• はてなブックマーク
  • RSS
  • Line

中身を見てしっかり選べる! オススメ参考書レビュー

2022.06.03 Fri

デジタルハリウッド講師が選ぶ、オススメIllustrator本8選【2022年版】

選本・レビュー:マスべサチ(デジタルハリウッドSTUDIO広島校 講師)

「これからIllustratorを学びたいけれど、どの書籍が自分に合っているか知りたい」「とりあえずIllustratorは使えるけれど、もっと効率UP・クオリティUPしたい」、そんな人に向けて、本記事では普段からクリエイターの卵たちを指導しているデジタルスクール講師に、タイプ別のオススメ書籍を紹介していただきます。

より自分に合ったIllustrator本を見つけられるよう、初心者・経験者といった分類だけではなく、「どんな人が」「どんなふうに」使うのがオススメかもしっかりと解説。数多あるIllustrator本のなかでもハズレない厳選Illustrator本を8冊ピックアップしました。

この記事を通じて、「この本を知れてよかった!」と思える1冊に出会ってもらえるとうれしいです。実際に書籍の中身を覗きながら選べるので、本気で学びたい!と思っている人は必見です。

Illustratorマスターへの近道  
「Illustratorデザインベーシック 制作に役立つ基本とテクニック」

『Illustratorデザインベーシック 制作に役立つ基本とテクニック』   

難易度★☆☆☆☆ (初心者向け)
ページ数240ページ 
価格2,530円(本体 2,300円+税10%)
発売日2021年3月18日
著者井上 のきあ 著
出版社エムディエヌコーポレーション

Amazonで見る

厳選機能をしっかり解説。効率よくIllustratorをマスターしたい人必見!

「よく使う機能や本当に便利な機能を、理解しやすい順番で、効率的に学びたい」というニーズにとてもオススメな一冊。Illustratorを使うこと・デザインすることに本当に必要な機能を、ギュッと凝縮して学ぶことができる。読むだけではなく、付属のサンプルデータを活用すればさらに習熟度が増すだろう。

しかも、その凝縮されたポイントについて非常に丁寧に解説されており、理解が浅くなるという心配もない。むしろ情報が絞られている分、紹介されている機能については、これでもか! というほど詳しく解説されている。

きっと経験者が読んでも「なんとなく使っていたけれど、本当はこんなに便利な機能だったんだ!」と目からウロコの情報がたくさん見つかるはずだ。初心者はもちろん、昔ちょっと使ったことがあって改めて学び直したいという人や、そんなに高度なことはできなくていいけれど仕事で必要になったという人にもピッタリの書籍である。

■オススメポイントを紙面でご紹介  
解説がとても丁寧で分かりやすいと思うポイントを紹介したい。

1章は作業ファイルを用意するところから始まり、Illustratorを開いて最初に表示されるパネルも画像付きでしっかりと解説されている。まったく触ったことのないツールは、開いた直後の画面から何をしていいか分からない、ということもあるだろう。そんなときも、この書籍があれば安心だ
便利な[オブジェクトを再配色]の機能。このひとつの機能を、なんと9ページも使ってじっくり解説している。とても便利だが少し複雑な機能なので、このくらいじっくり解説してくれるのはありがたい

紙面がとても見やすいのも、この書籍が優れている点である。

文字の大きさや1ページの文章量など、スッと頭に入ってくる分かりやすい設計になっている。一見、内容とは関係ないように感じるかもしれないが、こういった部分も学びやすさにつながっている

伴走型の超実践書でしっかりマスター!  
初心者からちゃんとしたプロになる Illustrator基礎入門

『初心者からちゃんとしたプロになる Illustrator基礎入門』     

難易度★★☆☆☆ (初心者~経験者向け)
ページ数320ページ 
価格2,530円(本体 2,300円+税10%)
発売日2021年5月7日
著者尾花 暁、高橋 としゆき、樋口 泰行、川端 亜衣、五十嵐 華子 著
出版社エムディエヌコーポレーション

Amazonで見る

まるでスクールで習うように、一から丁寧に学べるイラレ教本

「#1日30分からはじめる」というコンセプトで人気の「ちゃんとしたプロになる」シリーズのIllustrator版。そのコンセプトのとおり、各ページに学習時間の目安が掲載されており、「計画的に、そして確実にIllustratorを身につけたい」という人にピッタリの書籍である。

