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インタラクティブ作成ツール

オブジェクトベース編集機能を搭載した新バージョン


Adobe Flash CS4 Professional


アドビシステムズ




Web開発においてFlashは欠かせないテクノロジーに成長した。その最新版にあたるFlash Professional CS4がアドビシステムズ社から登場する。誕生からバージョンが10となったCS4ではどのように変わったのか。その実力を検証する。



Flashの敷居が低くなる!?
コンテンツオリエンテッドなモーションエディタ


Flashといえば、インタラクティブなコンテンツ制作には欠かせないツールで、Ajaxなど動的なJavaScriptの登場してからも、現在Webで再生されている動画コンテンツの8割はYouTubeをはじめ、Flashで再生されているというデータもある。

では作り手側としてはどうかというと、簡単に動画を作ろうとするにはムービーの扱い方から、複雑なフレーム単位のタイムラインをマスターしなければならず、決して簡単に使いこなせるツールではなかった。

2005年にアドビシステムズ社がマクロメディア社を買収・合併して後は次第にアドビシステムズ社製の他ソフトウエアとの融合が図られて、段々と使い勝手も良くなってる。その後発表されたCS3では同じベクターツールであるIllustratorとの互換性が高くなり、Photoshopのデータも読み込めるなどデータの移行がし易さがテーマだった。

そして今回のバージョンCS4では、インターフェイス回りの互換性がテーマともいえる。そのひとつがモーションエディタだ。モーションエディタでは、今までフレームという「コマ単位」の制御を行っていたタイムラインに加え「オブジェクト単位」での制御が行えるようになった。開始点と終了点の位置を指定しておけば、その間でアニメーションを行ってくれる。また途中で曲げたければ、アニメーションのカーブを変更すればよいだけだ。オブジェクトに対し、位置、回転、拡大縮小、透明度といった数値を指定した秒に指定すれば、様々な項目でアニメーションが作成される。また後述の3D機能を使い奥行きのある回転やズーミングも可能だ。

かつてアドビシステムズ社からはLiveMotionというFlashコンテンツ作成ツールが販売されていた。さほど惜しまれることもなく消えてしまったが、このツールにもAfterEffectsに似たタイムラインが搭載されており、オブジェクトベースのアニメーション作成が可能であった。CS4のモーションエディタはAfterEffects上でのオブジェクトの扱いとタイムラインの関係にも似ており、より動画に則したビデオ業界で培われたインターフェイスが採用されたと言えよう。


スムーズな動きでオブジェクトの移動や回転アニメーションが作成できるモーションエディタ


アニメーション制作の幅を拡げるボーンツールと3D変換


オブジェクト単位でのアニメーションが作成できるようになったが、そのアニメーションもあらかじめいくつもモーションプリセットに多数用意されており、オブジェクトに適用するだけで動きが加えられる。また自分で作成したアニメーションも登録しておけるので、他のオブジェクトに同じ動きをさせたい時にも簡単に行える。


既にいくつものアニメーションが登録されているモーションプリセット
他にも表現方法を豊かにする各種ツールが用意されている。オブジェクトに対し3D変換を行うと通常XY軸しか移動できないところにZ軸の制御が可能になり、ステージ上の3D空間を動かしたり回転させることができ、ダイナミックな動きが可能になった



3D空間で、奥行きや回転を加えることができるので、表現力アップにつながる。プロパティパネルも縦側に変わったので制御しやすくなった。オブジェクト同士をつなぎあわせて間接があるように動かすことができる、ボーンツールも面白い。インバースキネマティックと言われる3Dアニメーションなどで使われる手法で、キャラクタの手足を感情豊かに動作させたり、クレーンを動かすゲームのような使い方にも応用できる。


クレーンのような軸があるオブジェクトの操作に向いている。ユーザーが自由に動かしたりスクリプトで制御することも可能


他アプリケーションとの橋渡しをする新フォーマットFLX


インターフェイスやオブジェクトの扱いがAfterEffectsに似てきたことを書いたが、データの互換性も格段に向上している。その役割を担っているのが新フォーマットのXFLだ。AfterEffectsからXFLへの書き出しが行え、そのままFlashへ持ち込むことができる。その際にはタイムライン上の設定も持ち込まれるので、AfterEffectsで作成していたムービーをFlashでインタラクティブ化するといったワークフローが実現する。他にもInDesign CS4からもXFLへの書き出しが可能だ。



AfterEffectsからXFLへ書き出しFlashで開いた書類。モーションやライブラリなどがそのままの状態でFlashに持ち込まれているのがわかる




(樋口泰行/樋口デザイン事務所)


■価格 
88,200円(税込)

■Windows版
CPU: 1GHz以上のプロセッサを搭載したパーソナルコンピュータ
OS: Windows XP(SP2以降)/Vista Home Premium(SP1)/Vista Ultimate(SP1)/Vista Business(SP1)/Vista Enterprise(SP1) ※64bit未対応
メモリ: 1GB以上
HDD: 3.5GB以上
メディア: DVD-ROM
モニタ:1024×768、16bitカラー以上 他DVD-ROMドライブが必要 ※マルチメディア機能を利用するには、QuickTime 7.1.2 日本語版が必要

■Macintosh版
CPU: PowerPC G5、またはインテルプロセッサ
OS: MacOS X 10.4.11または10.5日本語版
メモリ: 1GB以上
HDD: 4GB以上
メディア: DVD-ROM
モニタ:1024×768、16bitカラー以上 他DVD-ROMドライブが必要 ※マルチメディア機能を利用するには、QuickTime 7.1.2 日本語版が必要

■問い合わせ先 
アドビカスタマーサービス
0570-067337 http://www.adobe.com/jp


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