第41回 WebとFeedに関する考察-5 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて
Web2.0とはなにか?

第41回 WebとFeedに関する考察-5

フィードとWebの違いを、最近以下のように表現したところ、多くのメディアにとりあげていただけました。「Webが星なら、フィードは光である」と。フィードは今年から来年にかけて、大きなビジネスの市場となるはずです。

解説:小川 浩(株式会社サンブリッジ modiphi事業部エグゼクティブプロデューサー)

[プロフィール]

お がわ・ひろし●1996年、デル、ゲートウェイの代理店としてマレーシアにて日系企業及び在住邦人向けのPC通販ベンチャーを創業するなど、アントレプレ ナーとして活躍。その後日立製作所を経てサイボウズにジョイン。feedpathの基本設計を考案し、フィードパス株式会社のCOOに就任するが、 2007年12月に退任。現在は㈱サンブリッジにて起業準備中。ブロガーとしてSpeed Feed、「Web2.0BOOK」「ビジネスブログブック」シリーズなどの著作がある。

Webとフィードの語感の違い

フィードを生成しているのは、いまやBlogだけではありません。さまざまなWebサイトがなんらかの形で、RSSを生成し、そしてWebとは異なる新しいトラフィックを生んでいます。

Webの正式名称はWorld Wide Web。Webとは英語でクモの巣のことです。すなわち、世界規模に広がったクモの巣、ということです。
対して、フィード(Feed)とは英語で、何かを与える、えさをやる、という意味の動詞です。Webが名詞であるのに対して、フィードが動詞であるということは、何か示唆に富んでいるような気がします。

Webはクモの巣というだけあって、円状に広がり、ネットワーク的な世界観を表現します。フィードはむしろ線状で、ユーザーとサプライヤーを直接つなぐようなイメージを抱かせる言葉です。

この意味で、筆者は、冒頭で書いたように、Webが星ならフィードは光であると表現しています。北極星は地球から800光年も離れており、今見ている光は800年前のものです。

つまり、北極星が仮に何年も間になくなってしまっているとしても、我々にとってはその光さえ見えていればそれでいい、何も気にしません。
同じように、フィードという光さえ届けば、そしてそれを受信し見ることができれば、それでよいのです。

edge feederの登場

前回の記事では、フィードの生成方法が多様化していくということについて若干触れました。このようなフィードの生成サービスの提供者をedge feeder(エッジフィーダー)と呼びます。

edge feederは、ユーザー=フィードの所有者が、Webサイトを持つ必要がない、という特徴を持ちます。サイトを持たず、コンテンツをダイレクトにフィードにする、ということは、HTMLを生成せずにRSSで記事を直接記述するということです。

米国では、Feedxs.comというサービスが先行して登場し、edge feederの代表として注目を集めています。個人と法人に対して、電子チラシ的な広告用のフィードや、家族や友人とのパーソナルな連絡ツールとしてのフィードを自由に生成できるサービスです。パーソナルな利用方法としては、今流行のTwitterにも似た感じです。

日本では、我田引水ではありますが、筆者がプロデュースしているmodiphiというサービスがあります。こちらも同じくフィードを簡単に生成するエディターを用意しており、誰にでもRSSによる記事配信を可能としています。

Feedxs.comのサイト
Feedxs.comのサイト

■今回のポイント

フィードは、更新情報である、と前回書きました。そしてWebはアーカイブです。これまでのWebは、更新情報の告知ツールとしてメールに依存してきましたが、今後はフィードを多用していくことでしょう。むしろ、フィードとWebは一部融合しつつ、不可分、しかしやはり異なるトラフィックとして共存共栄の途をたどるはずです。

Webとフィードの関係については、今後再び触れることもあるでしょうが、とりあえず今回で終了し、次回からは少しGoogleの動きをウォッチしてみようと思います。

次回をお楽しみに!!
twitter facebook このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて

この連載のすべての記事

アクセスランキング

8.30-9.5

MdN BOOKS|デザインの本

Pick upコンテンツ

現在