Webサイト管理の新標準「Movable Type 5」の新機能
Movable Type 5シックス・アパート
ブログツールだけではなく、コンテンツ管理システムとしても活用されているMovable Type。11月にリリースされる最新版では、「ウェブサイト管理」や「テーマ」など、制作作業を効率化できる機能が充実している。今回はMovable Type 5 のベータ版で、気になる新機能をチェックしてみた。

使い勝手のよいコンテンツ管理システム
Movable Type 5は、単なるブログツールから複数サイトを管理できるコンテンツ管理システムとして生まれ変わった。はじめにウェブサイトの作成を行い、目的に合わせてブログやウェブページを追加していけば、あらかじめ設計したサイトマップ通りにコンテンツを作成することが可能だ。従来のように、サイトに必要なコンテンツを構成するためにブログをどう組み合わせるか、頭を悩ませる必要はない。もちろん、新しく追加されたMTタグやモディファイアを除けば、これまでと同じ感覚でテンプレートを作成できるため、移行に際しての負担を極力抑えられる点も大きな魅力と言える。

使い勝手がアップしたユーザーインターフェース
管理画面にログイン後、新しくなったユーザーインターフェースにはじめはとまどうかもしれない。しかし、使い慣れていくうちにMovable Type 3とMovable Type 4の良い部分が融合され、より直感的な操作が可能になっていることに気づく。特に、あらかじめ投稿先のブログを選択することなく、ユーザーダッシュボードから直接新しいウェブページやブログ記事の作成ができる点が便利だ。

画面左上にある「選択ナビゲーション」では、ログイン中のユーザーが権限を持つウェブサイトやブログの一覧が表示される。従来のシステムメニューも、ここから選択できる。それぞれのブログがどのウェブサイトに属しているのかが併記されるため、同じ名称のブログが複数存在しても混乱することがなくなった。また、ウェブページは緑、ブログは青、システムはグレーと色分けされている。カスタムフィールドのように操作の対象が複数にわたる機能でも、画面内に表示されたリンクテキストやボタンの色を見れば、どこへ変更を加えようとしているのかをすぐに判断することが可能だ。


左サイドメニューの文字色を見れば、どこを操作しているのかを把握できる
拡張性に富んだ「テーマ」機能
「テーマ」はテンプレートセット、カテゴリ、フォルダ、カスタムフィールドに加え、CSS、JavaScript、画像など、ウェブサイトやブログの公開パスで指定したディレクトリに含まれるファイルを再利用可能にする機能だ。従来のテンプレートセットと似ているが、さらに拡張性に富んでいる。例えば入力項目が多いブログを新しく作成する場合でも、あらかじめ用意したテーマを適用するだけで済んでしまう。カスタムフィールドを1つひとつ設定する必要はない。

新しくテーマを作成するには、書き出しをしたいウェブサイトやブログのサイドバーから[ツール]-[テーマのエクスポート]を選択する。再利用したいMovable Type本体の[themes]ディレクトリにテーマファイルをアップロードし、[デザイン]-[テーマ]を適用すればよい。予算や時間があまりかけられない案件であれば、なおのこと重宝するだろう。

万一のときに安心の履歴機能
ブログ記事、ウェブページ、テンプレートには、過去のバージョンへ復元できるリビジョン管理が加わった。誤って内容を上書き保存してしまった場合でも、リビジョンの一覧から選択するだけで、元の内容へ簡単に戻せる便利な機能だ。リビジョンごとの変更内容を後で把握しやすいように、保存の際に変更メモを書き添えておくことも可能だ。この機能があれば、ウェブサイトを複数のユーザーで管理する場合はもちろんのこと、はじめてMovable Typeを操作するクライアントでも、安心して導入してもらうことができそうだ。

機能が強化されたカスタムフィールド


アップグレード時の注意点
アップグレードを検討中の方は、インストールするサーバーがシステム要件を満たしているのかを事前に確認してほしい。今回試した範囲ではSQLiteでも問題なく動作したが、公式ドキュメントではサポートされるデータベースがMySQL 5.0以上のみ(Enterprise版を除く)になると明記されている。旧バージョンをSQLiteやPostgreSQLで運用中であれば、アップグレード前にMySQLに移行しなければならない可能性がある点に注意しよう。

基本ライセンス(1サーバー・5ユーザー):52,500円(MT5先行特価版〜2009年11月の正式出荷日まで)、63,000円(標準価格)、21,000円(MT4ユーザー優待版)、42,000円(MT3ユーザー優待版)
■動作環境
サーバーOS:Linux、Solaris/Unix、BSD、Mac OS X、Windows Server 2003
Webサーバー:Apache、Microsoft IIS
Perl:5.8.1以上
PHP:5.0以上
データベース:MySQL 5.0以上、Oracle Database 11g(Enterprise版のみ)、Microsoft SQL Server 2008(Enterprise版のみ)
■問い合わせ先
シックス・アパート
http://sixapart.jp



