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パーソナルコンピュータ

8コアが標準化された史上最強のハイエンドMacintosh


2.8GHzクアッドコアXeon×2搭載の
Mac Pro (Early 2008モデル)


アップルコンピュータ


CPUのインテル化から約1年半を経て、Mac Proはついに8コア(クアッドコア×2)が標準搭載となった。周辺回路も高性能化され、新世代マシンと呼ぶに相応しい内容だ。



完成度の高い筐体には手を加えずに中身の改良を進め、驚異的なコストパフォーマンスをの高さが実現された



筐体はそのままコストパフォーマンスを強化


Macintoshラインのハイエンドデスクトップモデルに相当するMac Proは、2006年の9月にCPUがインテル化(デュアルコアXeon)され、2007年のモデルチェンジで、トップモデルにクアッドコア×2基の8コアモデルが追加された。そして、2008年初頭のラインアップ一新により、45nmプロセスを採用した最新のインテル クアッドコアXenon 5400シリーズCPU(2.8、3.0、3.2GHz)を2基搭載することで、全機種が8コア構成となった。

特に、3.2GHz版は他社製品では採用例がない最高速チップであり、価格的にも前モデルでは50万円を越えていた8コアモデルが、標準構成(2.8GHzクアッドコア×2、2GBメモリ)で349,800円となるなど、コストパフォーマンスが大幅に向上している。ちなみに、デルやHPの8コアXeonマシンを同等スペックで組んだ場合、Mac Proよりも10~15万円ほど高めになることを考えても、今回のモデルの思い切った価格設定が理解できよう。

CPU以外にも、フロントサイドバス(1333MHz→1600MHz)とメモリクロック(667MHz→800MHz)の高速化、および、グラフィックカードの強化も行われた。グラフィックカードは、標準ではグラフィックメモリ256MBのATI Radeon HD 2600 XTだが、オプションで同512MBのGeForce 8800 GT、あるいは3Dステレオポートを搭載する同1.5GBのQuadro FX 5600も選択できる。

筐体は、PowerMac G5時代から続く息の長いデザインだが、今も古さを感じさず、外装に余計なコストをかけていないことも、買いやすい価格設定に貢献しているようだ。


評価機は、CPUに2.8GHzのクアッドコアXeon×2基と2GBのメモリを搭載した標準構成モデルである
評価機は、CPUに2.8GHzのクアッドコアXeon×2基と2GBのメモリを搭載した標準構成モデルである
フロントパネルのポート類は、上からヘッドフォンミニジャック、USB 2.0×2、FireWire 400、そしてFireWire 800と、従来機からの変更はない
フロントパネルのポート類は、上からヘッドフォンミニジャック、USB 2.0×2、FireWire 400、そしてFireWire 800と、従来機からの変更はない

リアパネルのポート類は、上から、USB 2.0×3、FireWire 400/800、光デジタルオーディオ入出力、アナログステレオインライン入出力ミニジャック、10/100/1000BASE-T Ethernet(RJ-45)インターフェイス×2と、こちらも変わりがない
リアパネルのポート類は、上から、USB 2.0×3、FireWire 400/800、光デジタルオーディオ入出力、アナログステレオインライン入出力ミニジャック、10/100/1000BASE-T Ethernet(RJ-45)インターフェイス×2と、こちらも変わりがない
ヒテオホート.JPG 標準搭載のグラフィックカードは、ATI Radeon HD 2600 XT(256MB GDDR3 SDRAM)。デュアルリンクDVポート2基を装備して、30インチディスプレイが2台までサポートされる。最大4枚のPCI Expressグラフィックカードを組み込むことで8台までの同時接続が可能だ
ヒテオホート.JPG 標準搭載のグラフィックカードは、ATI Radeon HD 2600 XT(256MB GDDR3 SDRAM)。デュアルリンクDVポート2基を装備して、30インチディスプレイが2台までサポートされる。最大4枚のPCI Expressグラフィックカードを組み込むことで8台までの同時接続が可能だ

標準構成でも十分に高性能


今回採り上げた「2.8GHzクアッドコア×2/2GB」モデルは、すべてのベースとなる標準構成のMac Proだ。しかし、先に触れたように、バスやメモリのクロックや、グラフィックカードに至るまでほぼ全面的に強化された結果、この標準モデルでも以前の3.0GHzモデルと同等以上の性能を発揮することが、Mac用の標準的なベンチマークテストであるXbenchによる比較で、明らかとなった。ちなみに、デモ機のスコアは227.53である。

