CREATIVE POINT D |
写真をレタッチする |
KEY WORD 1 |
できるだけ明るい写真にする |
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KEY WORD 2 |
切り抜きは、本の角などのポイントをていねい |
暗い写真は、印象が悪くなりがちだ。本来は、撮影時に露出補正で明るさを適切に設定したほうがよい。しかし、明るすぎると白い部分が飛んでしまう。飛んでしまった部分は、階調の情報がなくなってしまうので、若干暗めに撮って、あとでトーンカーブを調整するという方法でもかまわない。
今回は本というモノを撮影しているので、モノ自体を変更するようなレタッチは行えないが、モノの色を変えてしまわない範囲、不自然にならない範囲で、できるだけ明るくなるように、トーンカーブやレベル補正で調整する。明るくするときは、基本的にはトーンカーブを持ち上げる【1】【2】【3】。黒い部分の濃度を下げたくない場合は、カーブの左下に固定するポイントをつくっておく。
続いて、本の形にパスを描く【4】。本は形がシンプルなので、角などのポイントさえていねいに作業すればそれほど難しくはない【5】。パスを写真のレイヤーにドラッグして、レイヤーマスクとして使用すると本の形に切り抜ける【6】。切り抜きをすると、周囲の背景がないので、画像の明るさが変わって見えてしまうこともある。そのような場合は、再度トーンカーブを調整しておく。