Mac OS XとWindows XPのデュアルブートが可能に
Boot Campアップルコンピュータ

Mac OS X上でBoot Campアシスタントを走らせると、設定の途中で表れるWindows用パーティションの作成画面。初期値は5GBだが、アプリケーションやデータ領域もそれなりに確保して実用的に使うならば、20GB程度は割り当てたい
困難さを乗り越え実現したBoot Camp
ハード的にWindowsの標準的なパーツや技術も多く採り入れられているインテルMacでは、デュアルブートも簡単に実現できそうに思われた。しかし実際には、Mac OS XはEFIという最新の起動プロセスを使用し、Windows XP(および次期OSのVista)も1980年代に開発されたBIOSを利用するため、両社の併用には想像以上の困難が伴った。
その技術的な壁を乗り越えたものがBoot Campであり、現時点ではβ版としての提供だが、Mac OS Xの次期バージョンであるコードネームLeopardには標準で組み込まれることがApple社から公表されている。
Boot Campは誰でもApple社の専用ページからダウンロードできるが、サポートもつかないうえ、各自の責任において利用することになっているので、もし、日常的に利用しているマシンにインストールする場合には、必ずバックアップを取り、万が一の事態に備えておくことを強く推奨する。
また、利用環境としては、Mac OS X v10.4.6(Tiger)以降で、最新版のファームウェアと10GB以上のハードディスクの空きスペースが必要とされているので、必要に応じてアップデートなども行っておく。
簡単だが注意も必要なインストール手順
さて、インストール自体はBoot Campアシスタントに従って作業していけばいいので簡単だ。まず、このソフトが評価用ものである旨の注意書きが表示され、OKボタンをクリックすると、続いてMacintosh Drivers CDの作成に移る。

Mac OS X側での設定が終わったところで、実際のWindows XPのインストールに移る。Home EditionでもProfessionalでも対応するが、Service Pack 2適用済みのCD1枚でインストールできるパッケージが必要な点には注意が必要だ
次はWindows用のハードディスクパーティションの設定だが、これも直観的なGUIにより楽に行える。初期値は5GBだが、これではOSのインストール後にたいした作業はできないので、本格的な利用には最低でも20GB程度は割り当てたい。

Windows XPのセットアップ中に表示されるパーティションの選択画面では、必ず「C:パーティション3」を選び、その次の段階で初期化を行う。その際のフォーマッ トは、NTFSでもFAT32でも良いが、Mac OS X側からWindowsパーティションの読み書きも行いたい場合にはFAT32を選択する。NTFSのパーティションは読み出し専用になる
このパーティション設定が優れているのは、Mac OS Xボリュームの再フォーマットや設定後の再起動なしに、その場でWindowsパーティションを確保できることだ。
パーティション作成を終えたら、指示に従ってWindows XPのインストールに移る。インストールするWindows XPは、「Home Edition」でも「Professional」でも構わないが、Home Editionはデュアルプロセッサもしくはデュアルコアには対応していないため、パフォーマンスを重視するならProfessionalが必須となる。
さらに、Boot Campでサポートされるのは、「Service Pack 2」適用済みのCD 1枚でインストールできるWindows XPのみなので、その点にも注意されたい。
再起動後のインストール処理は、Windows XPのセットアッププログラムの標準的な流れとなる。途中のキーボード選択では、Windows用の外付けキーボードを用意している場合には、それをリストから選択すれば良いが、Mac用のキーボード(MacBook系の本体内蔵のものを含む)をそのまま利用する場合には、「その他のキーボードの場合」を選び、次に表示されるリストで「106 Japanese Keyboard(Including USB)」を選択しておく。
その後、システムのインストール先として、先ほど作成したWindows用パーティション、画面上では「C:パーティション3」と表示されるパーティションを指定し、初期化を行ってから実際のインストール処理をする。
インストール開始から所要時間は、約40分を要するが、OSのインストール終了後、Windows起動後に先のMacintosh Drivers CDを挿入し、指示に従ってドライバをインストールする。このとき、サポートされていないハードなのでインストールを続けるとシステムに障害に至る可能性がある旨の警告が出るが、かまわず続行してよい。
快適なWin環境だがβ版ゆえの制約も
インテルMac上でWindows XPを動かしてみると、基本的にはWindowsマシンと変わらない使い心地となる。それも、かなり高速なWindowsマシンである。ただし、グラフィックス関係のドライバの最適化がまだ進んでいないせいか、CPU性能に比べると描画関係の能力はやや低く感じる。それでも実用上は問題ないレベルであり、正規版が登場すればトータルパフォーマンスはさらに向上するはずだ。

インストールの完了後は、Mac OS X側でもWindows側でも起動ボリュームの設定を行うことで、常にどちらかのOSを優先して起動できるようになる

再起動時にオプションキーを押し続けていると、起動ボリュームの設定に関わらずOSの選択画面が表示される。矢印キーで選択し、リターンキーを押すと、そのOSによってMacが起動する
(大谷和利)
■動作環境
Mac OS X v10.4.6(Tiger)/10GB以上のHDDの空きスペース/IntelベースMac/Windows OS:Service Pack 2があらかじめ適用されているWindows XPインストレーションディスクの「Home Edition」または「Professional」が必須。
※複数ディスク版、アップグレード版、Media Center Editionは利用不可
その他:最新版のファームウェアの サポートをダウンロードをチェック
■問い合わせ先
Apple Store コールセンター
0120-27753-1
http://www.apple.com/jp/macosx/bootcamp/



