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大判インクジェットプリンタ

12色の新開発顔料インクを搭載した
A2ノビサイズ対応モデル


キヤノン imagePROGRAF iPF5000

imagePROGRAF iPF5000

キヤノン

高画質と高速を誇るキャノンの大判インクジェットプリンタimagePROGRAFシリーズに、A2ノビサイズ対応の新製品が登場した。3種類の特色インクと濃淡2種類のグレーインクを加えた12色の新開発顔料インクを搭載。ドライバには簡単に美しいモノクロプリントが得られる「モノクロ(写真)」モードも装備されている。給紙は多彩な4種類に対応。鮮やかな発色と高い耐候性はグラフィックや写真の出力に最適だ。


新3原色インクシステムで
バランスのよいカラー画像を実現


 「iPF5000」は、最高解像度2,400×1,200dpi、最小インク滴4plで、A2ノビサイズ対応の大判インクジェットプリンタだ。絵筆にあたるインクヘッドには、1色あたり従来の2倍となる2,560ノズル×6色の1インチワイドヘッドを2個搭載。12色で合計30,720ノズルという高密度ダブルヘッドで、高画質と高速を両立させている。


本体左側にまとまった12色のインク。インク残量は各タンクについたスマートチップで管理され、本体パネルに随時表示される
本体左側にまとまった12色のインク。インク残量は各タンクについたスマートチップで管理され、本体パネルに随時表示される


 給紙は、カセット、手差し(上面)、手差し(前面)、ロール紙の4Way給紙。カセットには普通紙250枚をセットできるほか、手差し(前面)では、最大1.5mmの厚手用紙にも対応している。ロール紙を使用するにはオプションの「自動切換ロール紙ユニット」が必要だが、導入すれば長尺プリントを活用できるメリットは大きいだろう。カセットとロール紙ユニットは両方を同時に装着したままドライバの操作だけで給紙方法を切り替えられる。すべての給紙と、パネル操作、インク交換も含めたオペレーションは前面からアクセスするフルフロントオペレーションを採用している。

本機の最大の特長といえるのは、新開発の顔料インク「LUCIA」だ。通常のCMY3色とフォトシアン、フォトマゼンタの中間色のほかに、レッド、グリーン、ブルーの3種類の特色インクと、グレー、フォトグレーの2種類の濃淡のインク、さらにブラック、マットブラックの2種類の黒インク、合計12色ものインクを搭載している。

従来のインクジェットプリンタはおもに、「色の3原色」といわれるCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)のカラーインクのかけあわせでほぼすべての色を表現していた。しかし、「LUCIA」の新3原色インクシステムでは、CMYに対して色相的に補色関係である「光の3原色」RGB(レッド、グリーン、ブルー)の3種類の特色インクを採用し、全カラー領域の原色をカバーする構成になっている。従来機の描画方法に比べてインク色の重なりが少なくなるため、色濁りが少なく、バランスのよいカラー画像を得ることができる。


Illustratorファイルの出力サンプル

Photoshopファイルの出力サンプル

純正のプロフェッショナルフォトペーパーに印刷品質「最高」を選択してプリントした。上がIllustratorファイルを出力したもの、下がPhotoshopファイルを出力したもの。カラーグラデーションの発色に偏りがなく、バランスのよい色づくりがされている。白から黒へのグラデーションも美しい。原色系は非常に鮮やかな発色で、特にブルーの深く彩度の高い色味が目を引く



豊かなモノクロ階調を表現する
ブラックインクとグレーインク

 2種類の黒インクは、光沢系ならブラック、マット系ならマットブラックというように用紙によって自動的に選択。用紙にあわせたインクチェンジの手間がないうえ、交換時のインクロスもなくなる。加えてグレー、フォトグレーの濃淡2種類のグレーインクにより、モノクロ画像の階調表現が大幅にアップした。階調が豊かになっただけでなく、従来機ではモノクロの中間調を描画するのに多用されていたカラーインクの使用を抑えることによって、色転びのないニュートラルなモノクロ出力を実現。ドライバには、元データのカラー、モノクロを問わず簡単に美しいモノクロプリントが得られる「モノクロ(写真)」モードも用意されている。


「モノクロ(写真)」モード時に選べる詳細設定の画面。色調や明るさ、コントラストなどをスライダを動かして直観的な操作が可能。変化はサンプル画像に反映される
「モノクロ(写真)」モード時に選べる詳細設定の画面。色調や明るさ、コントラストなどをスライダを動かして直観的な操作が可能。変化はサンプル画像に反映される


純黒調
純黒調


冷黒調
冷黒調


温黒調
温黒調

「モノクロ(写真)」モードの詳細設定で選べる3種類のモノクロのサンプルプリント。ニュートラルな「純黒調」、青みがかった「冷黒調」、アンバーがかった「温黒調」の3種類がデフォルトで用意されており、さらに自分好みにカスタマイズできる



 インクの多色化は表現力向上の手段として各社がしのぎを削っている部分だが、光の3原色と色の3原色のすべてを個々のインクで賄い、無彩色の黒のグラデーションを3種のインクで表現するという仕様は、その最先端といってよいだろう。インク色が増えれば、その分出力コストが高くなると思いがちだが、従来機では2色の掛け合わせで表現していたレッド、グリーン、ブルーの各色域を1色のインクで表現できるため、場合によりインクの総使用量は反対に減ることになる。

検証では、純正プロフェッショナルフォトペーパーのA4カット紙を使用した。一般に顔料インクは光沢紙への適正が低く、鮮やかな色再現が苦手といわれているが、そんな先入観を払拭する鮮やかな発色のプリントが得られた。接続に関しては、社内LANに対応するネットワークインターフェイスとUSB 2.0 Hi-Speedインターフェイスを標準装備のほか、IEEE1394にもオプションで対応している。

(清 真美)



■価格 248,000円
■問い合わせ先 キヤノンマーケティングジャパン(株)キヤノンお客様相談センター 050-555-90063
http://cweb.canon.jp/imageprograf/lineup/ipf5000/
■おもなスペック
印字方式:オンデマンドピエゾヘッド方式/最大解像度:2,400×1,200dpi/印字速度:約2.5分(A2/フォト光沢紙/ロール紙/標準モード)、約0.8分(A2/普通紙/カセット/速いモード)/インターフェイス:10BASE-T/100BASE-TX、FireWire(オプション)/外形寸法:999(W)×733(D)×317(H)mm/重量:45g(本体のみ)
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