飽きさせないレイアウトやちょっとした一工夫で、デザインをよくするテクニックをビジュアル重視で紹介。実践的なWebデザインを通して、デザインを構成していくための考え方を学ぼう。
(解説:佐藤好彦)
Vol.10 |
ブラシで描いた模様を生かしたデザイン |
Photoshopのブラシは標準でインストールされているもののほかに、Web上で配布されているものも多い。フリーで使えるものも少なくないので、これらを利用すれば手軽にさまざまなブラシを利用できる。一方でブラシは自分で定義して作成するのも難しくはないので、スキャナなどを使ってさまざまな図柄を取り込んで、ブラシとして利用することも可能だ。
今回は、墨汁を紙に飛ばしてできた模様を取り込んで、ブラシとして利用してみる。ブラシには、登録した形を変形したり、回転させたり、濃淡をつけたりといった作業をランダムに行う機能があるので、スキャンした図柄をそのまま使うのとは少し違った使い方ができる。ランダムなので計算どおりにいかないこともあるが、そのようなアバウトさがデザインの魅力になる場合もある。根気よく何度も試してみることが大切だ。
CREATIVE POINT A | 紙に墨汁を飛ばす |
CREATIVE POINT B | 墨のはねをスキャンする |
CREATIVE POINT C | Photoshopでブラシを定義する |
CREATIVE POINT D | ブラシを使ってイメージを作成する |
CREATIVE POINT E | 必要な素材を書き出しする |
CREATIVE POINT F | リキッドレイアウトに対応した画像の配置 |
佐藤好彦(さとう・よしひこ)
Webデザイナー、グラフィックデザイナー。Webなどのデザイン・プランニングを中心に、デザイン関連の書籍や雑誌の執筆も手がけている。著書に『デザインの教室ー手を動かして学ぶデザイントレーニング』(小社刊)など。東京造形大学非常勤講師。
http://yoshihiko.com/
本記事は『web creators』2009 vol.89からの転載です。本特集全記事は誌面で読むことができます。