携帯できるクリエイティブスタジオ
MacBook Pro 17 2.4GHz/2GB RAM/160GB HDモデル
アップルコンピュータ

高性能+画面の広さ=使いやすさ
まず、CPUは同じCore 2 Duoだが、型番がT7600からT7700となりクロック周波数が2.4GHzとなった。これに付随するチップセットの動作クロック(CPU←→ノースブリッジ間)も667MHzから800MHzへと向上し、従来は最大3GBだった搭載可能メモリが最大4GBまで対応できるようになった。
搭載可能メモリの拡張は、複数のアプリケーションを同時利用する場合の大きな利点だが、同時にBoot Campやサードパーティ製の仮想化ソフトを使って複数のOSを稼働させる際にも有効であり、プロユーザーにとって実質的なメリットと言える。
もう1つ特筆すべき点は、標準の1680×1050ピクセルのワイドスクリーンの他に、BTOで1920×1200ピクセルの高解像度液晶ディスプレイが装備できるようになったことだ。この解像度であれば、フルHD画質の動画もそのまま表示でき、DTPやグラフィックソフト、あるいは表計算のようなビジネスアプリケーションを使用する際にも、ワークエリアが約1.3倍と大きく広がる。しかも、BTOによる差額は12,810円とリーズナブルなので、ぜひとも選択しておきたい。
また、SuperDrive(マルチフォーマットをサポートした光学ドライブに対するApple社の呼称)の読み取り速度も、わずかながら旧型より向上した(DVD+/- RとDVD+RWで6x→8x、DVD+R DLで4x→6x)。依然として新世代DVDはサポートされていないが、地道な改良と言える。
こうした基本性能の向上と、事実上の標準仕様と位置づけられるHD解像度のBTOのディスプレイにより、このMacBook Proのハイエンドモデルの使い勝手は一段と向上したのである。


万能マシンのひとつの姿
具体的な性能差では、Macintosh用のベンチマークテストとして標準的なXbench 1.3による計測で、総合スコアが115.53となった。旧型は平均的に100をややオーバーする程度であることを考えると、クロックやチップセットの性能差などから妥当なところと言える。
ハードディスクが旧モデルの4200RPMのものから5400RPMへと変更されたため、ディスク関連の数値も向上しており、GPUの変化(ATI Radeon X1600→NVIDIA GeForce 8600M GT)によってグラフィックス性能も全般的に改善されているが、OpenGL系だけは旧モデルのほうが数値が高い。ATIがインテルのライバルであるAMDに吸収されたため、Apple社も使い慣れたATI GPUからNVIDIAに移行しつつある過程で、まだドライバを最適化しきれていない部分もあるようだ。しかし、このあたりは、次期Mac OS XであるLeopardで解消されるものと思われる。
MacBok Pro 17インチモデルは、ノート型Macの最高峰として常に持ち歩くにはやや大きく重いかもしれないが、一般的なデスクトップマシンに匹敵する内容と性能が、このパッケージングに収まっていることを思えば驚異的ですらある。普段はオフィスやスタジオで据え置き型として利用し、出先でのプレゼンテーションやクライアントとの打ち合わせには、それをそのまま携えて出かける。そんな「携帯できるクリエイティブスタジオ」として使うには、最高の1台と言えるだろう。



(大谷和利)
■おもなスペック
CPU:2.4GHz Intel Core 2 Duo/メモリ:22GB(SO-DIMM×2)667MHz DDR2 SDRAM(PC2-5300)/グラフィックおよびディスプレイ:17インチ(対角)TFTワイドスクリーン、解像度1,680×1,050ピクセル/ハードドライブ:160GB シリアルATA 5400rpm/光学ドライブ:8倍速SuperDrive (DVD±R DL/DVD±RW/CD-RW)/サイズ:高さ: 2.59cm、幅: 39.2cm、奥行き: 26.5cm/重量:3.08kg
■問い合わせ先
Apple Store コールセンター
0120-27753-1
http://www.apple.com/jp/macbookpro/



