
第33回 Web2.0的サービスの考え方
![]() |
[プロフィール] お がわ・ひろし●1996年、デル、ゲートウェイの代理店としてマレーシアにて日系企業及び在住邦人向けのPC通販ベンチャーを創業するなど、アントレプレ ナーとして活躍。その後日立製作所を経てサイボウズにジョイン。feedpathの基本設計を考案し、フィードパス株式会社のCOOに就任するが、 2007年12月に退任。現在は㈱サンブリッジにて起業準備中。ブロガーとしてSpeed Feed、「Web2.0BOOK」「ビジネスブログブック」シリーズなどの著作がある。 |
アイチューンズ・ストアのビジネスモデル
1. RUI(Rich User Interface)
シンプルかつリッチなユーザーインターフェイス(UI)は、目に見える革新性として、やはり一番に考えるべきでしょう。Ajaxをどう使うかがキモになります。
2. Share
サービサーとユーザー、あるいはユーザー同士がデータを共有することができることが不可欠です。
ソーシャルブックマークやタギングなどの考え方は重要です。そして、ユーザーが増えれば増えるほど内包するデータが増え、それに応じて全体利益が増していくように設計する必要があるでしょう。
3. Feed
Feedを生成できる、あるいはFeedを収集できることが重要です。RSS FeedはWeb2.0の血液と言っていい、情報フォーマットです。
4. Search
検索性が高い、あるいは検索サービスそのものを包含していることが必要です。情報を抱えるのであれば、それをカンタンに検索できないことはユーザーには大きなストレスです。
5. Mashup
APIを公開している、もしくは外部APIを活用することです。それによって前述4項を実現するのもアリでしょう。
この5つの項目を、僕なら全て満たすことを考えます。基本的に、どんなプログラム言語を使っていようがかまわないでしょう。ただひたすら、上述の5項目に当てはまることがWeb2.0環境に適応していると言える条件になるのではないでしょうか。


Web2.0的企業達のビジネスモデル
しかも、ほとんどのWeb2.0的ベンチャーは活動拠点をサンフランシスコにおいています。そして、基本は学生相手かビジネスユースのサービスです。ビジネスモデルは、ほぼ全て無料サービス+広告モデルであり、サービスはユニークでもビジネスモデル上の工夫は無いのが特長です。要はIPOよりも、大手企業への事業売却(バイアウト)を念頭においているということでしょう。
Web2.0の本質を平均的なネットユーザーに理解してもらうことはまだ難しく、1-2年後のブレイクに焦点を合わせてビジネスモデルを組んだときに、どうしても短期的にはバイアウトをエグジットとしていくほかはないのかもしれません。
日米のベンチャーの大きな違いは、米国ベンチャーはバイアウト狙い、日本のベンチャーはIPO狙い、という点、そしてその結果として米国ベンチャーは目立つためにユニークなテクノロジーやサービスで勝負、日本のベンチャーはビジネスモデルで勝負、というところです。
リアルとのマッシュアップが進む
アップルは、iPodに接続して利用する周辺機器を作るメーカーに対して仕様を公開し、ライセンス料をとっています。いわゆる
iPod税です。周辺機器メーカーがさまざまなシーンに応じてiPodを利用できる機器をリリースしているため、いまでは、自宅にいるときには、iPod 専用のアンプ付きスピーカーであるiPod Hi-Fiに愛用のiPodを差して音楽を楽しみ、歩いているときでも、車に乗っているときでもバイクにまたがっているときでさえも同じようにiPodを 使えるようになってきています。
ナイキとの連携で、短距離限定ですが、iPodに通信機能がつくことなったことで運動しているときにもiPodを使う楽しみがさらに拡大しています。今後 は省電力型で短距離の無線機能「Bluetooth」かなにかで携帯電話を介して、インターネットに接続しながら、緊急ニュースはスピーカーを通してドラ イバーやライダーに知らせるような機能が開発されるかもしれません。
リアルとWebのマッシュアップこそが真のWeb2.0のインパクトであるとは何度も繰り返していますが、なかなか理解されることがないのは残念です。