この書籍は、Lesson1でIllustratorの基礎知識を理解し、Lesson2で基本操作を身につけ、Lesson3からは『TRY』という演習で実践的な学習ができる構成になっている。筆者は専門学校ではじめてIllustratorを学んだのだが、Lesson2はその時に学習した内容のように初心者にも分かりやすい内容だと感じた。

分かりやすさのポイントは次の2点。  
①図解(画面キャプチャ)と説明書きがたくさん入っているので、初心者が陥りやすい「なぜか同じようにならない」ということが起きにくい。  
②掲載されている情報が整理され、理解しやすい順番とボリュームで解説されている。  
初心者はもちろん、使って数年経つけれどもう一度ちゃんと復習したいという人にも、非常にオススメの良書である。

■オススメポイントを紙面でご紹介  
紙面の分かりやすさも、この書籍のオススメポイント。その例を一部紹介しよう。

「環境設定」についての解説。意外と見落としがちだが、環境設定はIllustratorを使うにあたって非常に重要な項目だ。膨大な数の設定があるのですべてを理解するのは難しいが、その中で押さえておくべき項目に絞って紹介されている
Lesson1、2で学習したことをもとに、Lesson3からは『TRY』で実践的に学んでいく。細かくキャプチャや説明書きが入っていて、初心者がつまずきがちな部分をあらかじめフォローしてくれている。見出しの横にある時計マークに学習時間の目安が記載されていて、取り組みやすいのも特長だ

さらに、脱初心者をめざす人にもオススメしたいのがLesson8の『知っておきたい便利な機能』である。

Illustratorを使いこなすコツは、便利な機能を習得して、それをいろんな作業で応用して使い倒すこと。Lesson8ではそんな、作業がグンと楽になる便利なTipsが、全部で16も紹介されている。そういう意味でも、本書はたしかに「ちゃんとしたプロになる」ための書籍と言えるだろう

丁寧な解説と練習問題で絶対に身に付く  
「世界一わかりやすい Illustrator 操作とデザインの教科書」

『世界一わかりやすい Illustrator 操作とデザインの教科書』    

難易度★★☆☆☆ (初心者向け)
ページ数288ページ 
価格2,508円(本体2,280円+税10%)
発売日2020年2月27日
著者ピクセルハウス 著
出版社技術評論社

Amazonで見る

丁寧で過不足のない解説と練習問題。未経験者の最初の一冊に最適!

「Illustratorをきちんと理解して、きちんと使えるようになりたい」、そんな人にオススメなのがこの書籍。ツールの解説はもちろん、Illustratorを習得するために知っておくべき、けれど未経験者がつまずきやすい基礎知識や概念もきちんと解説されている。

この書籍は、ほぼ全てのLesson(02〜14)に練習問題がついている。まず解説を読む&付属のレッスンデータで機能の基本をしっかり理解し、次にその機能を使った応用的な練習問題に取り組む構成だ。

この構成が優れている点は2点ある。1点は、学習したことが本当に理解できているか、自分自身で確認ができること。もう1点は、「機能は使えるようになったけれど、実際はどういう時に使うの?」ということなく、ちゃんと活用できる技術として身につくことだ。「まだIllustratorを使ったことがない、これから身につけたい」という人は、この一冊に取り組んで、応用の効く基礎力を身につけてはいかがだろうか。

■オススメポイントを紙面でご紹介  
実際の紙面の中で、特にオススメだと思う点を紹介しよう。

Lesson01の最初の1ページ目。『Illustratorの基礎知識』から解説が始まる。例えば「ベクトルとラスター」「パスの構造」などは、たしかに“Illustratorを使い始める前に”理解しておいたほうがいい概念だ。こういったところからも、未経験者にも理解しやすい書籍だと感じる
Lesson02の練習問題パート。「Lesson02でここまで学んだことは、こういうシーンで使えばいいんだ」というイメージを掴むことができる

細かい表記の仕方も丁寧なので、実際の操作画面がイメージしやすいのもオススメポイントのひとつだ。

例えばペンツールの解説だと、「ここまでドラッグ」と書かれていたり、そのときどんなカーソルになっているか掲載されていたりと、実際のIllustrator操作画面がイメージしやすいように工夫されている

Illustratorとは? から実践・活用までまるわかりの一冊  
「Illustrator よくばり入門 CC対応」

『Illustrator よくばり入門 CC対応 (できるよくばり入門)』       

難易度★★☆☆☆ (初心者~経験者向け)
ページ数272ページ 
価格2,178円(本体 1,980円+税10%)
発売日2022年1月20日
著者石川 洋平、清水 建次、堀内 良太 著
出版社インプレス

Amazonで見る

「Illustratorって複雑」と思ったことのある人にこそオススメしたい!

