3DCGソフト
主要機能に加え、350以上の新機能が追加されたAutodesk 3ds Max 2010
Autodesk 3ds Max 2010
オートデスク
今年5月に発表されたAutodesk 3ds Max 2010から、新機能を中心に紹介していく。追加された350 以上の新機能すべてに触れたわけではないが、実際に使用してみた印象としては、より直感的な操作ができるようになっていることを感じた。インターフェース や、ビューポートへの描画に関する改良・新機能は、想像以上に制作時の反復作業のストレスを軽減してくれる。

Autodesk 3ds Max 2010パッケージイメージ
グラファイト モデリング ツール
モデリングに必要なツールがまとめられたリボンのインターフェース。[ポリゴンを編集]や[編集可能ポリゴン]のツール、ジオメトリの作成・編集用の機能が、100 以上もまとめられている。
モデリングリボンは3つのタブで構成され、各タブには状況に応じて様々なパネルが表示される。モデリング関係の機能が一箇所にまとめて表示されるため、素早く目的の機能にアクセスすることができる。それぞれのパネルは、フローティングまたはドッキングでカスタマイズが可能だ。

[グラファイトモデリングツール]→[頂点]

[グラファイトモデリングツール]→[エッジ]

[グラファイトモデリングツール]→[ポリゴン]

[フリーフォーム]タブ。サブオブジェクトレベルによって表示されるツールが変わる
[PolyDraw]パネルには、その名の通り、ポリゴンを描くように作成するためのツールがある。モデルの形状を自動的に判断し、サーフェスに吸着するように正確にポリゴンを張り込んでくれるので、スカルプティングモデラーやCADから取り込んだ複雑な形状のオブジェクトも、ドローイングするだけで効率的に再構築することができる。
[ペイント変形]パネルには、直感的にメッシュ ジオメトリを変形するためのツールがある。以前のものより処理が軽く、リアルタイムでモデルが変形する。フォールオフ効果を使用して、[ソフト選択]のようにサブオブジェクトを移動したり、サーフェスを滑らかにしたりといった操作が、ブラシをドラッグするだけで簡単にできる。
これらのパネルは、既定値では[フリーフォーム]タブにのみ表示されるが、[グラファイト モデリング ツール]タブに表示するようにカスタマイズすることもできる。

[選択]タブ。さまざまな選択に関するツールがまとめてある。スムージンググループやマテリアルIDの設定もここでできる
[グラファイト モデリング ツール]には新しいツールも多く、覚えるのは大変そうだが、慣れるほどモデリングの速度が上がるに違いない。修正パネルがなくなったわけではないので、慣れるまでは状況に応じて表示すればいい。修正パネルの表示/非表示も[グラファイト モデリング ツール]タブ内でできる。
変換ツールボックス
オペレーションの基本操作を一箇所に集めた便利なツールセット。これを使えば、基点の位置移動や、オブジェクトをワールド座標の原点に移動させる作業、オブジェクトのクローニングなども瞬時に行える。

xView
メッシュ モデルを分析して潜在的な問題やエラーにフラグ付けし、結果をビューポートに表示する機能。[結果を選択]から該当するサブオブジェクトレベルに変換できるため、分析でわかった問題を修正することも容易にできる。

マテリアル エクスプローラ
インターフェースが改良された。マテリアル エクスプローラのインターフェースには、2 つのパネルがあり、上部のパネルでシーン内のすべてのマテリアルを参照・管理し、下部のパネルで1 つのマテリアルのコンポーネントを参照・管理することができる。

Multi/Sub-Map シェーダ(mental ray)
異なるカラーやマップをマテリアルの単一のパラメータに割り当てることができる。Multi/Sub-Mapでは、割り当てるカラーやマップをオブジェクト ID、マテリアル ID、スムージング グループなどに基づいて変化させることができる。割り当てサイクルを繰り返したり、範囲外のマップを指定できる。

インターフェイス。類似するオブジェクトの基本マテリアルにサブマップを追加することで、オブジェクトのユニークな特徴を表現することができる。たとえば、以下のようなこともひとつのパラメータでできてしまう

