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電子文書作成・管理ソフト

Flash対応など大幅に追加して機能を強化


Adobe Acrobat 9 Professional 日本語版


アドビシステムズ




PDF以外のファイルもパッケージ化できるPDFポートフォリオ機能と、Flashに対応し動画再生のプラットフォーム化を目指したAcrobat 9が登場した。PDF/X-4への変換が可能になり、出力プレビューのオプションを大幅に追加して印刷機能を強化、PDFのチェックが容易になった。Mac版ではPro版のみとなるAcrobat 9。FLASH動画のPDFへの変換には対応していないが、ビジネスユース向けの機能であるPDFポートフォリオだけでなく、[出力プレビュー]や[色を置換]機能なども強化され、印刷関係の使い勝手も充実している。ここでは、Mac版のAcrobat 9 Proの新機能を紹介しよう。



PDF以外のファイルやフォルダも結合するPDFポートフォリオ


PDFポートフォリオは、PDFだけでなくさまざまなファイル形式やフォルダをバインドすることができる新しい形式のドキュメントコンテナだといえる。ビジネスシーンで流通するファイル形式は一様ではない。PDFだけをバインドすれば事足りるわけではないのだ。そこでPDF形式でありながら、PDF以外もまとめることができるPDFポートフォリオの登場となった。

さまざまなファイルをPDF形式としてバインドすることで、1つのプロジェクトの関連書類をまとめるデータコンテナとしても利用できる。含まれるデータは可逆圧縮されるので、関連書類を整理する保存用フォーマットとしても有効だろう。PDFポートフォリオ内のドキュメントを開くにはオリジナルのアプリケーションが必要になる。そのまま開くことができるのは、PDF形式のファイルのみである。

また、Acrobat 9では、PDFポートフォリオ以外にFLASH動画に対応し、セキュリティももっともレベルが高いといわれる256bitのAES(Advanced Encryption Standard)を搭載した。しかし、PDFのバージョンは「PDF 1.7」のままである。PDFポートフォリオは、6.0以降は添付ファイル形式として開くことができるが、Flash動画の再生や256bitのAESは、Acrobat 8以前のバージョンでは対応していないので注意したい。

ファイルメニューから[PDFポートフォリオを作成]を選択して開いたウィンドウ。レイアウトを選択して、同梱するファイルやフォルダをドラッグする。関連するファイルや整理するツールとして利用できる

オブジェクトの詳細を表示する「オブジェクトインスペクタ」


印刷関係の機能で強化されたのは[出力プレビュー]だ。Acrobat 8 Proまでの[出力プレビュー]は、主にPDFのカラー関係をプレビューして調べることが主な機能だった。今回のカラー関係をスキャンする機能として、オーバープリントプレビュー機能を「オーバープリントをシミュレート」として[出力プレビュー]に移動している。オーバープリントやリッチブラックの警告色の不透明度を調整する機能や、ページの背景色を指定する機能も追加された。

Acrobat 9 Proで追加された新機能には、カラー以外のオブジェクトをプレビューする機能がある。[表示]のメニューは21種類のリストから表示するオブジェクト属性を指定できるが、「テキスト」のみや「ラインアート」のみを指定できるのだ。この機能でテキストがアウトライン化されていることが簡単に確認できる。

さらに詳細にオブジェクト属性を表示できる。それが「オブジェクトインスペクタ」だ。[プレビュー]から「オブジェクトインスペクタ」を選択し、PDF内の任意の位置をクリックすると、その部分のオブジェクト属性が表示される。オブジェクトのカラースペースやオーバープリントの有無、画像であればサイズや解像度、圧縮方法を表示し、テキストであればフォント名がリストされる。この機能があれば、PDF内のオブジェクト構成が一目瞭然に確認できる。


[出力プレビュー]にある表示ニュー。メニューがAcrobat 8 Proでは14種類だったが、21種類に増えている。「テキスト」や「ラインアート」を表示すれば、文字がフォントなのかオブジェクトなのかが、簡単に判別できるのが便利だ

[出力プレビュー]にある「オブジェクトインスペクタ」の表示。画像上にある透明効果を適用したテキストを選択したところ。画像の属性、透明の指定、テキストのサイズや種類、カラースペースなどが表示されている


透明の分割統合をプリセットして利用する

Acrobat 8 Proでドラフト(暫定仕様)で用意されていたPDF/X-4が、Acrobat 9 Proで正式に実装された。PDF/X-4は透明効果とレイヤーを許容したPDF/Xの規格で、PDFのバージョンは「PDF 1.6」となる。キャリブレーションRGBも認められている。

DistillerでPDFを作成する場合は、PostScriptファイルに変換するので透明効果は分割・統合される。そのため、Distillerでは透明を反映したPDFは作成できない。PDF/X-4への変換は、Acrobat 9 Proのプリフライト機能で行なう。

PDF/X-4への変換は、デフォルトのプリフライトプロファイルにある「PDF/X-4に変換」を適用するか、規格ボタンでPDF/X-4として保存すればよい。PDFがPDF/X-4の仕様に合致していれば、PDF/X-4として書き出される。確実にPDF/X-4にするには、プリフライトでフィックスアップを適用しておけばよい。

PDF/X-4を出力する場合は、APPE(Adobe PDF Print Engine)を搭載した出力機から出力するのが原則となる。APPEであれば、透明の分割・統合処理で使われるエンジンが標準化されており、テキストがアウトライン化されることもない。



プリフライトの規格ボタンで「PDF/X-4として保存」する。そのままPDF/X-4として保存する方法と、既存のプリフライトプロファイルを適用してPDF/X-4に変換する方法がある

(上高地 仁)



■価格 
57,540円(通常版)
21,735円(特別提供版/アップグレード版)
21,735円(アカデミック版)

■動作環境
[Mac]PowerPC G4以上(Intelプロセッサ対応)/Mac OS X 10.4.11または10.5/256MB以上のRAM/1.19GB以上のHDD空き容量/1,024×768以上のディスプレイ解像度/DVD-ROMドライブ
[Windows]1.3GHz以上のプロセッサを搭載したPC/Windows XP/Vista/Internet Explorer 6.0/256MB以上のRAM/1.77GB以上のHDD空き容量/1,024×768以上のディスプレイ解像度/DVD-ROMドライブ/ビデオハードウエアアクセラレーション

■問い合わせ先 
アドビカスタマーサービス
0570-067337 http://www.adobe.com/jp
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