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カラーマネジメントモニター

液晶は色表現が悪いというイメージを払拭
デザイナー向けのハイエンド液晶ディスプレイ



Adobe RGBをカバーする高性能な液晶パネルと、独自の色補正用チップの搭載で非常に精細な色表現を可能にした写真家・デザイナー向けのハイエンド液晶ディスプレイ「ColorEdge CG211」がナナオから登場した。液晶は色表現が悪いという先入観は、この製品を見れば見事消し去ることができるだろう。

ColorEdge CG211

EIZO(ナナオ)

色表現が素晴らしいColorEdge CG211
色表現が素晴らしいColorEdge CG211


Adobe RGBをカバーした
デザイナー向けハイエンド液晶



デザインの現場に携わる者であれば、必ず一度は悩まされるのが“カラーマネジメント”の問題。キャリブレーターを始めとした様々なソリューションやノウハウがあるが、そもそもディスプレイが正しい色を表示できなくては話にならない。現場では今だに巨大なCRTが利用されているのは、CRTの方が液晶よりも色の表現・再現性にすぐれているためだが、ここ1~2年ほどで液晶もCRTと遜色ないレベルまで追いついてきた感がある。

ナナオ「ColorEdge CG221」は、2004年に発売されたCG220の後継となる、デザイン&CAD向けのハイエンド液晶シリーズの最新モデル。CG220は21.3インチのUXGA(1600x1200ピクセル)だったが、このCG221は21.3インチのWUXGA(1920x1200ピクセル)にグレードアップ。液晶のワイド化は昨今の液晶ディスプレイのトレンドでもあるが、A4見開きのファイルを実寸大で表示しても、さらに余裕があるという点では十分実用性がある。


フード:デザインやCAD目的の製品だけあって、外光の映り込みを防ぐ遮光フードも標準添付。段ボール等で覆いを作った経験がある人にとっては非常に嬉しい装備だ。もちろん液晶自体はノングレアで、映り込みも非常に少ない。
フード:デザインやCAD目的の製品だけあって、外光の映り込みを防ぐ遮光フードも標準添付。段ボール等で覆いを作った経験がある人にとっては非常に嬉しい装備だ。もちろん液晶自体はノングレアで、映り込みも非常に少ない


メニュー:高級機では今や標準装備のRGB+CMYの6色の色補正機能を搭載。ただ手動で合わせるには余りにも酷なので、キャリブレーターの導入は必須といえるだろう。
メニュー:高級機では今や標準装備のRGB+CMYの6色の色補正機能を搭載。ただ手動で合わせるには余りにも酷なので、キャリブレーターの導入は必須といえるだろう




輝度・色ムラやザラつきまでも
極限まで抑えた設計



CG221がコンシューマー用の液晶と決定的に違うのは、カラーマネジメントに対する取り組み。一般的なディスプレイは色域が狭く、それに合わせる形でsRGBが出来た経緯があるが、CG221ではsRGBより広いAdobe RGBと同じ色域が表現できる。

つまり写真等のレタッチ時にアプリケーション側のカラーマッチング機能の影響を受けずにAdobe RGBが扱えるため、データの入力から編集・レイアウトから出力までをAdobe RGBで一貫させることが可能になるのだ。Adobe RGBはJMPAカラーやJAPAN COLORを内包するため、DTPにおいてもCG221の存在意義は大きい。

さて、肝心の使用感だが、まず驚かされるのは輝度ムラや色ムラのなさ、即ち高いユニフォミティだ。20インチ以上の大判液晶になると、どうしても周辺部を中心にムラになる部分が発生するが、CG221では独自の補正回路を搭載し、画面全体で均一になるよう補正を行なっている。目を近づけて凝視しても、四方の辺数ピクセルがやや暗いかなといった程度しか分からない点には驚かされた。

階調表現の滑らかさも特筆すべきものがある。このために同社はカラー補正専用のチップを搭載し、内部16ビット処理を実現した。階調を表現する際に内部10ビット処理など今では当たり前だが、CG221ではその精度を飛躍的に高めている。さらに低階調部分はルックアップデーブルを制御することでキメ細やかな表現を可能にしている。

特に通常のディスプレイではつぶれがちなイエローやシアンのグラデーションも見事に表現できる点は非常に嬉しい。液晶特有のザラつき感(均一な色を表示してもキラキラとした粒状感があること)はあるが、これまで見てきた液晶の中では最高レベルの少なさだ。

この製品は液晶ディスプレイにはつきもののバックライトの経年劣化も考慮している点もチェックしておきたい。バックライトの劣化はそのまま色表現の劣化に繋がるが、これを「バックライト交換サービス」という有償のオプションを提供することで解決しようとしている。1台購入したら買い替えは難しい製品だけに、この取り組みは非常に嬉しい。

本体がベゼルが太く威圧感のあるデザインであるのは少々残念だが、スペックや使い勝手に関しては価格に見合う出来映えの製品と評価したい。現場に投入するディスプレイデバイスとしては秀逸。特に写真を扱うことが多い現場なら、このCG221はベストな選択となるはずだ。


コネクタ部:入力はDVI-Iが2系統。DVI→アナログVGA変換ケーブルが付属するが、さすがにこの解像度をアナログVGA出力経由で利用すると滲みが出る。DVI経由で使うのがベストだ。コネクタ部は開閉式のパネルで隠せるようになっている。
コネクタ部:入力はDVI-Iが2系統。DVI→アナログVGA変換ケーブルが付属するが、さすがにこの解像度をアナログVGA出力経由で利用すると滲みが出る。DVI経由で使うのがベストだ。コネクタ部は開閉式のパネルで隠せるようになっている


側面USB:USBハブ機能も備えており、背面のケーブルハウジングの中に1ポートと、右側面に1ポートを備える。USBポートはキャリブレーターを接続し、同梱の色調整ソフト「ColorNavigator」と連携させるためにも利用可能。
側面USB:USBハブ機能も備えており、背面のケーブルハウジングの中に1ポートと、右側面に1ポートを備える。USBポートはキャリブレーターを接続し、同梱の色調整ソフト「ColorNavigator」と連携させるためにも利用可能
(加藤 勝明)



■価格 オープンプライス
■おもなスペック
サイズ:56cm (22.2)型 (可視域対角56.4cm)/パネル:カラーTFT液晶パネル (低色度変位タイプ)/推奨解像度:1920×1200/表示面積 (横×縦):478.0×299.8mm/画素ピッチ:0.249mm×0.249mm/最大表示色:1677万色:12bit対応 (約680億色中)/視野角:水平170゜、垂直170゜/最大輝度:200cd/m2(typ.)/コントラスト比:「400:1」/入力端子(デジタル/アナログ):DVI-I 29ピン×2、ドットクロック(最大)/デジタル・アナログ :162MHz・202.5MHz/プラグ&プレイ機能:VESA DDC 2B/USB機能:USB規格Rev.2.0準拠/セキュリティ:盗難防止用セーフティロック取付孔装備/外観寸法(幅×高さ×奥行):565×452.5~552.5×272mm(※スタンド含む)/モニター部のみ:565×394.5×101mm/質量:約14.5kg(スタンド部含む)・約10.4kg(モニター部のみ)/電源:AC100-120V/調光機能:輝度ドリフト補正、輝度自動制御/拡大モード:フルスクリーン、拡大、ノーマル
スムージング機能段階
■問い合わせ先
EIZOコンタクトセンター
0120-956-812
http://www.eizo.co.jp/support/contact/product/index.html
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