写真管理ソフト「Zoner PhotoStudio 11」 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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写真管理ソフト

RAW現像や3D作成に対応した写真管理ソフト


Zoner PhotoStudio 11


ジャングル




ジャングルから新発売された「Zoner PhotoStudio 11」は、デジタル画像の管理と閲覧、編集、RAW現像、公開などができる統合型の画像ソフトだ。フォトレタッチの基本機能を完備した上で、3D画像やHDRイメージの作成など独自の機能を満載する。その機能と使い勝手を検証しよう。



RAW画像も素早くプレビューできる


「Zoner PhotoStudio 11」の特徴をひとことで言えば、デジタル画像の入力から整理、閲覧、編集、RAW現像、公開、出力までをトータルで行えるWindows用の画像ソフトだ。本サイトの読者であれば、画像編集にはPhotoshopやPhotoshop Elementsを使用し、画像管理にはPhotoshopに付属のAdobe BridgeまたはPhotoshop Elementsの管理機能を使っている人は少なくないだろう。

だが、これらのAdobe製品はマシン環境によっては起動や動作がやや遅いという弱点もある。それに対して、より低価格ながら、より軽快に高速作動し、より気軽に画像を管理、閲覧、編集できるソフトがZoner PhotoStudio 11なのである。

Zoner PhotoStudioを起動すると以下のようなブラウザ画面が表示される。画面左のツリー表示から任意のフォルダを指定すると、その中身をサムネイルとして一覧できる。表示スピードは高速で、RAW画像でも大きなストレスなく閲覧可能だ。そして、サムネイルのドラッグで移動やコピーができ、サムネイルのダブルクリックでビューア表示となる。

Zoner PhotoStudio 11のブラウザ画面。サムネイルサイズや各ウィンドウの大きさは自由に変更でき、作業用レイアウトの登録にも対応する
Zoner PhotoStudio 11のブラウザ画面。サムネイルサイズや各ウィンドウの大きさは自由に変更でき、作業用レイアウトの登録にも対応する
サムネイルのダブルクリックでビューア表示に切り替わり、コマ送りや拡大/縮小再生、レーティングやラベルの設定などができる
サムネイルのダブルクリックでビューア表示に切り替わり、コマ送りや拡大/縮小再生、レーティングやラベルの設定などができる

さらにブラウザ画面では、キーワードの設定やキーワードによる絞り込み、並べ替え、比較表示、Exif情報の確認、一括回転、一括変換、WEBへのアップロード、メール送信など画像に関する多彩な設定や機能を駆使できる。中でも、サムネイル表示の状態で、ICCプロファイルの割り当てや変換ができることや、Google MapやGoogle Earthに連携してGPSデータの登録や表示ができることは、同種の画像管理ソフトにはあまり見られない本ソフトならではの特徴といえる。また、アドビが提唱するメタデータの規格XMPをサポートし、画像のレーティング情報を他のソフトと共有できる点も便利だ。

対応ファイルフォーマットは、40種類以上の静止画ファイルのほか、各社のデジカメのRAWファイルや、AVIやMOVなどの動画ファイル、MP3やMIDIなどの音声ファイルなど非常に豊富だ。RAWファイルは今のところ150機種以上のデジカメに対応しているが、最新機種についてはメーカーのサイトを確認したい。今後、どの程度の頻度で最新カメラ用のアップデートが行われるかは、ひとつのカギになるだろう。

