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画像編集ソフト

直感的なユーザーインターフェイスで高精度な画像編集を実現

Adobe Photoshop CS4 日本語版/Adobe Photoshop CS4 Extended 日本語版

アドビシステムズ


CSシリーズ4代目となるPhotoshop CS4がリリースされた。今回のバージョンアップでは、色調補正やレタッチ・合成といったPhotoshoph本来の機能が大きく改良された。いずれも感 覚 的な操作で高精度な加工が行えるようになっており、全体の操作感が大幅に「進化」した印象だ。



Adobe Photoshop CS4 日本語版パッケージ(左)/Adobe Photoshop CS4 Extended 日本語版パッケージ(右)


注目の3つの進化

まず、CS4注目の機能を3つ紹介しよう。ひとつめは画面表示に関するツール群だ。「ズームツール」はマウスボタンを押したままにすると、拡大・縮小表示が、まるでビデオカメラのズームやパンのように連続したスムーズな動きで行えるようになった。「手のひらツール」は、マウスを素早く動かすことで、ドラッグし続けた場合と同様に画像を移動することができる。滑らかに動く物体を、勢いよくスライドさせるような感覚だ。また、新登場の「回転ビューツール」は、カンバス全体をスムーズな動きで回転させるツールだ。机の上で写真をぐるりと回すような感覚で操作でき、レタッチなどの加工を行ったうえでいつでも元の角度に戻すことができる。ただし、これら3つのツールは、OpenGL(3Dグラフィックスを表示するためのプログラミングインターフェース)が有効なシステム&ハード環境が必要となっている。OpenGLに対応していない環境ではズームツールと手のひらツールは従来通りの動きとなり、回転ビューツールは使用できないので注意したい。ちなみに今回検証した中ではPower Mac G5のグラフィックボードが対応していなかった。


回転ビューツールでは、カンバス全体をスムーズに回転できる。元の角度に戻すことが可能なので、画像を加工しやすい角度に回転して、作業後にまた戻すといった使い方ができる

2つめは「色調補正パネル」の登場だ。従来必要に応じてその都度表示していたダイアログの内容が、パネル化され常時表示できるようになったものだが、それだけでなく、機能も格段に改良されている。色調補正パネルには「明るさ・コントラスト」や「トーンカーブ」といったお馴染みの色調補正のボタンが並び、パネル下部にはプリセットが用意されている。ボタンをクリックすると、パネルの内容はクリックしたボタンの設定項目になって、画像をみながら好きなだけ調整が行える。トーンカーブや色相・彩度などには、指差すような手の形の「画面セレクタの表示切り替え」ボタンがあり、直接画像の上をクリック&ドラッグして、類似色部分の色調補正が可能となっている。パネルやメニューなどを経由せずに行える感覚的な補正方法は画期的だ。色調補正パネルでの補正は調整レイヤーが作成されるので、設定の変更や破棄が随時行える。従来からの色調補正の行程を一新することになりそうだ。




新登場の色調補正パネル。従来メニューから選択していた色調補正が、ボタンとなって並んでいる(上)。画面をドラッグして補正できる項目もあり、使いやすい。図は服の部分を下から上へドラッグしているところ。トーンカーブが変化して画像が明るくなっている(中・下)

3つめは、新機能の「コンテンツに応じて拡大・縮小」だ。画像中の人物や建物など重要な部分を保護し、それ以外の部分のみを自然に拡大・縮小するという大変に賢い機能だ。写真にもよるが、保護部分は高い精度でPhotoshopが自動判別する。自動判別でうまくいかなければ、マスクで保護部分を指定したり、肌色の部分を重点的に保護したりすることも可能だ。


上は通常の変形、下は「コンテンツに応じて拡大縮小」コマンドで左右を縮小した。特に保護部分は指定していない。人物や建物といった重要な部分はなるべく保護され、それ以外の部分が縮小される

アプリケーションバーとマスクパネル

Photoshop CS4を起動すると、オプションバーの上に新たなバーがあるのに気づく。それが、「アプリケーションバー」だ。ここには実行中の操作に関係なく、常によく使用するボタンが表示される。手のひらツールやズームツールなど使用頻度の高いツールのボタンのほか、ガイドやグリッド・定規を表示する「エクストラを表示」ボタン、複数ウインドウの並べ方を切り替える「ドキュメントレイアウト」ボタンなどが表示されている。ドキュメントレイアウトボタンでは複数ウインドウのタブ切り替え表示が行えるほか、ウインドウをレイアウトして整然と並べるNアップ表示が行えるようになった。Bridgeへのアクセスやワークスペースの切り替えもアプリケーションバーからとなっている。



