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パーソナルコンピュータ

Core Duo搭載とメディア機能強化で魅力を増した
ノートMacの最上位モデル


17インチMacBook Pro


アップルコンピュータ


Power Mac G5に先駆け、プロ向けの製品としてインテル化を果たしたPowerBook後継のMacBook Pro。その最上位に位置する17インチモデルは、先代のテーマを引き継ぐ外観の中に、新世代モデルに相応しい機能性が盛り込まれている。


最近では珍しくない17インチワイドスクリーンモデルだが、これはPowerBook G4が2003年に先鞭をつけたもの。基本的にPowerBook G4時代のアルミ筐体のデザインを受け継ぎつつ、ディスプレイ上部にiSightカメラを内蔵するなどの進化を見せる
最近では珍しくない17インチワイドスクリーンモデルだが、これはPowerBook G4が2003年に先鞭をつけたもの。基本的にPowerBook G4時代のアルミ筐体のデザインを受け継ぎつつ、ディスプレイ上部にiSightカメラを内蔵するなどの進化を見せる



キープコンセプトの外観と一新した中身


 17インチMacBook Proは、プロ向けのノートMacラインの最上位モデルであり、新たにインテルのデュアルコアプロセッサ2.16GHzのCore Duoと256MB SDDR3ビデオメモリ装備のATI Mobility Radeon X1600高速グラフィックカードを搭載。前身のPowerBook G4 17インチとの比較で最大5倍、Windowsを含めてもノートPCとして最速クラスの性能を実現した製品だ。

酸化皮膜処理されたアルミ筐体を一瞥すると、旧モデルとほとんど違いがないように感じられる。確かに、幅(392mm)と厚み(25.9mm)に変化はないが、ディスプレイ上部へのiSightの組み込みにより、奥行き(265mm)が若干増えており、実際にはすべてのパネルが一新されている。コストをかけてまでキープコンセプトでデザインをまとめたのは、中身がインテル化されてもMacはMacであるという安心感を与えるためと思われる。

Macをメディアセンター化するFront Rawを標準搭載し、赤外線リモコンであるApple Remoteにも対応したため、前端部の黒っぽい丸の部分にIR受光部が設けられた。右端のスリットは、スロットローディングタイプの8倍速デュアルレイヤーSuperDrive(DVD+R DL/DVD±RW/CD-RW)の挿入口だ
Macをメディアセンター化するFront Rawを標準搭載し、赤外線リモコンであるApple Remoteにも対応したため、前端部の黒っぽい丸の部分にIR受光部が設けられた。右端のスリットは、スロットローディングタイプの8倍速デュアルレイ ヤーSuperDrive(DVD+R DL/DVD±RW/CD-RW)の挿入口だ



もちろん中身も完全な新設計であり、CPUと周辺チップのみならず、グラフィックスカードがAGPからPCI Expressバス接続へ、ハードディスクもUltra ATAからSerial ATA接続へと変更されたために、トータルな性能が大きく向上し、まだユニバーサル化された製品が少ないプロ向けのアプリケーションを動かす場合でも、かなりのパフォーマンスを発揮できる。

新たに装備されたiSightは、30万画素相当と解像度は低いものの、ビデオチャットには十分な画質を提供し、ブロードバンド環境さえあればどこでも仕事の打ち合わせなどに利用できる。また、Macをメディアセンター化するFront Row用の赤外線リモコンは、別売のKeynoteのプレゼンテーションの操作にも使えて便利だ。

さらに、細かい配慮だが、ACアダプタの接続がMagSafeと呼ばれる磁石式のものとなり、万が一、ケーブルが何かに引っかかった場合でも、安全に外れるようになった。加速度センサーによる本体落下時のハードディスクヘッドの退避機能とあわせて、より安心して作業が行える環境が整ったといえるだろう。


左側面のポートは、左(奥側)から、MagSafe電源端子、USB 2.0×2、光デジタルオーディオ入力/オーディオライン入力の兼用ミニジャック、光デジタルオーディオ出力/ヘッドフォン出力の兼用ミニジャック、そしてExpressCard/34スロット
左側面のポートは、左(奥側)から、MagSafe電源端子、USB 2.0×2、光デジタルオーディオ入力/オーディオライン入力の兼用ミニジャック、光デジタルオーディオ出力/ヘッドフォン出力の兼用ミニジャック、そしてExpressCard/34スロット