対応ファイルフォーマットは、ユーザー設定画面から必要に応じて選択でき、不要なら非表示にもできる
対応ファイルフォーマットは、ユーザー設定画面から必要に応じて選択でき、不要なら非表示にもできる
カラーマネジメントに対応し、作業用空間やモニタ、プリンタなどのICCプロファイルをそれぞれ指定できる
カラーマネジメントに対応し、作業用空間やモニタ、プリンタなどのICCプロファイルをそれぞれ指定できる
画像編集を行う場合は、任意のサムネイルを選択して「エディタ」ボタンを押す。エディタ画面では、画像サイズや色深度の変更、レベル補正、トーンカーブ、色調補正、シャープ、ぼかし、スタンプなどの基本補正のほか、油絵や浮き彫りなどの特殊フィルタを適用できる。選択範囲とマスク機能によって部分的に補正したり、プラグインでフィルタなどの機能を追加することも可能だ。Photoshopほどの高機能とはいえないが、一般的なレタッチ機能は完備。凝った画像合成以外の用途では必要十分だろう。
画像編集を行うエディタ画面。テキストやグラデーションの追加、複数画像の合成、WEB用のボタン作成、各種のレンズ収差補正などもできる
画像編集を行うエディタ画面。テキストやグラデーションの追加、複数画像の合成、WEB用のボタン作成、各種のレンズ収差補正などもできる



3DイメージやHDRイメージを作成できる


本ソフトならではの画像編集機能として、「3Dイメージ作成」と「HDRイメージ作成」の2つに注目したい。3Dイメージ作成とは、同じ被写体をカメラ位置を変えながら2枚撮影し、その2枚の写真を合成して、専用の3Dメガネで立体視できる画像に仕上げる機能だ。撮影については自分で工夫して撮る必要があるが、2枚の写真から3D合成はウィザード形式で簡単に行える。また、本ソフトのパッケージ版には赤と青のカラーフィルター付きの3Dメガネが付属し、ダウンロード版ユーザー用には同社のサイトで3Dメガネの自作方法が提供される。

一方、HDRイメージ作成とは、カメラの階調再現性や人間の肉眼を超えた、ハイダイナミックレンジの画像を作成する機能だ。やり方は、露出をずらしならが同一の構図で撮影した3枚の画像を読み込み、ウィザードに沿って合成するだけ。必要に応じて各種のパラメータを微調整することもできる。


3Dイメージの作成画面。赤と青のズレの度合いは自動的に最適化され、作成した画像はJPEGやBMPなどの静止画として保存できる
3Dイメージの作成画面。赤と青のズレの度合いは自動的に最適化され、作成した画像はJPEGやBMPなどの静止画として保存できる

オートブラケット機能などを利用して露出が異なる3枚の写真を撮り、それを読み込む
オートブラケット機能などを利用して露出が異なる3枚の写真を撮り、それを読み込む
3枚が自動的に合成され、ハイライト部からシャドー部までの階調再現域が広いHDRイメージとして出力できる
3枚が自動的に合成され、ハイライト部からシャドー部までの階調再現域が広いHDRイメージとして出力できる
パノラマ作成機能では、カメラを横や縦にずらしながら撮影した複数の写真を自動合成できる。レンズの焦点距離に応じた最適化も自動で行われる
パノラマ作成機能では、カメラを横や縦にずらしながら撮影した複数の写真を自動合成できる。レンズの焦点距離に応じた最適化も自動で行われる

そのほかに画像の活用機能としては、パノラマ画像やPDFスライドショー、効果やBGM付きのDVDスライドショー、カレンダー、WEBギャラリーなどの作成に対応する。いずれもテンプレートやウィザード、チュートリアルを利用して簡単操作で行える。

トータルとしては、多機能ながらすぐに把握できるシンプルな操作インタフェースに好印象を受けた。Photoshopなどの他の画像ソフトを登録して、サムネイルの右クリックメニューから呼び出せるのは便利だ。またRAW画像を素早くプレビューできる点も気に入った。なお本ソフトには、全機能が使えるProfessional版と、HDR作成やRAW現像などの一部の機能を省いたHome版の2バージョンが用意される。


(永山昌克)



■価格
10,290円(Zoner PhotoStudio 11 Professional)
7,980円(Zoner PhotoStudio 11 Professional ダウンロード版)
6,980円(Zoner PhotoStudio 11 Home)
5,229円(Zoner PhotoStudio 11 Home ダウンロード版)

■動作環境
CPU:Intel Pentium III 800MHz以上
OS:Windows Vista、XP
メモリ:256MB以上(512MB以上推奨)
HDD:150MB以上
モニタ:1024×768以上

■問い合わせ先
ジャングル
0570-077-001
http://www.junglejapan.com/


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