ColorEdge CG222W | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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液晶モニター

コストパフォーマンスと機能を兼ね揃えた

ColorEdge CG222W

ナナオ

高精細モニタで有名な株式会社ナナオのEIZOブランドが今年のPIE2008でお目見えさせたモニタが、ColorEdge CG222Wだ。241Wは前からあるモデルで、一年遅れで新たにサイズ追加されたかのごとく奥ゆかしく登場した222Wは22インチのカラーマネージメント対応の液晶モニタだ。

以前のモデルもテストしたことがあるので、ラインナップ追加かなーっと気負い無くテストしたのだが、これがなかなかに秀逸なるモデルであることが判明した。基本スペックだけでは解らないディープな部分を垣間みると、その基本性能の高さが伺い知れる。ハッキリいってこれは買いだ。冒頭から述べる台詞ではないがそれだけよいのだ。北陸に本社を構えるナナオという会社の堅実かつ誠実なもの作りが現れている逸品だ。そのおすすめたる理由を徐々に解説していこう。

キャリブレーション中の画面。さくさくーとおわる。セットしてゴーしたら後は機械まかせなので、お茶でもしながら待っていればよい

キャリブレーション中の画面。さくさくーとおわる。セットしてゴーしたら後は機械まかせなので、お茶でもしながら待っていればよい


ColorEdge CG222W全体の
使用感とコストパフォーマンスのよさ

22インチと言うサイズは、実行画面で言えば47.3cm×29.6mm位で、A3をわずかにカバーしていない微妙なサイズだ。しかし、実際の使用感で言えば、疲れの少ない使いやすいサイズであることは明白で、わざわざこのサイズのものをリリースしたということは質の高いパネルが量産できるからにほか他ならないわけ。こういうことは、企業秘密であまり表に出ないからあくまで筆者の妄想ですが、実際に仕事をすることを考えればまったく問題ないサイズである。たとえば、30インチくらいであればA3表示にパレットを並べて丁度いいが、これは圧迫感がありつかれてしまう。24インチではA3は包括するがパレットを並べると微妙に足りない。結局、程よい使い勝手になるのは、20から25インチくらいのサイズなのだ。20インチを割り込むとさすがに小さく感じてしまう。これは人間の視野角や観察視野や距離によるものなのだ。その巧みなサイズをピンポイントでついてきている製品であるが、「最大のポイントは高品質で安い!」ということにつきる。

とにかく、どこを見ても高品質で妥協をしないで作っているのに、実売価格はリーズナブル。それでいて、カラーマネージメントにシームレスに対応できるという、一石三鳥の製品なのだ。それ故、モニターを買い替えたいとか、カラーマネージメントモニターが欲しいという方がおられれば、チョイスの第一候補に入れて間違いがないいし、そのまま買っても損はまったくしないはずだ。しかし、これはおそらくこのサイズだからこの価格、という関係性があるので、1つサイズが上になると価格は高くなってしまう。これは少々残念。

気になる価格は、EIZO Directという直販WEBサイトでは、CG241Wがセンサーを含まないセットで188,790円であるのに対し、CG222Wでは134,400円だ。(センサーセット品で155,400円)これは製品の完成度からしても大変お買い得なのだ。クリーナーまでついてくるフードなどの付属品はどちらのモデルでもついてくるし、随所に細かい気遣いが見られる。組み立てからソフトウエアのインストール、キャリブレーションにいたるまで、スムースかつストレスレスに作業は完結する。あっという間に実用状態に持ち込めるのである。一応、有償の組み立てオプションサービスみたいなものもあるのだが、おそらく必要ないくらい簡単だ。しかも、通常使用時の故障については補償期間は5年だ。これも嬉しい。



キャリブレーションと色再現


キャリブレータをつけ、インストールしたColorNavigatorを立ち上げ、設定を選んで、キャリブレーションを開始すればそれですべてが終わり。極めて簡単に高品質なモニタ表示が得られる。前パネルで設定を変えたりすることもまったくない。すべてはキャリブレーションを選択した段階で自動的に切り替わるのだ。おまけに内部は16bit処理。ひと昔前の高級キャリブレーションCRTモニタでさえ、12から14bit処理で70から100万円くらいしたことを考えれば、爆発的な革新なのだ。ちなみに、キャリブレータは、無理に同梱のものを選ばなくても、ほかのものでも対応できる。ただし機械的品質を考えれば最新のものの方がいいだろう。

