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ペイント/イラスト作成ソフト

よりリアルな画材へと回帰しスピードアップを果たしたデジタルペイントツール


Corel Painter 11


コーレル




リアルタッチなイラストを描くことができるデジタルペイントツールとして定評のあるPainterだが2007年のPainter Xのバージョンアップから2年が経過し満を持してPainter 11として登場した。今回のメジャーアップグレードでは、タブレットによる描画時の細かな動きに連動した描画方法と40種の新しいブラシによって、よりリアルな画材の描き味を再現。描画スピードの向上も果たしている。


 


アナログの質感を生かし、リアルな描き味を実現


Painterには、さまざまなアナログの画材がブラシとして用意されていたが、今回のバージョンアップでは基本に帰り、よりリアルな質感の描き味を持ったブラシが数多く用意された。
そのひとつとしてマーカーで描く場合には、そのままドラッグした場合には一定のカラーで塗りつぶされるが、ボタンを離しなが上書きを行っていくと本当のマーカーのように塗った部分が濃くなってゆく。

またタブレットとの連携も強化が図られ、より現実にブラシを使った描き方に近い操作性に合わせて表現の違いを持たせられる。これはタブレットでの描き方を実際に画材を持った場合の傾きや強弱になぞらえるている。。例えば、ペンを速く動かすとペン先が細く遅く動かすと太くなったり、タブレットを傾けて描くとブラシの側面を使って描くことができる。これに合わせペン先の形状や角度、厚みなどを細かくコントロールできる[ハードメディア]パレットが追加されている。

実際にこれら新ブラシを使いMacBook Pro CoreDuo 2.2GHzというそれほど高くないスペックでも、タブレットを繋いで描いてみるとタブレットの動かし方によってストロークの太さや流れが動きに遅れず素早く変化してゆく。これらはマーカー、ペン、鉛筆などのブラシで体感できる。マシンによっては30%のスピードの向上が図られてる場合もある。ブラシ全体では新たに40種類を追加、合計873種類のブラシが利用できるようになった。

鉛筆のブラシを使いタブレットの角度やスピードを変えながらさっと描くだけでこれだけのバリエーションが生まれる
鉛筆のブラシを使いタブレットの角度やスピードを変えながらさっと描くだけでこれだけのバリエーションが生まれる
フェルトブラシで色を重ねながら描くと色が混ぜって新しい色が表現されて面白い
フェルトブラシで色を重ねながら描くと色が混ぜって新しい色が表現されて面白い
追加された多くのブラシタイプ





Photoshopとの併用を踏まえたカラーマネジメント管理


Painterを使ってるうちの多くがPhotoshopを兼用するユーザーだという。描画に集中する部分はPainterで行い、さらにレイヤーを組み合わせて画像を合成したり補正などの処理を行うのPhotoshopのほうが得意な部分であり効率もあがる。しかし今まではカラーマネジメントの管理がされていなかったため、それぞれのアプリケーションで開くと違うカラーで開かれてしまうという問題があった。Painter 11ではこの問題点も解決され埋め込まれたカラープロファイルを元に再現性が高くなっており、Photoshopに移行する場合にもPainter側からプロファイルを埋め込むことができる。

ファイル保存時にカラープロファイルを埋め込むことができる。また既にカラープロファイルが適用されている画像を開くときにはそのプロファイルを参照して色空間を設定する
ファイル保存時にカラープロファイルを埋め込むことができる。また既にカラープロファイルが適用されている画像を開くときにはそのプロファイルを参照して色空間を設定する
カラーマネジメント設定画面でどのプロファイルを使用するか細かく設定しておける
カラーマネジメント設定画面でどのプロファイルを使用するか細かく設定しておける



ユーザーの意見を取り入れた操作性と動作スピードの向上


Painter 11の開発にあたりインターフェイスの改善にもユーザーの意見が多く取り入れられている。そのひとつがカラーパレットやミキサーパレットのリサイズだ。モニタの解像度が上がことでワークエリアは大きくなったが、逆にパレットが小さく表示されてしまいカラーの選択がしにくくなっていた。これに応えるように独立したパレットのリサイズが可能になり、使いやすい大きさにカスタマイズできるようになっている。各種の変形を行う際にも変形の各ボタンがプロパティバーに表示され、目的の変形コマンドを選びやすくなっている。また保存形式としてPNGに対応し、アルファ情報を含んだまま他のアプリケーションにデータを渡しやすくなった。

パレットを大きく扱えるようになったミキサーパレット
パレットを大きく扱えるようになったミキサーパレット
ペン先を細かく設定できるハードメディアパレット
ペン先を細かく設定できるハードメディアパレット
プロパティバーに一括表示されるようになった各種変形コマンドボタン
プロパティバーに一括表示されるようになった各種変形コマンドボタン

今までのPainterのイメージといえば、多彩な表現能力を持ち合わせているが、操作に描画が追いつかずハイスペックマシンと膨大なメモリが必要という印象が拭えなかった。しかしこの2年のうちにCPU・GPUの性能も向上し、安価なメモリや液晶モニタにより領域も増大した。さらに今回のバージョンアップで軽快なブラシタッチが可能になり、デジタルメディア上で軽快にアナログタッチで描く楽しさを再実感させてくれるポテンシャルが発揮された。一足先に発売が開始されたワコムの新タブレット、Intuos 4シリーズとPainter 11を組み合わせれば、さらに強力な描画環境と創造意欲が得られるはずだ。

(樋口泰行/樋口デザイン事務所)







■価格
通常版:6万2790円
アップグレード版:3万1,290円
ダウンロード通常版:5万2,290円
ダウンロードアップグレード版:3万1,290円

■Windows版
OS:Windows Vista または Windows XP(最新 SP 適用)
※Windows Vista 64bit OS対応。ただし、32-bit WOW modeでの動作。
CPU:Pentium 4 以上のプロセッサ
メモリ:1GB以上
マウスまたはタブレット
24 ビット カラー ディスプレイ
1024×768の画面解像度
CD-ROM ドライブ
500 MB のハードディスク空き容量(インストール用)

■Macintosh版
OS:Mac OS X 10.4 または 10.5 (最新アップデート適用)
CPU:Power Mac G5 以上のプロセッサ
メモリ:1GB以上
マウスまたはタブレット
モニタ:1024×768 ピクセル以上
24 ビット カラー ディスプレイ
CD-ROM ドライブ
500 MB のハードディスク空き容量(インストール用)

■問い合わせ先 
コーレル株式会社
http://www.corel.jp/


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