フォトストレージビューワ「P-7000」 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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フォトストレージビューワ

広色域の大型液晶を備えるフォトストレージ

P-7000

エプソン


エプソン「P-7000」は、Adobe RGB対応の4.0型液晶モニタと160GBの大容量HDDを搭載した携帯型のフォトストレージビューワだ。従来製品に比べて容量アップしたほか、画質とスピード、電池寿命がさらに向上。写真や動画をバックアップする用途はもちろん、鑑賞やプレゼン用にも役立つツールである。






大容量160GBのHDDを内蔵する


フォトストレージの分野で高い人気を誇るエプソン「Photo Fine Player」シリーズの新製品として「P-7000」と「P-6000」が登場した。P-7000は、2006年に発売した容量80GBの「P-5000」の後継機で、新たに160GBのHDDを搭載。一方のP-6000は、80GBのHDDを備える。HDDの容量とボディカラーは異なるが、P-7000とP-6000主要な機能はほぼ共通だ。ここではシリーズ最新最上位モデルのP-7000を取り上げよう。

P-7000の外観は、従来製品とほぼ同じだ。フルブラックの金属外装で、上部にSDカードとCFカードのスロットを、前面に4.0型の低温ポリシリコンTFTをそれぞれ装備する。大きさとしては、厚みのある文庫本程度と考えていい。重量はバッテリーを含めて433g。コンパクトデジカメよりは大きくて重いが、一眼レフ機用の交換レンズをプラス1本追加するくらいの重量負担といえる。

基本的な使い方を見てみよう。まず電源を入れると約6秒で起動し、液晶モニタが点灯する。起動直後に液晶表示されるホーム画面では、「バックアップデータ」や「フォト」「ビデオ」「ミュージック」「USBデバイス」「印刷ナビゲーション」など計8項目のアイコンと文字が表示される。

メモリカードのデータを取り込む場合は、スロットにカードを装着。すると、コピーまたは閲覧の選択画面が表示され、コピーを選びOKボタンを押すと転送がスタートする。カード内の全カットではなく、必要なカットのみを選んでコピーすることも可能だ。またコピーではなく移動することもできる。

データコピーにかかる時間を計ってみた。UDMA対応のコンパクトフラッシュ「サンディスク Extreme Ducati Edition 8GB」を使用し、1GB分の撮影データ(RAWファイル87枚)をコピー完了するまでの時間は1分46秒。まずまず高速の部類といっていい。メーカー発表によると、従来製品よりも約1.4倍高速化したとのことだ。

転送したデータを表示するには、ホーム画面から「バックアップデータ」を選択する。1画面16コマのサムネイル表示のほか、1画面表示や最大400%の拡大表示、ヒストグラム表示、Exifデータ表示などに対応。表示の拡大と縮小は「+」と「-」ボタンで、拡大のキャンセルはBackボタンで、拡大位置の移動は十字ボタンでそれぞれスムーズに行える。新設したホイールキーを使って、コマ送りやメニュー選択ができるのも便利だ。

高画素データでは表示速度がそれなりに低下するが、1420万画素のRAW画像で試した範囲では、ハイスペックPCのように超高速とはいえないものの、十分に実用的なレスポンスだと感じた。

「バックアップデータ」内に転送した撮影データは、このまま保存しておいてもいいが、必要に応じて他のフォルダにコピーし、内容や用途別にフォルダ分類できる。ただし「バックアップデータ」から他のフォルダへの移動はできない。そして、P-7000をパソコンにUSB接続すると、リムーバブルディスクとして認識されるので、ドラッグ&ドロップでPCのHDD内に転送できる。以上が、撮影データをバックアップするまでの一般的な使い方の流れだ。



起動直後に表示されるホーム画面


静止画のヒストグラムや撮影情報を表示した状態



Adobe RGB 94%カバーの高精細液晶


ほかのフォトストレージ機器と比較した場合の、P-7000の大きな特徴といえるのは、液晶モニタの美しさと正確さだ。Adobe RGBの色域の面積比で約94%カバーをうたう液晶は、その宣伝文句どおり、確かに色の再現性がいい。暗部から明部までの階調の表現も滑らかだ。

もちろん屋外での使用が多いと想定される機器なので、外光の影響を考慮しながら見る必要はある。だが、デジカメの液晶や標準的なノートPCの液晶で見るよりも、色と階調に関しては、より正確な判断ができるといっていい。拡大表示によるピントチェック用にも十分だし、視野角の広さや、明るい屋外での視認性にも大きな不満は感じない。

表示可能なファイル形式は、静止画はJPEGおよび各社のRAWファイルで、動画はMPEG4、Motion JPEG、H.264に対応。またMP3/AACの音楽ファイルの再生もできる。WMAやMPEG-1/2、DivXには非対応となる。

新搭載した付加機能としては、P-7000内で行うRAW現像処理がある。「標準」や「人物」「風景」などのシーンごとの自動現像処理のほか、露出やホワイトバランス、ノイズ低減、シャープネスなどを細かくマニュアル調整して現像することも可能だ。さらに、印刷ナビゲーション機能を使ってPCレスで印刷したり、画像にレーティング(優先度)を設定して、PC上のXMP対応のソフトと連携したりもできる。

低価格の小型ノートPCが買えるくらいの実売価格については、評価と判断が難しいところ。ただ、液晶の正確さと携帯性の高さについては、ノートPC以上の価値がある。単にデータをバックアップするための機器(ストレージ)ではなく、撮影データを持ち運び、閲覧やプレゼン用に生かせるツール(ビューワ)と考えれば、非常に魅力的な製品といえる



表示の色空間は、設定メニューから「sRGB」と「Adobe RGB」を選べる

SD/SDHCカード、マルチメディアカード、CFカード、マイクロドライブに対応。それ以外のメモリカードは市販のアダプタ経由となる

電源は専用のリチウムイオン充電池。従来よりも長寿命化し、1GBのCFカードなら約75回、1GBのSDカードなら約70回の転送ができる

(永山昌克)



■価格 オープンプライス(実勢価格:8万円前後)

■おもなスペック
液晶モニタ:4.0型低温ポリシリコンTFT/インターフェイス:SDカードスロット、CFカードスロット、USB×2、DC入力、ヘッドフォン出力/外形寸法:150(W)×88.7(H)×33.1(D)mm/重量:約433g(バッテリ含む)

■問い合わせ先
カラリオインフィメーションセンター
050-3155-8033
http://www.epson.jp/
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