 なお、15インチモデルにも2.16GHz駆動モデルがあり、その場合にはグラフィックカードの仕様も17インチモデルと同一なので、性能面での差は事実上ないと考えていい。違いは、画面サイズのほか、デュアルレイヤー対応のSuperDriveとFireWire 800ポートが17インチモデルのみの装備となるので、ニーズを考慮して判断したい。


1台でいろいろとこなすプロユーザー向け


新型で唯一残念なのは、他社製の17インチノートPCの中にはフルハイビジョン解像度(1,920×1,080ピクセル)を上回るWUXGAサイズ(1,920×1,200ピクセル)の液晶パネルを搭載したモデルも存在するのに対し、17インチMacBook Proの最大解像度が1,680×1,050ピクセルに留まる点だ。

もっとも、画面の解像度を必要以上に高めないのは、Apple社の伝統的な方針でもあり、フルハイビジョンパネルを用途に応じてスケーリングして使うのでは要求される画質を保てないという判断もあったと考えられる。その意味で、ハイビジョン映像の鑑賞ではなく、プロが実作業に使う環境としてはかえって望ましいともいえる。フルハイビジョン編集環境が必要であれば、23インチもしくは30インチのApple Cinema HD Displayを外付けすればいいからだ。


右側面のポートは、右(奥側)から、デュアルリンクDVI端子、Ethernet、Firewire 800、Firewire 400、盗難防止用のセキュリティスロット。使用頻度の低いモデムポートは廃止され、オプションで純正のUSBモデムが用意される
右側面のポートは、右(奥側)から、デュアルリンクDVI端子、Ethernet、Firewire 800、Firewire 400、盗難防止用のセキュリティスロット。使用頻度の低いモデムポートは廃止され、オプションで純正のUSBモデムが用意される



いずれにしても17インチMacBook Proは、普段はオフィスやスタジオで据え置き型として使い、ときどき出先でのプレゼンテーションやクライアントとの打ち合わせを画面を見ながら行うような用途に向いている。

別稿で触れているBoot Camp(リンク)を使えば、Windows XPとのデュアルブートも可能になるため、これ1台でMacとWin両方の環境を使ってWebページデザインなどのチェックを行うことも可能だ。もちろんプロが使う以上、メモリは最大の2GBまで増設し、ハードウエアの能力を最大限引き出せるようにしておきたい。


PowerBook G4ではディスプレイカバーの左右に位置していた無線アンテナはヒンジ部(つや消しグレーの部分)に内蔵された。アンテナサイズも拡大し、感度も向上している。底面までデザインが行き届いてることが理解される一因だ
PowerBook G4ではディスプレイカバーの左右に位置していた無線アンテナはヒンジ部(つや消しグレーの部分)に内蔵された。アンテナサイズも拡大し、感度も向上している。底面までデザインが行き届いてることが理解される一因だ



ちなみにMacBookの発売に伴い、MacBook Proでもクリア液晶のオプション選択(無償)が可能となった。クリア液晶では色表示の再度は高まるが、用途によってはやはり反射や上下方向の視野角の狭さなどが気になるため、プロユース前提ならば筆者は標準のノングレア液晶をお薦めする。

(大谷和利)



■価格:349,800円
■おもなスペック
ディスプレイ:17インチTFTアクティブマトリクス型ワイドスクリーンディスプレイ(標準解像度1,680×1,050ピクセル)/CPU:2.16GHz Intel Core Duoプロセッサ/メモリ:1GB(シングルSO-DIMM)667MHz DDR2 SDRAM(PC2-5300)/HDD:120GB(5400rpm)シリアルATAハードディスクドライブ/光学ドライブ:8倍速SuperDrive(2層DVD+R/DVD±RW/CD-RW)/ビデオ機能:ATI Mobility Radeon X1600 256MB SDDR3メモリ/各種インターフェイス:FireWire 400ポート1基、FireWire 800ポート1基、USB 2.0ポート3基/本体サイズ:392(W)×265(D)×25.9(H)mm/重量:3.08kg(バッテリーおよび光学式ドライブ装着状態)
■問い合わせ先
Apple Store コールセンター
0120-27753-1
http://www.apple.com/jp/macbookpro/
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