
第27回 マジックミドルとは?
よく知られたロングテール理論ですが、ヘッド部分、テール部分のどこで収益があるのか否かということを考えるだけでなく、新たな考え方であるマジックミドルがあります。今回は、このマジックミドルをテーマにブログマーケティングを解説していきます。
解説:小川 浩(株式会社サンブリッジ i-クリエイティブディレクター)
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[プロフィール]
お がわ・ひろし●1996年、デル、ゲートウェイの代理店としてマレーシアにて日系企業及び在住邦人向けのPC通販ベンチャーを創業するなど、アントレプレナーとして活躍。その後日立製作所を経てサイボウズにジョイン。feedpathの基本設計を考案し、フィードパス株式会社のCOOに就任するが、2007年12月に退任。現在は㈱サンブリッジにて起業準備中。ブロガーとしてSpeed Feed、「Web2.0BOOK」「ビジネスブログブック」シリーズなどの著作がある。
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ロングテールのヘッドとテールの間
ロングテール理論はよく知られていますが、ロングテールから収益を上げる方法の検証はまだまだ十分ではありません。また、ロングテールが実際に存在するとしても、ヘッド部分あるいはテール部分を収益源とすることだけを考えていくのではなく、その中間点にもう一つ特徴的なトラフィックが生まれつつあることに注目するべきである、という考え方がにわかに脚光を浴びつつあります。それがマジックミドルです。
テクノラティCEOが提唱者?
マジックミドルという考え方は、ブログ検索エンジン最大手のテクノラティの創業者兼CEOのデビッド・シフリー氏が提唱したとされています。
ロングテールのヘッド(売れ筋商品や巨大ポータルなどアクセスが集中するサイト)と、ロングテール(あまり売れない無数の商品群や、無数の中小サイト、ブログ)の間に、無視できない影響力を持つ中間層が存在しはじめている、という考え方です。
マジックミドルは16万サイト?
シフリー氏のブログによれば、テクノラティのデータベースには、20人から1000人ほどのブロガーからリンクされているブログが、16万サイト近く存在しているそうです。これらのサイトは、ポータルなどが集まるヘッド部分には当てはめることはできないまでも、ロングテールに相当する多くの泡沫サイトと比べると、はるかに影響力の大きなサイトであるといえるでしょう。この層を、マジックミドル、と呼んでいるわけです。
マジックミドルに当てはまるブログを目指すことは、一般ユーザーにとってはアフィリエイトなどによる収益の確保につながる可能性がありますし、マジックミドルを広告媒体と考えることは、広告ビジネスにおける新たなフロンティアを開発することになるかもしれない、と仮定できます。
しかし、ロングテールに対する過度な期待をすることに何の意味も無いように、マジックミドルに対しても、必要以上に意識を向けることは不要であると思われます。重要なことは、そのような現象がWeb上にみられる可能性があると認識しておくこと、それ自体なのです。
ブログリンク数をグラフ化(出典:テクノラティー)
■今回のポイント
あなたがもしブロガーであるならば、マジックミドルに相当するPVやリンクをまず獲得することを目指してみましょう。あなたがもしサイトの運営者なら、マジックミドルからどのような方法で収益を集めてみるかを考えてみましょう。
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次回をお楽しみに!!