完成度を高めたニコン党入門機
D60ニコン
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自動ゴミ除去や逆光補正に新対応
ニコンのエントリー向けデジタル一眼といえば、2006年末に発売した「D40」が大ヒットを記録した。発売当時でさえ、ほかと比べて決して高画素とはいえない有効610万画素にもかかわらず、シンプルな機能や明快な操作性が好評で、現在も販売継続中である。その翌年に発売したのが、有効1,020万画素に高画素化を果たした「D40X」で、さらにその後継機が今年2月に新発売した「D60」となる。つまり、今回取り上げるD60は、ヒット作D40とD40Xの小型軽量ボディと快適操作を受け継ぎながら、機能面のブラッシュアップを図った製品なのである。最大のトピックは同社のエントリー機としては初めてCCDの自動ゴミ除去に対応したこと。起動や終了の際にCCDの前面にあるローパスフィルターを振動させ、付着したゴミを振るい落とせる。加えて、世界初の機構として「エアフローコントロールシステム」を装備。撮影時のミラー駆動で生じる空気流を制御・変化させ、ゴミの付着を低減する仕掛けだ。
上位機から移植した「アクティブD-ライティング」にも注目したい。撮影時に被写体の明暗に応じた最適化処理が行われ、白とびや黒つぶれを最小限に防げる。この種の機能は、他社でも最近搭載機が増えているが、中でもアクティブD-ライティングの効果は強力な部類といえる。
ほかには、最大100コマの画像をつなげて動画を作るストップモーション機能や、マニュアルフォーカス時にピントのずれ量をファインダー表示するフォーカスエイドインジケーター機能、ホワイトバランスの微調整機能などを新搭載。画像編集機能は強化され、カメラ内でのRAW現像やクロススクリーン効果の適用、赤/緑/青の強調などが可能になった。
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クリアで鮮やかな1,020万画素画像
ボディのデザインは、D40やD40Xとほとんど変わりなく、サイズと重量もD40Xと全く同じだ。同社製品としては最小最軽量のクラスで、気楽に持ち運べるボディといえる。キットに附属の標準ズームレンズは従来よりやや大柄になったが、その代わり手ぶれ補正機構を内蔵したことはうれしい進化だ。ボディの外見上の改良点としては、ファインダーの下部にアイセンサーを新装備し、ファインダーをのぞくと液晶上の情報表示が自動消灯するようになったこと。また、自動消灯が可能になったことにより、シャッターボタンの後ろにあった従来の情報表示ボタンには、アクティブD-ライティングの機能が割り当てられた。
操作性については、起動や撮影間隔、AFスピードは快適なレスポンスを誇る。撮影モードは、フルオートからフルマニュアルまでの12モードを上部のダイヤル操作で素早く切り替えられ、絞りやシャッター速度は、コマンドダイヤル及びボタンとコマンドダイヤルの併用でスムーズに調整できる。また感度やホワイトバランスなどの主要機能は、背面左下にある撮影設定変更ボタンを押して、液晶画面を見ながら変更できる。メニュー画面の表示中にヘルプボタンを押して各種機能の意味や使い方をテキスト表示で解説してくれるのは親切だ。
ただし被写体によっては、高彩度で高コントラストすぎて、どぎつく感じる場合もある。例えば女性ポートレートなどでは、もっとしっとりと落ち着いた色調にしたいこともあるだろう。そんな時は、メニュー内の仕上がり設定を「標準」から「ソフトに」や「ポートレート」に切り替えるといい。仕上がり設定の「カスタマイズ」を選んで、階調や彩度を自分好みに微調整することも可能だ。
トータルとしては、ライブビュー非対応など中級者以上にはもの足りない面はあるものの、デジタル一眼の入門用にはうってつけの一台といえる。様々な新機能はもちろんのこと、振動が少ないソフトなシャッター感覚やしっくりと手になじむボディバランスなど、スペックに表れない使い勝手のよさも実感できた。
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■価格 オープンプライス(実勢価格:7万円前後)
■主なスペック 撮像素子:23.6×15.8mm CCD 有効画素数:1,020万画素 ISO感度:AUTO、ISO100/200/400/800/1,600/3,200 測光方式:マルチパターン測光、中央部重点測光、スポット測光 シャッタースピード:30〜1/4,000秒 記録媒体:SD、SDHCメモリーカード 記録ファイル形式:JPEG、RAW(静止画) 外形寸法:126(W)×94(H)×64(D)mm 重量:約495g(本体のみ)
■問い合わせ先
ニコンカスタマーサポートセンター
0570-02-8000
http://www.nikon.co.jp/



