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マウス

世界初のマルチタッチに対応したスタイリッシュなアップル純正ワイヤレスマウス


Magic Mouse

アップル

Lisaや初代Macの頃から進化を重ねてきたアップル社の純正マウスの最新型。Pro Mouseのときから採用された全面ボタン、Mighty Mouseで可能となった全方向スクロールなどの機能性を引き継ぎながら、よりシンプルかつスタイリッシュなデザインとマルタッチ技術を応用した新次元の 操作性を実現している。

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トップシェルをマルチタッチパネルとし、指を滑らせるのに適する滑らかな曲面でまとめられたMagic Mouse。ボトムシェルの側面は握りやすく持ち上げやすいように下方に向かって緩やかに湾曲している

純正マウスの到達点

アップル社は、世界で初めてGUIベースのパーソナルコンピュータを発売し、それと同時に純正のマウスをバンドルしたメーカーだけあって、マウスのデザインや仕様には大きなこだわりを持っている。
初代の純正機械式ボールマウスで、押し真違いのないワンボタンマウスを確立し、その後、薄型化や軽量化、ボール位置の前進によるポインティング操作性の向上などを経て、初代iMacのときに完全に円形のマウスを作り出した。
その形状からホッケーパックとも呼ばれたそのマウスは、確かにiMacの革新性に相応しいポインティングデバイスだったが、さすがにデザインを優先しすぎた嫌いがあり、手探りで操作する際に前後がわかりにくいという弱点を抱えていた。
その反省から、次の新型マウスとして登場したPro Mouseは、一見するとボタンが無いかに思える全面ボタンの革新的な機構と長円形のフォルムを採用。加えて、製品にバンドルされるマウスとしては業界初となる光学トラッキング方式を実現し、再び、アップル社の発想とデザイン力に世間が驚いた。
続いて同社は、当時の一般的なマウスで常識化しつつあったスクロールホイールを、アップル流のスマートな形で自社マウスに組み込むことを計画。その努力は極小のトラックボールを内蔵するMighty Mouseとして結実する。だが、360度のスクロールを実現したトラックボールは、それを支えるローラー部分が汚れると動きが悪くなる難点もあった。
そうした歴代マウスの利点を引き継ぎながら欠点を一掃し、さらにマルチタッチの革新的な操作性を盛り込んだのが、過去四半世紀の純正マウスの集大成とも言えるMagic Mouseだ。


アップル美学の粋を集めた形と機能


その全体形は、マルチタッチ操作が行いやすくすることを第一に考えてスムーズな曲面に覆われた樹脂製のトップシェル(上面)と、指にフィットして握りやすく持ち上げて移動しやすい側面形状を持つ金属製のボトムシェルの組み合わせから構成されている。

薄く見えるフォルムながら、単三電池2本を無理なく収納しており、メインスイッチはインジケーターランプと共にわかりやすい位置にある(図1、2)。一層進んだ省エネ設計と相まって、バッテリー駆動時間は十分に確保されているようだ。
全面ボタンながら、指の位置を判別して右クリック(設定により、左右の機能割り当ての入れ替えも可能)も可能な点はMighty Mouseと同じ(図3)。ワイヤレス接続もBluetoothメニューの「デバイス設定...」から容易に行える。
トラックボールと同等以上のスクロール性能を機械部品なしに実現したマルチタッチサーフェスは、Snow Leopardとの組み合わせで慣性スクロールもサポートされており、操作感はスムーズそのものだ(図4、5)。
さらに、MacBook系のマルチトラックパッドで実現されていた、モディファイアキー(デフォルトではcontrolキー)との組み合わせによる画面の拡大縮小表示も、1本指スクロールの拡張機能として可能となっており、細かい表示の確認やプレゼンテーションなどで重宝する(図6)。
さらに2本指で表面をスワイプ(サッとなでること)することによって、プレビューアプリやiPhoto、Safariなどの対応ソフトでは、ページめくりや、ブラウズ履歴内の移動ができ、マウス自体を動かさずにこれらの操作を手元でできてしまうのは、とても便利である。
Mighty Mouseでサポートされていた側面のスクイーズによるExposéやDashboardの呼び出し機能は割愛されたが、個人的にはマウスを持ち上げようとして誤って作動させてしまうことがあったので、特に不便さは感じられない。アップル社としても、マウスに求められる必要十分な機能を再度吟味し、可能な限りシンプルな機構とデザインの中に落とし込んだということだろう。
この操作感と機能性で6,800円という価格は十分リーズナブル。高度なキー割り当てなどをマウスに求めないユーザーには、お薦めの製品と言える。
(図1)電源は単三電池×2本で底面の金属カバーの中がバッテリーケースとなっている。黒いパーツは滑りの良い樹脂製で、カバーを閉めるとちょうどソリのような2本のレールだけが露出する
(図1)電源は単三電池×2本で底面の金属カバーの中がバッテリーケースとなっている。黒いパーツは滑りの良い樹脂製で、カバーを閉めるとちょうどソリのような2本のレールだけが露出する

 

(図2)電源スイッチは発光・受光部の脇にあり、スイッチをオンにするとその上方のインジケーターランプが緑色に光る。また、電源オンでも不使用状態が続くと自動的に低消費電力モードに移行する

(図2)電源スイッチは発光・受光部の脇にあり、スイッチをオンにするとその上方のインジケーターランプが緑色に光る。また、電源オンでも不使用状態が続くと自動的に低消費電力モードに移行する

(図3)クリック時の指の数や位置を感知し、たとえば右クリックが行われたときにサブメニューが表示されるツーボタンマウスとしても機能させることができる

(図3)クリック時の指の数や位置を感知し、たとえば右クリックが行われたときにサブメニューが表示されるツーボタンマウスとしても機能させることができる
(図4)Magic Mouseの上面を1本指でなぞれば、その時にアクティブなウィンドウのコンテンツをスクロールすることができる。「慣性スクロールあり」にすれば、スクロールの持続時間が、指の動きに応じて変化する(Snow Leopardのみ)
(図4)Magic Mouseの上面を1本指でなぞれば、その時にアクティブなウィンドウのコンテンツをスクロールすることができる。「慣性スクロールあり」にすれば、スクロールの持続時間が、指の動きに応じて変化する(Snow Leopardのみ)
(図5)スクロールは垂直方向だけでなく、360度自由な方向に動かすことができる
(図5)スクロールは垂直方向だけでなく、360度自由な方向に動かすことができる
(図6)スクロール時にモディファイアキー(デフォルトでは、contorolキー)が押されていると、画面の拡大縮小表示が行えるように設定することも可能だ
(図6)スクロール時にモディファイアキー(デフォルトでは、contorolキー)が押されていると、画面の拡大縮小表示が行えるように設定することも可能だ
(図7)プレビューアプリやiPhoto、Safariなどの対応ソフトでは、2本指のスワイプによってページめくりや、ブラウズ履歴内の移動もサポートされる
(図7)プレビューアプリやiPhoto、Safariなどの対応ソフトでは、2本指のスワイプによってページめくりや、ブラウズ履歴内の移動もサポートされる
(大谷和利)

■価格
6,800円

■おもなスペック
Bluetooth対応Macコンピュータ
Mac OS X v10.5.8以降(Wireless Mouse Software Update 1.0*が必要)または、Mac OS X v10.6.1以降(Wireless Mouse Software Update 1.0が必要)
セットアップ用のキーボードとマウス(または、トラックパッド)
単3電池2本(同梱)

■問い合わせ先
アップル
TEL 0120-993-993
http://www.apple.com/jp/magicmouse/








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