3DCGソフト
操作性および機能強化によって生まれ変わった3DCGソフト
Shade 10
イーフロンティア
純国産3DCGソフト「Shade 10」は、モードを切り替えることなく、スムーズに動画や静止画の3DCGを制作ができる統合3DCG環境である。その顕著な特徴は、各OSの基準 に沿った簡単な操作で、効率的に作業ができるユーザーインターフェイスにあると言われている。ここでは、多くの改善および強化によって生まれ変わった 「shade 10」の全容を紹介していく。

画像左から、「Shade 10 Basic」、「Shade 10 Standard」、「Shade 10 Professional」のパッケージイメージ
今回販売されるShadeバージョン10(以下、Shade 10)では、従来から最適化を進められていたが、最新コンピュータ環境のMacintosh、及びWindowsにおいて更に最適化が進められ、グラフィックアクセラレータによる滑らかなスクリーン表示、マルチコア CPUによる高速レンダリング、64bit OS環境の膨大なメモリー利用などは、最先端コンピュータの性能を最大限引き出すソフトウェアともいえるのではないだろうか。
最上級グレードであるShade 10 Professionalにはグリッド・コンピーティング・レンダリングが利用可能なShadeGridアプリケーションが搭載されており、ネットワークを使用した超高速なレンダリングが可能になっている。
Shade 10シリーズは、基本的な機能を搭載された「Basic(ベーシック)」、業務においても標準的に作業できる「Standard(スタンダード)」、最も高機能な「Professional(プロフェッショナル)」という3つのグレードが販売されるが、Shade 10 Basicでもハイビジョン仕様の映像制作が可能となっており、初めて3DCGを始めるユーザーやプロユーザーにも満足できる製品となっている。
これからいくつのかの新機能をピックアップして紹介していく。まず、ユーザーインターフェイスの強化だが、今回から、図形ウインドウに任意の三面図+透視図の表示が可能になった。これにより、画面上に必要な作図情報を集中して表示し、形状編集の効率を上げることができる。また、要望の多かったUVマッピングの調整も図形ウインドウ上で調整が可能になり、マッピングの位置合わせがより作業しやすい環境となっている。

レイアウトが自由なので必要な作図ウインドウのみで作業するといったカスタマイズが可能

図形ウインドウ上においてシームレスにUV編集が可能で、操作方法も簡単
そして、今回からマニュピレーター機能が搭載され、移動や回転でショートカットキーを使わなくても素早く形状の移動や編集が出来るようになった。更に、スナップ機能が強化されて、スマートガイドのように形状のセンターや端点にもスナップできる機能も搭載された。

上部の利用したいマニュピレーターボタンを選択すれば、ブラウザの選択形状を直接連続して編集することができる

ドラッグした形状の周囲の形状の端点やセンターをガイドとして利用できる
図形ウインドウ内の表示も強化されており、各ウインドウ毎に法線表示やシェーディング表示を切り替えられる。それぞれの図形ウインドウエリアで設定が出来る項目は、Shade史上最も多い項目だろう光源の照射エリアも表示に反映されるようになったので、今後はパーティクルの可視化なども増えると作業がしやすくなるだろう。

各表示が変えられるので、位置合わせや形状編集はしやすくなった

表示メニューの項目が多いが、慣れれば使いやすくなるだろう

照明の照射エリア表示は、配光データでも表示される。これは建築パースユーザーには嬉しい機能といえる
業務でShadeを利用していると共通部品や共同作業なども発生する。 「外部参照オブジェクトとテクスチャー」という機能は、以前から希望していた機能であるだけにうれしい。
効果としては、共通する部品を特定のフォルダーに入れておき相互に利用できる他、住宅などをモデリングする際に、変更の可能性が高い形状を外部参照でリンクしておき、要望によって一気に置き換えることなどが可能になる。