人気の「よくばり入門」シリーズのIllustrator版が2022年1月に発売された。発売されたばかりの新しい書籍なので、作例もトレンド感があるおしゃれなものがたくさん。見るだけでテンションが上がる一冊である。

もちろん見た目だけではない。初心者向け〜実践的な情報まで一冊で網羅するこの書籍は、「Illustratorを使ってデザイン・仕事をすることをゴールに、Illustratorを使えるようになりたい」、そんな人にぴったりの書籍である。まさによくばりを叶える良書といえるだろう。

Illustratorは多機能でいろんなことができるが、それゆえ慣れるまでは複雑に感じることもある。しかしこの書籍は、デザインの現場で使うことにフォーカスし、押さえるべきポイントを絞ることで、不慣れな人でも理解しやすい情報量にうまくまとめられている。書籍の一節には“すべての機能やツールを一度に覚える必要はありません。はじめは触りながら理解していきましょう”と書かれている。これまでIllustratorを複雑だと感じたことがある人も、安心して学習できる書籍だ。

■オススメポイントを紙面でご紹介  
本書は、最初は未経験者・初心者向けに基礎知識や基本の使い方の情報が、後半は基礎がわかった人向けにステップアップの情報が、それぞれ掲載されている。

2022年1月に発売されたばかりの本書。イマドキ感のある作例が豊富なのはもちろん、ページレイアウトが洗練されていて見やすいことも嬉しいポイント。題材がオシャレだと、よりヤル気がでる
CHAPTER1はIllustratorを開く前の前提知識を知るところから始まる。まったくの未経験者で、「Illustratorってつまり何?」「他にもいろいろツールはあるけれど、Illustratorは何をするツールなの?」というところから知りたい人も安心だ

CHAPTER9、CHAPTER10は、実際に仕事をする際に知っておくべきことが解説されている。

CHAPTER9は印刷に関する実務的な知識、CHAPTER10はIllustratorを使ってデザインするときに役立つTipsが載っている。作例をもとにやり方が解説されており、すぐに活用できそうな情報が満載だ

この一冊でIllustratorのすべてがわかる  
「Illustrator 10年使える逆引き手帖」

Illustrator 10年使える逆引き手帖【CC完全対応】[Mac & Windows対応]

難易度★★★☆☆ (初心者~経験者向け)
ページ数352ページ 
価格2,640円(本体2,400円+10%税)
発売日2019年9月26日
著者高野 雅弘 著
出版社SBクリエイティブ

Amazonで見る

これ一冊持っておけば間違いナシのIllustrator『辞典』

「網羅的に知っていたい! ちゃんと体系的に物事を理解したい!」という人に、とてもオススメの一冊だ。とにかく情報量がすごいのが、この書籍最大の特徴。ものすごい数の機能が丁寧に解説されているし、サンプルデータも充実している。一方で、最初から順番に全部読むのは労力がかかりそう。目次を見て「これ知りたい」という部分から読んでいくといいだろう。

さらに、「一応使えているけれど、深くは理解できていない。困ったときに効率的に調べたい」という人にもオススメ。むしろ、雰囲気で使えてしまっている中級者こそ読むべき書籍である。この書籍は、本当に10年使えると思う。

まず、Illustratorの基本機能や基礎知識がしっかり解説されているので、年数が経っても内容が色褪せにくいこと。そしてもうひとつ、Illustrator歴1年目の初心者にも10年目の経験者にも役立つという意味でも、10年使える書籍だと感じた。一冊持っていて間違いない書籍だ。

