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Web2.0とはなにか?

第4回 Web2.0の次を見据えたWeb3.0予測


これまでみてきたように、Webはこの数年間で明らかに大きな変化を見せています。ですから、Web2.0の次、いってみればWeb3.0のような世界を予測しておくことも必要かもしれません。最終回の今回はWeb3.0の予測をしてみましょう。

解説:小川 浩(フィードパス株式会社)

[プロフィール]

おがわ・ひろし●1996年、デル、ゲートウェイの代理店としてマレーシアにて日系企業及び在住邦人向けのPC通販ベンチャーを創業するなど、アントレプレナーとして活躍。その後日立製作所を経てサイボウズにジョイン。feedpathの基本設計を考案し、現在に至る。ブロガーとしてSpeed Feed、「Web2.0BOOK」「ビジネスブログブック」シリーズなどの著作がある。



携帯端末での常時接続がWeb3.0の要

 Web2.0からWeb3.0というシフトで最初にいえることは、Web上のすべての情報がリンクされ、ネットワーク化された状態と、世界中のありとあらゆる人間がWebの利用者になって、Webに参加しているという状態が成立していることが条件といえると思います。

Web2.0的なサービスが広がり、さまざまなサービスの独自データのマッシュアップが進み、ユーザー数が限りなく増えていくと、ありとあらゆるサービスは、全員がネットに接続されていることを前提に組み立てられます。例外を考える必要がないので、開発コストは下がり、進化の速度は一気にあがるでしょう。たとえば、近くに友人がいればケータイを通じてそれと知ることは、簡単に実現できます。

世界でも多くのファンを有する日本のアニメ「攻穀機動隊」で表現された未来図では、一般人でも体内に電脳と呼ばれるコンピュータを埋め込んでおり、いつでもインターネットらしきネットワークに接続して、情報のアップロードとダウンロードが可能となった様子が描かれています。余談ですが、このアニメの原作はインターネット登場以前作品ですから、そのような時代がWeb3.0時代として近づいているといえるのです。

現代の我々からすれば、電脳なるものを体内に埋め込む必要はまだなく、携帯電話というネット接続機器をもって代用しておけば、いまのところ用は足りるので、ネットに常時接続された人間たちの出現こそが、Web3.0の大きな特徴になってくるし、それは意外にも早く実現されるだろうと考えています。

【図】Web1.0時代はすべてのデータを人がアップしていた。しかし、Web2.0を経たWeb3.0時代は人はデータを持ち歩く必要はなく、すべてのデータが携帯端末へダウンロードされる

【図】Web1.0時代はすべてのデータを人がアップしていた。しかし、Web2.0を経たWeb3.0時代は人はデータを持ち歩く必要はなく、すべてのデータが携帯端末へダウンロードされる


必要なデータのすべてを携帯端末へダウンロード


 常時接続されているということは、ありとあらゆるデータを手元においておく必要がない、ということです。現代の人間が常に携帯していなければならないデータとは、たとえば免許証や社員証や学生証などがありますが、他にも知人や家族への連絡先、銀行口座などもまたそうです。いや、それ以上にもっとも大事なものはやはりお金そのものでしょう。お金は、数百年前にはコインという形で、近代では紙幣に、そして現代においてはクレジットカードやキャッシュカードなどのカード型に姿を変えてきました。

 カード型でもかなり便利な時代が到来したともいえますが、この数年間にさらに進化して、ケータイに統合され始めています。お金を含む、ありとあらゆるデータが、電子化し、Web上に格納されてケータイなどの電脳的なツールでアップロードとダウンロードを繰り返す世界が始まりつつあるのです。Web3.0は、もう数年後に実現される、と考えていいでしょう。

 こうした世界を怖いと思うか、便利と思うかは難しいところです。Web2.0がこれまでのWebと大きく異なることは、それがネット上のバーチャルな世界だけにとどまることなく、リアルな世界への影響を間断なく与え続けている、ということです。これを否定しようにも、また止めようにも、先述したように既に動き出した環境変化を抑止することは困難ですし、本末転倒になるでしょう。
したがって、先述したように、これから起きるであろう更なる変化を予測し、それに備えていくことこそが、望ましい態度であると考えています。




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