光学18倍ズームを搭載したコンパクトなデジカメ
COOLPIX P80ニコン

広角にも望遠に強い18倍ズーム
ボディが小さすぎるとホールド性に不安が生じるが、本機では大きく突き出たグリップがあり、右手でグリップを、左手でレンズ部を包み込みように構えると、安定したホールディングが得られる。外装は主に樹脂製で、レンズ回りなどの一部に金属を採用する。高級感はあまりないが、フルブラックの塗装がボディ全体を引き締め、シャープで精悍な印象を受ける。
電源ボタンを押すと、レンズ部が約23mmせり出し、約2.6秒で液晶モニタが点灯して撮影スタンバイになる。グリップ部のズームレバーを回してズーミングすると、さらにレンズ部が飛び出し、ズームテレ端の状態では約61mm突き出る。35mmフィルム換算の焦点距離は、ワイド側が27mm相当で、テレ側は486mm相当。つまり、広い範囲をとらえる広角撮影から、遠くの被写体を引き付けて撮る望遠撮影までをカバーする。
撮影モードは、フルオートからフルマニュアルまでを完備。上部のモードダイヤルで、プログラムAEやシャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル、シーンモード、動画など8モードを選択でき、シーンモード選択時はさらにメニュー画面から「風景」や「打ち上げ花火」など15モードを選べる。
下位のCOOLPIX SシリーズやLシリーズとの大きな違いは、絞りやシャッター速度のユーザー設定ができることだ。絞りとシャッター速度は、グリップ部のコマンドダイヤルを用いて1/3ステップで調整でき、テクニックに凝った撮影を楽しめる。
ズームのテレ側による望遠撮影。まずまずのスピードのAFによって動いている様子を問題なくとらえられ、羽やくちばしなどのディテールをきっちりと描写できた。


カラーと白黒の同時記録や歪み補正に対応
ユニークな機能としては、アスペクト比1:1で撮る正方形フォーマットモードや、広角撮影時の歪みを自動補正して撮る機能、白黒とカラーの2カットを同時記録するモードなどがある。さらに、最短1cmのマクロ、99点からのAFエリア選択、インターバル撮影、3メガの画像を秒間13コマで連続30コマ撮るスポーツ連写などに対応。メニュー項目の機能説明をワンタッチで呼び出せるヘルプ機能は、最近の同社製品に共通した親切な仕掛けだ。
感度は、最低ISO64から最高ISO6,400までの9段階から選択できる。このうちISO3,200とISO6,400の超高感度は、画素混合によって実現しているため画像サイズは最大3メガに制限される。また、明るさに応じて感度が変化する機能は、通常の「オート」のほか、積極的に高感度になる「高感度オート」や、上限をユーザー設定できる「感度制限オート」の計3モードを選べる。画質重視ならオートまたは感度制限オートを、被写体ブレ防止優先なら高感度オートがそれぞれお勧めだ。
以上のように、レンズ一体型デジカメとしては、様々な機能をユーザー選択できる幅が広く、撮影の狙いを反映させやすいといえる。インターバル撮影やスポーツ連写、動画モードなどデジタル一眼にはない機能も魅力だ。その一方、フルオートで手軽にスナップしても、安定した結果が得られる。


(永山昌克)
■主なスペック 撮像素子:1/2.33型CCD/有効画素数:1,010万画素/ISO感度:AUTO/ISO64/100/200/400/800/1,600/2,000/3,200/6,400/測光方式:マルチパターン測光/中央部重点測光/スポット測光/AFスポット測光/シャッタースピード:8秒〜1/4,000秒/記録媒体:内蔵メモリー、SD/SDHCメモリーカード/記録ファイル形式:JPEG(静止画)、AVI(動画)/外形寸法:110(W)×79(H)×78(D)mm/重量:約365g(本体のみ)
■問い合わせ
ニコンカスタマーサポートセンター
0570-02-8000
http://www.nikon.co.jp/