■オススメポイントを紙面でご紹介  
とても丁寧な解説で、理解が進む紙面だ。

ひとつのアクションごとにキャプチャ画像がつき、マウス操作まで説明されている

ツール一覧・パネル一覧・ショートカットキー一覧のページもオススメ。

ツール一覧。そのツールを選ぶときのショートカットも紹介されているのがとても便利だ。個人的には、ここにツールの解説が載っているページ数も掲載されていたら完璧だと思うのだが、それは巻末の『Illustrator INDEX』を併用することで代用できるだろう
パネル一覧。パネルはとても種類が多いので、こうしてビジュアル付きで一覧できるのはありがたい。こちらも『ツール一覧』同様、巻末の『Illustrator INDEX』を併用すると良さそうだ

本当に“いちばん使える”Tips満載  
「イラレ職人コロが教える飾りのデザイン Illustratorのアイデア」

『イラレ職人コロが教える飾りのデザイン Illustratorのアイデア』

難易度★★★☆☆ (経験者向け)
ページ数256ページ 
価格2,530円(本体 2,300円+税10%)
発売日2021年11月19日
著者イラレ職人コロ 著
出版社エムディエヌコーポレーション

Amazonで見る

目からウロコが落ちる、使いこなすためのメソッドが満載の一冊!

「Illustratorは問題なく使えている」そんな経験者にこそオススメしたいのがこの一冊。この書籍は“飾りデザイン”と銘打たれているが、実はそれを通じて、慣れている人こそ応用できる便利な技・テクニックがぎっしり詰まった実践的な内容なのだ。

例えば、作成する機会も多い、キラキラマークやぷっくり感のあるハートマーク。これらひとつとっても「そんな効率的な作り方があったんだ!」と気づきがある。さらに、ここで得た気づきは、他の場面でも使いまわせるような応用力のあるものが多いのもこの書籍の優れている点。また、2021年11月に発売された書籍ということもあり、作例にもトレンド感がある。習得したパーツの作り方をそのまま実案件でも使えるのもポイントが高い。

もともとIllustratorは、この書籍で紹介されているような効率的な使い方をすることで真価を発揮するツールだ。この書籍を読み終わる頃には、きっとIllustratorレベルがワンランクアップしていることだろう。

■オススメポイントを紙面でご紹介  
紙面は非常にすっきりとしていて見やすく、サクサク読み進めることができる。

作る機会も多いキラキラマークも、効率的な作り方をすればたったの3ステップで完成! シンプルなマークだからこそ、作り方も最初に覚えたままアップデートしていなかった、ということも多いと思う。まさに目からウロコだ
各CHAPTEの最後に掲載されているCOLUMNも、痒いところに手が届く有益な内容。特にCHAPTER1のCOLUMN『チュートリアルは暗記しなくていい』には、この書籍の本質とも言える大切なことが書かれている

CHAPTER1では簡単でシンプルなパーツ、CHAPTER2からはパターンやフレーム、文字、インフォグラフィックなど、さまざまな題材を紹介。どれも実践的なTipsが詰まっている。

Illustratorの得意分野である、パターンの作成。パターンはとある形を規則的に繰り返すことが多いので、「どう繰り返せば効率的に作れるかな?」と考えること自体が、Illustratorを使いこなす応用的な力を身につけることにつながる
規則性がなく、一見大変そうに見えるこちらの作例も、たったの5ステップで完成。Illustratorを使いこなすために、いかに発想が重要かがうかがえる作例だ

 

 

ありそうでなかったパスに特化した書籍  
「仕事で一生使える Illustratorトレーステクニック」

『仕事で一生使える Illustratorトレーステクニック』       
 

難易度★★★★☆ (経験者向け)
ページ数208ページ 
価格2,178円(本体1,980円+税10%)
発売日2021年5月1日
著者北村崇、渋谷瞳 著
出版社技術評論社

Amazonで見る

苦手意識がある人こそ必読! パスを使いこなして脱初心者

「Illustratorは一応使えるけれど、パスが苦手でイメージを一から形にできない」そんな人は多いのではないだろうか。そんなお悩みを解決してくれるのがこの一冊。Illustrator最大の特徴であるベジェ曲線をマスターすることに特化した、ニッチでありながら一生もののスキルが身につく良書だ。

LESSON1やLESSON2は基礎的な内容だが、苦手意識の克服に繋がりそうなヒントや考え方が満載である。LESSON3からはペンツールだけではなく、パスを活用した汎用的なノウハウを、最終章のLESSON7では、手書きイラストのトレースや線路の書き方など、実務でも活躍する実践的な内容が学べる。

