厳しい上司や気疲れするクライアント、気が合わない同僚など、なにかと悩みが尽きないのが“人間関係”。4月は環境の変化も多く、人と会うだけで消耗してしまうことも少なくないはず。そこで今回は、人付き合いでのストレスを感じているクリエイターの方々にぴったりのツボをレクチャーします。解説は鍼灸院「アキュサリュート高輪」院長の瀬尾港二先生、イラストはお笑いコンビ蛙亭の中野さんです!
モヤモヤを解消!対人関係のストレスを緩和するためのツボ
瀬尾 社会生活における最大の悩みといえば、人間関係。新しいクライアントとの出会いによる緊張感や、職場での人付き合いに疲れを感じやすいこの時期。身体の中の「気」が滞ってモヤモヤにつながってしまいます。
今回紹介するのは、身体の気や血の通り道である「経絡(けいらく)」の中でも特に、ストレスを調節する「疏泄(そせつ)作用」を持つ「胆経(たんけい)」や「肝経(かんけい)」に働きかけるツボです。叩いたり踏んだりと軽い刺激を与えることで気の巡りをよくし、心身のバランスを整えてくれますよ。
軽く叩いたり、踏んだり!陽陵泉・太衝を刺激
■陽陵泉・太衝のツボ押し
(1)膝の外側にある陽陵泉(ようりょうせん)のツボを押して刺激する。 |
(2)陽陵泉から下に向かってふくらはぎの側面にある胆経を叩いて刺激する。 |
(3)足の甲の親指と人さし指の間にある太衝(たいしょう)のツボを踵で踏んで刺激する。 |
今回は、足・脚周りのツボ押しを紹介しました。モヤモヤを抱え込まず、寝る前などに取り入れて、一日をすっきりリセットしてください。
プロフィール
- 瀬尾港二
- アキュサリュート高輪院長
- 1960年宮崎生まれ。ICU理学科卒業後、北京中医学院(現北京中医薬大学)針灸推拿学部に入学。在学中から気功や武術の大家に師事。92年卒業。2010年にアキュサリュート高輪を開設。一般社団法人日本中医薬学会理事・事務局長、神奈川衛生学園専門学校非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師。著書に「図解 よくわかる東洋医学―漢方薬・ツボ・食事、3つの養生法で治す」「家庭でできる漢方〈4〉不眠症―原因・タイプ別 眠れるからだに体質改善!」など。
2023.04.28 Fri