うさぎの体にオブジェクトIDを使ってマップを割り当てた様子

うさぎの体にランダムにマップを割り当てた様子。ランダムにマップを割り当てる機能は、大量のオブジェクトを扱う場合には非常に便利だ。Multi/Sub-Mapを[合成]で重ねれば、さらに多くのパターンを自動で割り当てることができる。個人的には今回一番楽しく感じた機能だ
シーン エクスプローラ
こちらもインターフェースが改良されている。既定値のレイアウトではオブジェクト名のみが表示されているが、カスタマイズしてそれ以外のプロパティを表示することも可能。列の構成やカテゴリの表示/非表示などをカスタマイズしたダイアログ ボックスは、さまざまな構成の個別インスタンスとして好きな数だけ開けるし、それらを保存・ロードすることもできる。

コンテナ
コンテナはヘルパーオブジェクトの一種で、複数のシーン コンテンツを集約し、1 つのオブジェクトとして扱うことができるものだ。外部参照と似ているが、それよりも使いやすい印象。
コンテナとそのコンテンツはMAXCファイルとして保存され、複数のユーザで共有することが可能。コンテナの作成者は、他のユーザに対してソース コンテナ(他のユーザから継承したコンテナ)の編集権限を設定することができる。編集権限を与えられたユーザは、コンテナを開いてコンテンツに変更を加えることができる。変更を保存すると、ソースも自動的に更新される。

コンテナの内容はコンテナ エクスプローラで表示・ソート・選択することができる
レンダリング フレーム ウィンドウ
インターフェースが改良された。レンダラにmental rayを使用する場合、レンダリングボタン、[プロダクション]/[反復]スイッチが下部パネルに表示されるようになっている。

Hairのスプライン変形
Hairの新機能。今までのスプラインによるリコームではアニメーションさせることができなかったが、この機能ではスプラインをアニメーションさせるとHairも動く。

左のスプラインの動きに合わせてHairが変形している

左のスプラインの動きに合わせてHairが変形している
Review 3
ビューポートラベルからハードウェアシェーディングの描画を有効にすると、ビューポートにレンダリングイメージに近い品質のプレビューがリアルタイムで描画される。露出コントロールもリアルタイムで操作画面上で確認することができる。また、シャドウプレビューではソフトシャドウが選べるようになっており、アンビエントオクルージョンと合わせて使用すれば、よりリアリスティックなプレビューが可能になる。


ハードウェアシェーディングを使用したビューポート。ライトもしっかり反映されている

レンダリング結果
小嶋美幸(begoberlin)
■価格
515,550円 3ds Max 2010 通常製品版 スタンドアロンライセンス
645,750円 3ds Max 2010 通常製品版 ネットワークライセンス
■Windows版 32bit
OS:Microsoft Windows XP Professional Service Pack 2 以降
Microsoft Windows Vista (Business、Premium、Ultimate)
CPU:Intel Pentium 4 または AMD Athlon 64 またはそれ以降のプロセッサ
メモリ:512MB (1GB を推奨)
ディスク空き容量:500MB スワップスペース(2GB 以上を推奨)
ハードウェアアクセラレータ:OpenGL および Direct3D 対応
ブラウザ Microsoft Internet Explorer 6 以降
その他必要なソフトウェア:DirectX 9.0c* (必須)、OpenGL (オプション)
周辺機器:Microsoft Windows 対応のポイン ティング デバイス
インストールメディア:DVD-ROM
■Windows版 64bit
OS:Microsoft Windows XP Professional x64 Edition
Microsoft Windows Vista (Business、Premium、Ultimate)64bit
CPU:Intel EM64T、AMD Athlon 64 以降、AMD Opteron プロセッサ
メモリ:1GB (4GB を推奨)
ディスク空き容量:500MB スワップスペース(2GB 以上を推奨)
ハードウェアアクセラレータ:OpenGL および Direct3D 対応
ブラウザ Microsoft Internet Explorer 6 以降
その他必要なソフトウェア:DirectX 9.0c* (必須)、OpenGL (オプション)
周辺機器:Microsoft Windows 対応のポイン ティング デバイス
インストールメディア:DVD-ROM
*3ds Max 2010 の一部の機能は、シェーダ モデル 3.0(ピクセルシェーダと頂点シェーダ 3.0)対応のグラフィックハードウェアと使用した場合にのみ有効です。ご使用のハードウェアがシェーダ モデル 3.0 に対応しているかどうかは、製造元に確認してください。
*Intel プロセッサを搭載し、Boot Camp にて上記 Microsoft OS を実行する Apple 製コンピュータは、サポートされています。Virtual Machine 環境はサポートされておりません
■問い合わせ先
オートデスクオンラインストア
http://store.autodesk.mc-webshop.com/index.html