6
図7

【Photoshop】指先ツールで作るグラフィック(サイケデリック/ポップ/ぐるぐる表現): 
2. 指先ツールでボーダー柄の上に模様を描く

ボーダー柄に模様を描いていく。レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行したら(図8)、指先ツールを選び、オプションバーでブラシプリセットピッカーから[ハード円ブラシ]を選択して[直径:150px]に変更。さらに[強さ:20%]に設定しておく(図9)

図8。この時点のレイヤーの状態。画像を統合してすべてのレイヤーを背景レイヤーにまとめておく
図9。オプションバーでブラシプリセットピッカーから[ハード円ブラシ]を選択して[直径:150px]に変更し、[強さ:20%]に設定する

続いてカンバス上をドラッグしながら、カールしたヒモのような模様を描く(図10)

図10。指先ツールでドラッグすると、それに合わせてボーダーが滲んで歪んだようになる

【Photoshop】指先ツールで作るグラフィック(サイケデリック/ポップ/ぐるぐる表現): 
3. グラフィックにザラついた質感を加える

グラフィックに質感を加えていく。まず、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選び、[アーティスティック]の[粒状フィルム]を[粒子:9]、[領域のハイライト:15]、[密度:10]で適用する(図11)(図12)

図11
図12。[アーティスティック]の[粒状フィルム]を[粒子:9]、[領域のハイライト:15]、[密度:10]に設定する

次に、レイヤーパネル下部の[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]ボタンをクリックし、表示されるメニューから“レベル補正...”を選択(図13)。プロパティパネルで中間調のスライダーを動かしてコントラストを強める(図14)(図15)

図13。この時点のレイヤーの状態。[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]ボタン(赤枠部分)をクリックし「レベル補正」調整レイヤーを作成する
図14。中間調のスライダーを動かしてコントラストを強める。ここでは[中間調:0.80]に調整したが、表現したいイメージによっても最適な数値は異なるのでプレビューを見ながら調整してみてほしい
図15

ここでは、さらに文字要素などを配置して完成とした(図16)

図16。完成ビジュアル

以上、Photoshopの指先ツールで作るグラフィック(サイケデリック、ポップ、ぐるぐるの表現技法)でした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
  • Instagram
読込中...

Follow us!

SNSで最新情報をCheck!

Photoshop、Ilustratorなどのアプリの
使いこなし技や、HTML、CSSの入門から応用まで!
現役デザイナーはもちろん、デザイナーを目指す人、
デザインをしなくてはならない人にも役に立つ
最新情報をいち早くお届け!

  • Instagram