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人気のデジタルメモに新製品が登場
気軽に使えるエントリーモデル
ポメラ DM5
キングジム
小型の液晶ディスプレイに折りたたみ式のキーボードが付いたキングジムの「ポメラ」。PCよりも小型・軽量でありながら、打ちやすいキーボード と日本語変換ソフト「ATOK」を搭載したこの製品はメモ用途に最適で、仕事や趣味など幅広いシーンで活用できる。この「ポメラ」に加わった新たなモデル 「DM5」は、シリーズの中で最軽量で、長時間駆動を実現している。今回はこの「DM5」について詳しく紹介しよう。

ポメラ DM5
シリーズ最軽量を実現したエントリーモデル
「DM5」は女性や若い世代を意識したエントリーモデルということで、20,790円とこれまででもっとも低価格を実現した。上位機種との大きな違いとしてまず挙げられるのが液晶ディスプレイだ。上位モデルのDM10やDM20はTFTパネルを使用しているのに対して、DM5はSTN液晶を採用している。
一方で、STN液晶を採用したことでメリットも生まれた。DM10やDM20の駆動時間が20時間であるのに対して、DM5の駆動時間は25時間と、5時間ほど寿命が伸びたのだ。もともとポメラはPCよりも駆動時間が長いことを売りにしていたが、DM5ではその長所がさらに際立っている。
シリーズの中でもっとも軽量である点も注目される。上位モデルのDM10が約340gであるのに対してDM5は約285gで、従来よりもさらに気軽に持ち運べるようになった。ただしサイズについてはDM10よりも奥行きが4mm長くなっている。また、デザインはこれまでのような長方形ではなく、ヒンジの部分が出っ張ったデザインとなっており、少々野暮ったくなった。カラーはピンクゴールド、スパークリングシルバー、クールブラックの3種類から選べる。
ディスプレイのサイズはDM10と同じ4インチだが、解像度はDM10とDM20がVGA(640×480ピクセル)であるのに対して、DM5はQVGA(320×240ピクセル)と、縦横ともに半分に減った。
このほか、メインバッテリとなる単4形電池がエネループに対応したり、メモリカードがmicroSDHC(最大16GB)に対応したりと、前回リリースしたDM20と同様、DM10に比べて進化した点もある。ただし、DM20に搭載されたQRコードの生成機能や、フォルダ管理機能は搭載されていない。この点はかなり残念だ。
キーボードがスライドしないためディスプレイが左寄りに
日本語変換ソフトは、これまでのシリーズと同様にATOKが搭載されている。折りたためるパンタグラフ式キーボードも従来通りで、キーピッチも17mmと変わらない。ファイル形式はテキストで、PCとの接続はUSBだ。
メモリーカードスロットは、最初に発売されたDM10はmicroSDHCに対応していなかったが、DM20からは対応するようになり、DM5でもmicroSDHCは使用可能となっている。最大容量は16GBだ。
内蔵メモリでの入力可能文字の総数は約48,000字で、1ファイルあたりの文字数の上限は全角で約8,000字。DM20では内蔵メモリでの入力可能文字は約28,000,000字で、1ファイルあたりの上限は約28,000字へと進化していたので、できればDM5でもスペックを上げてもらいたかったが、残念ながらDM10と同じスペックのままになってしまった。8,000字というと原稿用紙20枚分で、メモとしては十分な容量だとは思うが、長めの文章を書くことが多い人はDM20を選んだほうがいいだろう。
このほか気になる点としては、ディスプレイとキーボードの位置が挙げられる。DM10およびDM20は、キーボードの中央にディスプレイが位置していたが、DM5の場合はキーボードを開けても横にスライドしないので、ディスプレイの位置が左側に寄っている。正直いってこれは見にくいが、ちょっとしたメモ用途にはこれで十分という見方もできる。
意外と見やすい液晶ディスプレイ
キーボード自体の品質も、上位機種と比べて遜色はない。実際に入力を試してみたが、キーボードのスライド機構を省いたために、DM10のようにキーボード左右が宙に浮くことがなり、その分だけ打鍵感がしっかりした印象さえ受ける。
もうひとつ、意外と良さを感じたのがディスプレイだ。解像度がDM10よりも下がり、しかもSTN液晶となったので見にくくなるかと心配したが、実際に使ってみたところ、それほど見づらくはなかった。もちろんDM10を隣に置いて見比べると、はっきりと違いが感じられるのだが、モノクロということで眼への負担も少ないこともあり、DM5ではじめてポメラを所有する人なら十分満足できるのではないだろうか。
上位モデルに比べると、スペックで物足りなさを感じる部分はあるものの、DM5には軽量・長時間駆動・低価格という3つの大きなメリットがある。長文を入力する機会のない人には、ぜひおすすめだ。カラーはピンクゴールド、スパークリングシルバーと女性を意識したポップなカラーのほか、ビジネスで使っても違和感のないクールブラックも用意されているので、会議や打ち合わせのときにぜひ活用していただきたい。

ヒンジの部分が張り出したデザインのDM5(右はDM10)

ディスプレイを開いた状態

キーボードを開いた状態(上はDM10)

本体左横には、USBポートやキーボードオープンボタン、microSDスロットを搭載

メインバッテリには単4形電池を2本使用

ディスプレイの解像度は従来よりも低い

DM10に比べると黒色の鮮やかさはやや劣る(奥はDM10)
(片岡義明)
■価格 20,790円
■外形寸法 145×104×31mm(折りたたみ時)、250×104mm(使用時)
■対応OS Windows XP、Windows Vista(Enterpriseは動作対象外)、Windows 7(32bit版のみ)
■問い合わせ先
キングジム お客様相談室
0120-79-8107
http://www.kingjim.co.jp/pomera/