Photoshop CS4のインターフェイス。オプションバーの上にアプリケーションバーが追加された。上は複数ウインドウをタブ形式で表示。下は表示を「4アップ」にしたところ

また、これも新登場の「マスクパネル」には、レイヤーマスクやベクトルマスクに関する様々な設定項目が並ぶ。レイヤーマスクの濃度やぼかしを調節したり、新たなレイヤーマスクやベクトルマスクを作成することができる。「マスクの境界線」ボタンをクリックすれば「マスクを調整」ダイアログが表示されて、更に詳細にマスクの加工が可能だ。画像合成に欠かせない機能となりそうだ。




マスクパネルではレイヤーマスクの濃度やぼかし具合をコントロールできる。上は子供を切り抜くようにレイヤーマスクを作ってある。下はレイヤーマスクの濃度を下げ、ぼかしを大きくした

改良されたレタッチと合成機能

「覆い焼き」「焼き込み」「スポンジツール」は、画像の微妙な階調を保ったまま適用されるように精度がアップした。例えば覆い焼きや焼き込みでは、従来であればドラッグした部分が単純に明るくなったり暗くなったりして階調が平坦になったが、改良された今バージョンでは画像そのものの陰影を残しつつ自然に光を加減できる。



上が元の画像。左のふたつのイチゴをレタッチする。中央は従来(CS3)の覆い焼きツールでドラッグした様子。下はCS4の多い焼きツール。明暗の階調が保たれているのがわかる
レタッチ関連では他に、コピースタンプツールと修復ツールはの改良があげられる。CS3から登場したコピーソースパネルでソース画像のオーバーレイ表示が可能になったが、画面全体にオーバーレイ表示されて目的の位置が見づらかった。今バージョンではこの点が改善され、コピーソースパネルで「クリップ」にチェックを付けると、ブラシ範囲内だけのオーバーレイ表示に切り替えられる。細かい点だが、使い勝手は格段に良い。また同ツールは、Extendedではビデオやアニメーションフレームにもペイントできる。



新たな項目が増えたコピーソースパネル。「クリップ」にチェックをつけるとブラシサイズの範囲内だけにソース画像がオーバーレイ表示される

「レイヤーを自動整列」「レイヤーを自動合成」の各機能は、前バージョンより高精度になった。「レイヤーを自動整列」のダイアログには、選択できる整列の種類が増えたほか、周辺が暗くなる現象を補正する「周辺光量補正」や、レンズの歪みを補正する「幾何学歪み」といったチェック項目が追加された。「レイヤーを自動合成」では、異なる位置にピントの合っている複数の画像を自動的に判別して、全体にピントのあった被写界深度の大きい画像を作成できる。これは、マクロレンズで焦点を変えて撮影したような写真の加工に便利だ。



手前、中間、奥と、それぞれ異なった位置にピントのあった画像(A,B,C)を「レイヤーを自動合成」で合成すると、ピントのあっている部分が自動的に判別され、全体にピントのあった写真になる(D)

EXTENDEDならではの機能もパワーアップ

Extendedならではの機能として、3Dソフトで作成したファイルを開いて、回転や移動させたり、ワイヤフレームを操作したり、また質感や照明を変更するなど、3Dソフトさながらの加工が行えるようになった。通常の2D画像と同様の操作で3Dモデルに直接ペイントしたり画像をマッピングしたりなどの操作が可能だ。2D画像に奥行きをもたせてポストカードのようにしたり、スポットライトをあてるなど、様々な使い方ができる。自動整列やPhotomergeの機能で球面の内側に写真をマッピングしたような360度のパノラマ画像の制作が可能になったのもExtendedの改良点だ。


