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大判インクジェットプリンタ

筐体が小型化された大判プリンター

PX-5800


MAXART PX-5800

エプソン

高い表現力に定評のあるPX/K3インクを搭載したEPSON「MAXART」シリーズ。そのラインアップに、A2ノビ対応モデル「PX-5800」が新たに登場した。対応メディアを同サイズでの使用頻度が高いカット紙に限定したことで、筐体が小型化されている。手軽に大判プリントを楽しめる、ユーザビリティを追求した製品だ。


コンパクトかつ静音設計が魅力

EPSON PX-5800の最大の特徴は、大幅に小型化された筐体サイズだ。A2ノビ機にもかかわらず、A3ノビ機を一回り大きくした程度で、従来機にあった圧迫感は全くない。ここまでの小型化が可能になったのは、ロール紙フォルダの省略と、インクカートリッジ位置の移動によるものだ。

大判プリンタではコストパフォーマンス、用紙の取り扱いの面からロール紙をメインで使用するのが一般的だが、中判プリンタ、といえる位置にあるA2ノビ機では、種類が豊富で手軽なカット紙もよく使用される。そのニーズに応える形で、高画質はそのままに、カット紙のみの使用に限定したのがPX-5800だ。給紙は主にA4機と同様背面の用紙フォルダから行う。これにより従来機では背面に突出していたロール紙フォルダだけでなく、前面に出っ張っていたカット紙用の給紙カセットも省略可能になった。

さらに、同サイズ対応でロール紙も使用できるPX-6500では左右に突きだす形で設置されていたインクカートリッジが、PX-5800では容量のコンパクト化によって、本体前面にすっきりと収められている。筐体は、不使用時には給排紙トレイを折り畳めばほぼ箱形の形状になる。コンパクトな上、黒を基調にしたデザインもスマートな印象だ。ヘッド駆動音が非常に静かなのもうれしい。
本体上部についた漢字表記の液晶パネル。インク残量と使用中の黒インク名、さらに排インクタンクの状況が常に表示されている。排インクタンクはユーザー側で交換可能
本体上部についた漢字表記の液晶パネル。インク残量と使用中の黒インク名、さらに排インクタンクの状況が常に表示されている。排インクタンクはユーザー側で交換可能

用紙によって自動的に2種類のブラックインクを使分け

インクは「MAXART」シリーズではお馴染みの顔料PX/K3インクを採用。シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、グレー、ライトグレーの他、用紙によって使い分ける2種類のブラックインク(マット、フォト)の計9色で構成されている。注目したいのはこの2種類が同時にセット可能になった点だ。


同インクを採用した他機種では、プリンタには1種のブラックインクしかセットできないので、用紙によってユーザーが手動でインクを入れ替える必要があった。PX-5800では2種類を同時装填でき、ドライバで用紙を選択するだけで自動的に切り替えてくれるので、非常に楽になった。普通紙等どちらのインクも使用できる用紙ならば、ドライバ上で使用するブラックインクを選べるようになっている。ドライバにはPX/K3インクならではの美しい白黒写真が楽しめる「モノクロ写真モード」ももちろん搭載されている。


また新たに写真プリント業界でのニーズが高かった半切サイズにも対応した。これにあわせて半切サイズの純正写真用紙が新発売されたほか、今まで対応用紙が少なかったA2ノビサイズのカット紙も豊富にラインアップされるなど、純正メディアも益々充実してきている。独特の質感を持つ2種類のアート紙にも、新たにA2サイズが加わった。

原稿の微妙な色味を忠実に再現

検証では、純正の写真用紙<光沢>にプリントしてみた。バランスのよい発色で、原稿の持つ微妙な色味を忠実に再現している。特にグラデーションのカラーバランスが非常によく、どこにもトーンジャンプはみられない。


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漢字表記でわかりやすい本体の液晶パネルには、インク残量や現在使用している黒インクの種類などが常に表示されており、クリーニングやジョブ情報のプリントなど、大判プリンタと同様のメンテナンスも行える。また従来機ではオプションだった100BASE-TX/10BASE-Tのネットワークインターフェイスが標準装備となった。


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多機能のみを追求するあまり焦点のぼやける新製品が多い中、PX-5800は必要なポイントをしっかりと押さえ、後は削ぎ落とすことで、コンセプトの明快な優れた製品になったと言える。L判からA2ノビまで、幅広いサイズのカット紙に対応している上、操作性もA4機とほとんど変わらないので、プリンタをこれ一台に集約するという選択肢も十分考えられるだろう。A4機と比べてインク容量が大きいので、コストパフォーマンスもよい。A2ノビ機の本体サイズに抵抗があったユーザーはもちろん、クオリティを追求する写真家、クリエイターにお薦めしたい製品だ。
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純正の写真用紙<光沢>のA4カット紙に、超高精細モードでプリント。鮮やかさと繊細さが両立したバランスのいい色作りが感じられる
純正の写真用紙<光沢>のA4カット紙に、超高精細モードでプリント。鮮やかさと繊細さが両立したバランスのいい色作りが感じられる

(清 真美)


■価格 198,000円
■問い合わせ先 エプソン販売・エプソンインフォメーションセンター
http://www.epson.jp/support/info/
■おもなスペック
印字方式:フォトマッハジェット方式/最大解像度:2880dpi×1440dpi/2880dpi×1440dpi:10.3分(写真用紙〈光沢〉・推奨設定・超高精細) /インターフェイス:USBインターフェイス(USB 2.0ハイスピード及びUSB 1.1)/外形寸法:684(W)×376(D)×257(H)mm(収納時)、684mm×1,040mm×550mm(動作時) /重量:約18.5kg(本体のみ)
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