
第2回 集客マーケティング ~SEOはなぜ重要なのか?
サイトを運営するからには、情報を公開したい、製品を販売したい、といった目的があるだろう。いくらクールなサイトを作っても、誰にも見てもらえなければ意味がない。
となると、まずはサイトを訪問してもらい、人に見てもらわなければならない。見てもらうには、「集客」を行えばいいのだが、この集客がサイト運営者にとってかなり壁の高いものであるようだ。
(解説:株式会社ディーオーイー コンサルタント 池松枝美)
集客がネットビジネス成功の第一歩
SEOは、集客マーケティングの中でもROI(投資対効果)が高く、長期的な集客の基盤となるので最も重要な対策といえよう。
ネットショップ運営者を対象にしたアンケートでは、「売り上げにもっとも苦労しているのは?」の問いに対して、61.5%もの担当者が集客と答えている(参考:インターネット白書2006、Eストアー「ウェブショップ成功のための課題・解決策に関する調査」)。
そんな“難しい”集客だが、下記のように多種多様なマーケティングがある。これらの集客マーケティングを効果的に組み合わせた活用が、ネットビジネスを成功させる秘訣となる。
サイトへの集客マーケティング(一例)
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集客マーケティング |
集客対象 |
概要 |
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メールマガジン |
既存 |
メールで新製品やキャンペーンを告知し、集客を行う |
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検索エンジン
(SEO・PPC) |
既存・新規 |
検索エンジンに上位表示させることで、集客を行う |
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バナー広告 |
新規 |
大手サイトに広告を出向し、集客を行う |
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アフィリエイト |
新規 |
個人サイトなどから紹介といった形で、集客を行う |
検索エンジンからの集客は必要不可欠!
数ある集客マーケティングの中でも注目したいのが、検索エンジンである。下記「検索エンジンの利用状況」から、かなりの数の検索が日々行われていることがわかる。それだけ検索エンジンからの集客力が高いのが、昨今のネット事情である。
検索エンジンの利用状況
(参考:インターネット白書 2006、cAccess Media/impress R&D,2006)
●検索エンジン利用者:約90%以上のインターネット利用者が検索エンジンを使用
●1ユーザーあたりの1日平均検索エンジン利用回数:3.27回
まずはSEOで幅広く、投資対効果の高い集客の基盤を
このように、サイトを運営する際には、検索エンジンからの集客を持続的に確保することがポイントとなる。では、検索エンジンから集客するにはどうすればいいのか?
方法は2つある。ひとつは今回この連載の主人公である「SEO」、そしてもうひとつは「PPC」である。どちらも検索エンジンの検索結果に対しての施策だが、それぞれ特徴があり、用途が異なる。
SEOとPPCの違い
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SEO |
PPC |
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特徴 |
方法 |
サイト全体に施策 |
特定語句を購入 |
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集客の幅 |
サイトのコンテンツに関わる語句のすべて |
購入語句に関わる語句の一部、またはすべて |
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期間 |
施策にも時間がかかるが、効果が完全に出るには1年程度かかる |
購入語句が決まっていれば、すぐにでも購入でき、検索結果に反映される |
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投資期間 |
導入時に費用がかかる
(※細やかなチューニングは含まない)
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継続的に費用がかかる |
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用途 |
・長期的かつ幅広い集客
・効果が出るまで時間がかかるが、ROIは高い |
・短期的にスポットをあてた集客
・即効性はあるが、継続的に費用が発生する |
SEOは集客の幅が広く投資対効果が高いため、集客の基盤になる。そしてSEOを行った上で、それを補う形でPPCを行うのが、弊社の経験上最も効果の望める検索エンジンマーケティングである。
ちなみに弊社クライアントの例では、集客の基盤を固めるためにSEOを施し、効果が出るまではPPCで集客を補い、SEOが安定した後はキャンペーン時にのみPPCを利用するといったように、SEOとPPCの特徴を組み合わせることで、効果的に集客を行うことができた。
第一に「サイトの目的」を明確化することが大事
集客の基盤となるSEOだが、ただ単にHTMLコードに対策を施しただけでは効果は見込めない。「トップページから詳細ページへの導線確保」、「ナビゲーションの設置」、「コンテンツの整理」などのサイト構造や、「サイトの目的は?」、「ターゲットは?」などのサイトの在り方までを全て含めて、設計を行うものである。
いわば、SEOは、サイト設計の骨格だと考えていただきたい。
われわれSEOコンサルタントは、SEOを家作りの「基礎設計」に例えることがある(
第3回にて詳しく紹介)。家によって設計図が異なるように、SEO施策もサイトによって異なる。そのサイトの運営目的によって、効果の上がる施策が異なるからだ。新規コンテンツを作成したり、カテゴリ名にターゲットユーザーが検索する語句を配置したり、それらさまざまな施策を組み合わせることによって、サイトの目的達成度合いを高めていくのである。
そういった意味でも、設計を行う際に「サイトの目的」が明確化されていなければ、SEO施策の方向性が定まらず、満足する結果が得られないことがある。
SEOを始めるには、まずは「サイトの目的」を明確にすることが大切である。目的にかなうよう集客の基盤を確立していくことが、ネットビジネス成功の第一歩である。