PhotoshopExtendedでは3Dデータを読み込んで、回転・移動や、ブラシツールでのペイント、照明の設定などが行える

関連ソフトも充実

Photoshopと関連の深いそのほかのソフトもそれぞれバージョンアップしている。同梱の画像ビューアソフト「Bridge CS4」は、ワークスペースが改良されたほか、異なる場所に保存してあるファイルを分類して管理する「コレクション」や、画像をフルスクリーンで表示する「フルスクリーンモード」が登場。またマウス操作で順に写真を取捨選択・Camera Raw 5でRawデータを編集できる「レビューモード」など、ファイル管理がより効率的に行えるようになっている。

Camera Raw 5では、新たに「補正ブラシ」が登場して、部分的な補正が行えるようになった。また周辺光量補正の機能では、切り抜き範囲に合わせて周辺光量効果を追加できる。段階フィルタは画像の上下で明るさが異なるような場合に、上から下へグラデーション状に段階をつけて補正できるというものだ。Raw画像を開く際に、より自由で詳細な補正を行えるようになったのは嬉しい。別売りのLightroom 2との連携も強化されており、Lightroom 2で複数の画像を選択し、Photoshop CS4で複数レイヤーのひとつのドキュメントとして開いたり、ダイレクトにパノラマ画像を作成するといった使い方も可能になっている。新しくスタートしたサービスのAdobe Kulerは、ネット上のコミュニティで配色を共有するというサービスだ。自分で作成した配色を公開することも可能で、Illustrator CS4など他のファミリー製品でも同様に使用できる。このように、Photoshopを取り巻く環境も大きく進化しており、ますます広がりをみせている。

(山崎澄子)

■価格:Adobe Photoshop CS4 日本語版 
99,750円(通常版)
26,250円(※1アップグレード版)
86,310円(※2特別提供版)
※1アップグレード版の対象ユーザーは、Adobe Photoshop CS/CS2/CS3日本語版の正規登録ユーザ
※2特別提供版の対象ユーザーは、Adobe Photoshop Elements 3.0/4.0/6(Macintosh版)、Adobe Photoshop Elements 4.0/5.0/6/7(Windows版)の日本語版の正規登録ユーザー

■価格:Adobe Photoshop CS4 Extended 日本語版 
140,700円(通常版)
48,300円(※3アップグレード版)
48,300円(※4特別提供版)
127,260円(※5特別提供版)
41,790円(アカデミック版)
※3アップグレード版の対象ユーザは、Photoshop CS3 Extended日本語版の正規登録ユーザー
※4特別提供版の対象ユーザーは、Adobe Photoshop(CS/CS2/CS3/CS4)日本語版の正規登録ユーザー
※5特別提供版の対象ユーザーは、Adobe Photoshop Elements 3.0/4.0/6(Macintosh版)、Adobe Photoshop Elements 4.0/5.0/6/7(Windows版)の日本語版の正規登録ユーザー

■Macintosh版
CPU:PowerPC G5、またはインテルプロセッサ
OS:Mac OS X v10.4.11-10.5.4日本語版
メモリ:512MB 以上の RAM(1GB 以上を推奨)
※Photoshop CS4 Extended の 3D 機能では 1GB 以上のRAM が必要
HDD:2GB 以上のHDD空き容量(インストール時には追加の空き容量が必要)
・DVD-ROMドライブ
メディア:マルチメディア機能を利用するためにQuickTime 7.2日本語版
その他:GPUを利用する一部の機能ではShader Model 3.0とOpenGL 2.0対応のグラフィックカードが必要

■Windows版
CPU:1.8GHz以上のプロセッサを搭載したパーソナルコンピュータ
OS:Microsoft Windows XP(Service Pack 2)日本語版(Service Pack 3 を推奨)、またはWindows Vista Home Premium、Business、Ultimate Enterprise(Service Pack 1) 日本語版(Windows XP 32-bit 版および Windows Vista 32-bit 版/64-bit 版に対応)
メモリ:512MB 以上の RAM(1GB 以上を推奨)※Photoshop CS4 Extended の 3D 機能では 1GB 以上のRAM が必要
HDD:2GB 以上HDDの空き(インストール時には追加の空き容量が必要)
メディア:DVD-ROMドライブ
その他:GPUを利用する一部の機能ではShader Model 3.0とOpenGL 2.0対応のグラフィックカードが必要。マルチメディア機能を利用するためにQuickTime 7.2日本語版

■問い合わせ先
アドビカスタマーサービス
0570-067337 http://www.adobe.com/jp
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