また、旧モデルの基本構成だった「2.66GHzデュアルコア×2」モデルとの比較では、CPUに依存する処理で如実にコア数の差が現れ、約2倍という結果が得られた(同)。もちろん、同一モデルを8コアモードで動かしたときに、シングルコアモードの8倍の性能が出るわけではない。しかし、動作コア数変更ができるCineBenchによるテスト結果では、8コアモードはシングルコアモードの5.8倍という良好な値をはじき出した。

グラフィックカードの性能に依存する画像処理関係の性能差は、旧基本モデルと比べて30%前後の伸びに留まるが、CPU性能と合わせて大幅なパフォーマンス向上が図られていることに違いはない。

標準構成の唯一のボトルネックは、標準のハードディスクがやや遅めであること。これは、オプションの高速ディスク(300GB SAS/15000rpm)に換装するか、RAIDを組んで対処するべきだ。

余裕のある性能のおかげで、一般的な作業ではCPUがフル稼働することも少なくなり、45nmプロセスによる省電力設計と相まって、ファンが高速回転する機会は確実に減少した。このことは、作業環境を静かに保つ上でのメリットとなろう。

ただし、1つだけ残念な点があるとすれば、光学ドライブが2層記録対応の16倍速SuperDrive(DVD+R DL/DVD±RW/CD-RW)のままで、Blu-RayドライブをBTOオプションでも選択できないことだ。今後、純正ドライブとしてサポートされる可能性もあるが、その際には、工場出荷オプションだけでなく、ユーザーが別途購入して後付けできるような配慮に期待したい。


今回採り上げた「2.8GHzクアッドコア×2/2GB」モデルは、すべてのベースとなる標準構成のMac Proだ。しかし、先に触れたように、バスやメモリのクロックや、グラフィックカードに至るまでほぼ全面的に強化された結果、この標準モデルでも以前の3.0GHzモデルと同等以上の性能を発揮することが、Mac用の標準的なベンチマークテストであるXbenchによる比較で、明らかとなった。ちなみに、デモ機のスコアは227.53である。
本体側面のパネルを外せば巨大開口部が出現し、内部アクセスを容易に行える。ハードドライブベイには、ケーブルレスでダイレクトに4基のハードディスクを装着可能。それぞれ独立した3GbpsのシリアルATAチャネルが採用され、合計の最大容量は4TBとなる
内部の設計も非常にすっきりしている。個別に制御される複数のファンが、部位ごとに最適の冷却を行うことで、動作音が極力小さくなるような工夫がある
内部の設計も非常にすっきりしている。個別に制御される複数のファンが、部位ごとに最適の冷却を行うことで、動作音が極力小さくなるような工夫がある
ATI Radeon HD 2600 XTグラフィックカードを内側から見たところ。PCI Express 2.0グラフィックスロットが、あと3基残っていることがわかる
ATI Radeon HD 2600 XTグラフィックカードを内側から見たところ。PCI Express 2.0グラフィックスロットが、あと3基残っていることがわかる
CineBench.jpg 標準的な3Dベンチマークソフト、CineBenchでは、8コアモードにおけるパフォーマンスは、シングルコアモードの5.8倍という結果が出ている
CineBench.jpg 標準的な3Dベンチマークソフト、CineBenchでは、8コアモードにおけるパフォーマンスは、シングルコアモードの5.8倍という結果が出ている



(大谷和利)



■価格:349,800円~
■おもなスペック
CPU:8コア:2.8GHz、3.0GHzまたは3.2GHzクアッドコアIntel Xeon 5400シリーズプロセッサ2基/メモリ:800MHz DDR2 ECC FB-DIMM (最大32GB)/グラフィック:ダブルワイド16レーンPCI Express 2.0グラフィックスロット(最大4枚装着可能)/ディスプレイ:デジタル解像度(最大2,560×1,600ピクセル)、アナログ解像度(最大2,048×1,536ピクセル)/ハードドライブ:最大4台、最大容量は4TB。RAID対応/光学ドライブ2層記録対応の16倍速SuperDrive(DVD±R DL/DVD±RW/CD-RW) /サイズ:高さ: 51.1cm、幅:20.6cm、奥行き: 47.5cm/重量:19.2kg
■問い合わせ先
Apple Store コールセンター
0120-27753-1
http://www.apple.com/jp/macpro/
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