また、AdobeRGBが92%対応なのであるが、これは120%でも90%でもたいした差はない。理屈上100%に近い方がいいような気がするがこれは数字のまやかし。問題は、隅をどう処理しているかであり、また、カラースペースの質量の問題もあって、あまり気にしなくていいものだ。そもそもAdobeRGBを100%使っているデータ自体が少ないので、多少は許容なわけだ。むしろ、トーンのナチュラルさや再現の確実さの方がはるかに重要で、シャドウディティールやハイライトがフラット化したりソラったり(ソラリゼーションを起こす)する方がよほど厄介で使いにくい。本製品は、そういうところは大変腰が強くしっかり作ってある。表示自体が美しいのだ。


まとめ


提灯記事でこのように褒めそやしているわけではない。筆者がモニタを買い替えないければいけないシチュエーションになったら間違いなく候補筆頭である。多分24インチと悩むはずだが、周囲にモニタについて相談されたらまず間違いなくお勧めする機種だ。それだけ数値には出てこない高品質さを兼ね備えている。

モニタはデジタル時代にあって、とても重要なツールで、どれを選ぶべきかは死活問題。しかし、スペック重視で実が伴わないものも多く、おおよそメーカーのセンスが反映されるものであるが、キャリブレーションにシームレスに対応できるだけでなく、そもそも高品質であることは、ユーザーのクリエイティビティを下支えしてくれる大事なポイントなのである。

もちろん本製品に関しては、問題がないわけではない。もう少しコントラスト比が高い方がいいなぁとかもうほんのちょっと(1mmとか)大きく作れないのか、とか希望はあるが、それはパネルの量産との兼ね合いだろうから、価格を考えれば許容範囲なわけだ。また、筆者は正直言ってLCDはあまり好きではない。しかし、「これなら使える!」という感想を持った。

カラーナビゲータの初期画面。プリセットから円卵でもいいし、新規のターゲットセットを作成して、キャリブレーションしてもいい
カラーナビゲータの初期画面。プリセットから円卵でもいいし、新規のターゲットセットを作成して、キャリブレーションしてもいい

これがセッティング画面、ユーザーの環境に応じた細かいセッティグが可能だ
これがセッティング画面、ユーザーの環境に応じた細かいセッティグが可能だ
これが測定後の数値。詳細を表示してくれる。ちなみに表示はキャリブレーションに置ける演算ミスは皆無に等しいレベルと言う感じ。チェックすると多少は出るもんだが、全くない
これが測定後の数値。詳細を表示してくれる。ちなみに表示はキャリブレーションに置ける演算ミスは皆無に等しいレベルという感じ。チェックすると多少は出るもんだが、まったくない


これが描画性能のびっくり画面だ。はめ込み合成ではなくて、表示をそのまま撮影している。まるで浮き出たかのようにしっかりと描画されている。普通、画面を撮影すると、画面の反射、多少のカラーバランスの崩れや分光の偏りをひろって、肉眼では見えない問題点を写し込んでしまう。それらが見当たらないのは、しっかり作られているいい証拠なわけだ。スペック数値には出ない腰の強さとはこういうことなわけ
これが描画性能のびっくり画面だ。はめ込み合成ではなくて、表示をそのまま撮影している。まるで浮き出たかのようにしっかりと描画されている。普通、画面を撮影すると、画面の反射、多少のカラーバランスの崩れや分光の偏りをひろって、肉眼では見えない問題点を写し込んでしまう。それらが見当たらないのは、しっかり作られているいい証拠なわけだ。スペック数値には出ない腰の強さとはこういうことなわけ

こちらは梱包時に液晶面を保護している段ボールに貼られていた、工場出荷時の機体固有のデータシート。品質への高いこだわりである。この価格帯で一台一台やることでは決してない
こちらは梱包時に液晶面を保護している段ボールに貼られていた、工場出荷時の機体固有のデータシート。品質への高いこだわりである。この価格帯で一台一台やることでは決してない




(矢部 國俊)



■価格 オープンプライス
■おもなスペック
サイズ:22型ワイド/表示領域(mm):473.76×296.1/解像度:1680×1050/画素ピッチ(mm):0.282×0.282/表示色 数:1677万色/視野角:水平178°/垂直178°/輝度:200cd/m2/コントラスト比:800:1/応答速度:16ms/ビデオ信号:デジタル/アナログ:DVI-I 29ピン×2 (HDCP対応) /モニタ部外形寸法(mm):507(W)×333 (D)×74(H)/重量:約6.9kg
■問い合わせ先
ナナオ
0120-956-812
http://www.eizo.co.jp/products/ce/cg222w/index.html
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