共通データやテクスチャーを外部に持たせるのは、ファイルサイズやデータの圧縮には効果的だ
出力形式は大幅に拡張された。従来は、プラグインや外部のアプリケーションを利用しなければ出力できなかったAdobe Flash(SWF)形式やAdobe Illustrator(AI)形式、QTVRへの出力が、今回の改善で可能になった。その他にも、Second Life、DirectX、VRML、Shockwave3DなどVRや3Dアプリケーションでの開発に利用できそうな出力形式が標準でこれだけ付いているソフトも珍しいだろう。

建築やコンテンツ制作、他の3Dソフトと連携もスムーズに図れそうだ
大域照明(GI グローバル・イルミネーション)を使ったレンダリング手法も機能強化され、更に高速で高画質なレンダリングを実現している。パストレーシングとフォトンマップを同時に使うハイブリッドGIは、時間と画質の両立が可能で頻繁に利用できそうだ。また、レイトレーシングなど標準的なレンダリングエンジンも高速化しており、業務で既にShadeを使用しているプロフェッショナルユーザーも満足できるだろう。ノン・フォトリアルレンダラーのトゥーンレンダラも強化され、「セルアニメ」、「テクニカルイラスト」、「マンガ原稿」、「鉛筆画」の4タイプが搭載されている。

セルアニメやマンガ原稿などは、イラストの当たり取りや背景を描く時などに使用したい

パストレーシングのイラディアンスキャッシュでレンダリング速度が大幅にUPした!
新たにShadeを購入するユーザーには影響しないが、バージョンUPを考えているユーザーは注意が必要だ。今回のバージョン(Shade 10)以降の次期バージョンからは、2つ前のバージョンの製品からのバージョンアップ、アップグレードのみが対象となるようだ。
Shade 10は非常に多くの機能追加がされた魅力的な3DCGソフトに仕上がっているため、この機会にアップグレードをお奨めしたい。
(sinn-TE)
■価格:
Shade 10 Professional(Windows/Mac OS X)105,000円
Shade 10 Standard(Windows/Mac OS X)45,000円
Shade 10 Basic(Windows/Mac OS X)12,800円
■問い合わせ
株式会社イーフロンティア
http://shade.e-frontier.co.jp/
■必要なシステム構成
Windows版動作環境
OS:Windows XP/XP Professional x64 Edition/Vista /Vista 64ビット版
CPU:32bit:Intel Pentium III、AMD Athlon XP以上
(SSE搭載必須、動作クロック1GHz以上を推奨)
64bit:Intel EM64TまたはAMD64
メモリ:1GB以上(2GB以上を推奨)
HDD:2GB以上
光学ドライブ:DVD-ROMドライブ
モニタ:1024×768 pixel以上(1280x1024 pixel以上を推奨)、24bitカラー以上必須
ビデオ:グラフィック:NVIDIA GeForce FX 5200シリーズ以降、ATI RADEON 9000以降、Intel GMA 950以降(NVIDIA Quadroシリーズ以降を推奨)
グラフィックドライバ:チップセット製造元から提供されている最新バージョン
ネットワーク:インターネットに接続できる環境必須
※以下の機能は、各メーカーより64bit対応ライブラリが提供されていないため、Shade 10 for Windows x64 Editionには搭載されていません。これらの機能を利用する場合は、32bit版のShade 10を利用する必要があります。
・QuickTime(VRを含む)出力
・Shockwave3Dエクスポータ
・Viewpointエクスポータ
Mac OS X版動作環境
OS:Mac OS X 10.4.11/10.5
CPU:PowerPC G4/G5、Intel Core/Xeonプロセッサ
メモリ:1GB以上(2GB以上を推奨)
HDD:2GB以上
光学ドライブ:DVD-ROMドライブ
モニタ:1024×768 pixel以上(1280x1024 pixel以上を推奨)、24bitカラー以上必須
ビデオ:グラフィック:NVIDIA Gforce FXシリーズ以降、ATI RADEON 9000以降
グラフィックドライバ:グラフィックドライバ:チップセット製造元から提供されている最新バージョン
ネットワーク:インターネットに接続できる環境必須
※Shade 10シリーズは、Rosetta上での動作を保証していません。