苦手意識を持ちやすいベジェ曲線だが、マスターすればペンツールを使いこなして自由にイメージを形にできたり、写真の切り抜きがレベルアップしたりと、確実に上達につながる。ぜひこの書籍で習得にトライしてみてほしい。

■オススメポイントを紙面でご紹介  
「ベジェ曲線がマスターできそう」と感じたオススメポイントを紹介しよう。

ベジェ曲線をマスターする上で重要なことが「POINT」で解説されている。ここも漏らさず読むことで、より理解が深まる
LESSON2は「パスの整形」からスタート。実は、一回の描画で正確な形をつくること以上に、パスを調整して理想の形に仕上げていくことは重要なテクニックだ

ペンツールを使いこなせるようになったら、ぜひLESSON7のイラストトレースに挑戦してみてほしい。マスターすればきっと表現の幅が広がるはずだ。

LESSON7の「手描きのトレース」。もちろんサンプルデータ付きなので、同じ下絵を使ってトレースの練習ができる

デザイン作成に悩むすべての方必見  
「Illustrator & Photoshopデザインの作り方 アイデア図鑑」

『Illustrator & Photoshopデザインの作り方 アイデア図鑑』

難易度★★★★★ (経験者向け)
ページ数312ページ 
価格2,640円(本体2,400円+10%税)
発売日2021年6月22日
著者上司ニシグチ、長井 康行、楠田 諭史、森 一機 著
出版社SBクリエイティブ

Amazonで見る

92の作例とサンプルデータで、デザインアイデアと作り方が学べる

Illustratorを使えるようになったら、次は趣味や仕事で作品が作れるようになりたい。そう考える人は多いだろう。「アイデアが浮かばない・センスがない・デザインが作れない」という悩みに直面する人も少なくないと思う。

書籍には実に92もの洗練された作例が掲載されており、そのすべての作り方と手順が解説されている。さらにその作例の学習素材と完成データがすべてダウンロードできるので、本書を見ながら実際に同じデザインを作り、答え合わせまで行うことができる。作成したデザインはSNS共有OKなので、ひとりでもくもくと取り組むよりもモチベーションが上がりやすいだろう。

作り方だけではなく、なぜそうするのか? という「デザインの意図」が解説されていたり、実際の案件を例にヒアリング〜アイデア出し〜デザイン作成の流れを学べたりと、とにかく「デザインが作れるようになること」に真剣に向き合った、熱量を感じる本書。「Illustratorの基本操作は問題ないけれど、デザインの思考方法や、手の動かし方が分からない」。そんな人必携の一冊だ。

■オススメポイントを紙面でご紹介  
本書は大きく分けて(1)デザインの基本、(2)作例、(3)デザインの実践という3つの項目で構成されている。

作例一覧の一部。眺めるだけでもアイデアの引き出しが広がりそうだ。92もの作例があるので、「これ好き」というものから取り組んでみても良いだろう。たくさんデザインを目にすることで、自分がどんなデザインが好きなのかを知ることにもつながる
作例では、作り方が1ステップずつ丁寧に解説されている。『Point』では①操作の注意点、②「なぜそのデザインなのか」デザインの意図、③先輩に教わるようなデザインの基本など、有益な情報を紹介

デザインが作れるようになっても、実際にデザインの仕事をやるとなったら分からないことがたくさんあるだろう。そんな悩みにも本書は寄り添う。

最終章Chapter7では、実案件を例に実際の流れが紹介されている。「ヒアリングの仕方」「アイデアの取りまとめ」「デザインに落とし込む」など、デザインの仕事をする時に欠かせない、けれどなかなか知ることができない部分を知ることができる

 

紹介してくれた人

マスべサチ
デジタルハリウッド講師
デジタルハリウッドSTUDIO広島にてWebデザイナー専攻を担当。中でもUI/UXデザインや、ユーザー目線のデザインなどを得意分野として教えている。フリーランスとしての主な業務は、Webデザイン / アプリデザイン / ディレクション / ライティング / 講師業など。近畿大学非常勤講師、Adobe XDUG広島運営。
読込中...

Follow us!

SNSで最新情報をCheck!

Photoshop、Ilustratorなどのアプリの
使いこなし技や、HTML、CSSの入門から応用まで!
現役デザイナーはもちろん、デザイナーを目指す人、
デザインをしなくてはならない人にも役に立つ
最新情報をいち早くお届け!

  • Instagram