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スマートフォン 06
スマートフォン向けフレームワークの紹介
スマートフォン向けフレームワークはjQuery Mobileがすべてではない。そのほかにもさまざまな特色を持ったスマートフォン向けのフレームワークがあるので、紹介しておこう。
制作・文/野崎侑士(ユージック)
BROWSER iOS Andoroid
jqMobi
モバイル開発ツールベンダーの米国appMobiが開発したjqMobiは、jQueryとの互換性をもつ高速ライブラリだ。jQuery の2倍以上のパフォーマンスを誇りながら、ファイルサイズは10分の1(5KB)に抑えられている。とにかく軽量で実行速度が速い点が特徴だ【01】。jqMobiフレームワークは「jqMobi」「jqUi」「jqPlugins」という3つのライブラリで構成されている。jqUiは、タッチベースのWebKitブラウザ用のユーザーインターフェイスライブラリで、jqPluginはWebKitブラウザ用のjQuery互換プラグインマネージャとなっている。比較的新しいスマートフォン向けフレームワークで、今後の開発に目が離せない。
【01】jqMobi
http://www.jqmobi.com/
iUI
ブラウザのデバッグツール「Firebug」の開発者で有名なJoe Hewitt氏が作成したスマートフォン向けのフレームワークがiUIだ【02】。iがつくようにiPhoneのデザインに特化しており、iOSのインターフェイスとよく似たデザインのサイトを作成できる点が特徴だ。
ただし現在は開発自体が止まっていて、あまりアップデートがされていない。
【02】iUI
http://www.iui-js.org/
jQTouch
jQueryをベースに開発されたスマートフォン向けフレームワークがjQTouchだ【03】。iPhoneやAndroidなどのWebKitベースのスマートフォンに特化している。こちらはjQuery Mobileよりも早くリリースされたスマートフォン向けフレームワークだ。特徴としてはHTMLにさまざまなclass属性を追加することでスマートフォンサイトを作成できる。ページ遷移のアニメーションに優れており、後に登場する多くのスマートフォンフレームワークに大きな影響を与えた。【03】jQTouch
http://jqtouch.com/
SenchaTouch
Ext Japanが開発・販売するJavaScriptライブラリー「Ext JS」のスマートフォン版がSenchaTouchだ【04】。ベータ版の時点では有料とされていたが、2010年11月の正式版公開時に完全無料となった。2012年6月時点ではSenchaTouch 1.1が正式版としてリリースされている。
【04】SenchaTouch
http://www.extjs.co.jp/
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【本記事について】
2012年7月28日発売のweb creators特別号「新世代Web制作テクニック総特集」から、毎週記事をピックアップしてご紹介! スマートフォンサイト特集ではデザインのルールとコーディングのポイント、ソーシャルメディア特集では従来のWebサイトとの違いと有効な活用方法、WordPress特集ではサイト構築に必要な機能と役立つプラグインなど、基本的な知識と必須テクニックを網羅した内容になっています。
※本記事はweb creators特別号『新世代Web制作テクニック総特集』からの転載です。この記事は誌面でも読むことができます。