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Web2.0とはなにか?

第42回 Google ウォッチング-1

Web2.0を深く理解する上で、Googleのサービスは絶対に外せない存在です。今回から、しばらくGoogleについて考察を重ねて、Web2.0の具体例を見ていきましょう。

解説:小川 浩(株式会社サンブリッジ modiphi事業部エグゼクティブプロデューサー)

[プロフィール]

お がわ・ひろし●1996年、デル、ゲートウェイの代理店としてマレーシアにて日系企業及び在住邦人向けのPC通販ベンチャーを創業するなど、アントレプレ ナーとして活躍。その後日立製作所を経てサイボウズにジョイン。feedpathの基本設計を考案し、フィードパス株式会社のCOOに就任するが、 2007年12月に退任。現在は㈱サンブリッジにて起業準備中。ブロガーとしてSpeed Feed、「Web2.0BOOK」「ビジネスブログブック」シリーズなどの著作がある。

検索エンジンの時代とGoogle

インターネットのトラフィックの主役は、ポータルから検索エンジンへとシフトしたことは、これまでの連載で紹介した通りです。実際には(図参照)ポータルを起点としたトラフィックは、1998年頃には検索エンジンに追いつかれていましたが、Web2.0時代の始まりは、検索エンジンがビジネス的な成功を収めたことによって、明確になったと言えます。Googleは検索エンジンを収益エンジンとすることができた、史上初めての企業なのです。


ディレクトリ型ポータルと検索エンジン
ディレクトリ型ポータルと検索エンジン


この傾向はどんどん強まっています。検索エンジンはいまや、単に調べたいことを調べるというだけではなく、ありとあらゆるニーズに対する正しい回答、あるいは情報、サービスの起動など、さまざまなアクションに対するフックあるいはトリガーの役目をする、汎用的でありながら非常に強力なアプリケーションに成長しています。
Googleは独自の検索エンジンを、そのアルゴリズムを秘匿することによってさらに神秘化し、Web2.0時代の覇者としての地位をどんどん固めつつあるのです。

Googleのビジネスモデル
Googleのビジネスモデル

Google とMicrosoftの違い

Googleは、強力な検索サービスというコアコンピタンスを利して、Orkut、Gmail、Bloggers.comなど、ぱっと見には何の関係もなく、統一感の無い数多くのネットサービスを発表し続けてきました。

彼らのサービスは一見してあまり関連性が無いように見えていましたが、その実、関連性が無くて良い、とGoogleは考えているのです。結局は
Googleという検索プラットフォームによって、全てのデータは最終的に数珠つなぎに結びついていくわけですから。その意味で、Googleはこれまでにはない、完全無比な中央集権型の企業なのです。

反対に、Microsoftは、WindowsというOSを、世界中のクライアント(PC)に載せる事によって、非常に細分されたターミナルを拾い上げ、結果として巨大なビジネスネットワークへと結びつけています。その意味でGoogleとは真逆だといえるでしょう。
Googleは精緻に練り上げられたパッケージソフトを作る事は未来永劫ないと思います。彼らがクライアントPC向けに作るのは、小さなアプレットのようなものです。つまり、あくまでも世界を覆う強力なインターネットサービスへのさまざまなゲートウェイを配布しているに過ぎないからです。

この二者の対立軸は、2006年以降あからさまになりつつあります。
例を挙げましょう。

Google Microsoft
ビジネスソフト      Google Apps MS OFFICE
- 表計算        Google Spreadsheets MS Excel
- ワープロ      Google Docs MS Word
- プレゼンソフト   準備中          Powerpoint
個人ポータルサービス iGoogle MSN / Windows Live!
メール        Gmail Live mail

このように、B2CであってもB2Bであっても、この両者は完全に利害がぶつかりあっているのです。


■今回のポイント

GoogleはMicrosoftとは、技術的にも事業的にも完全に反対の立場にいる企業です。しかも、「世界征服」を夢見ているという点では一致しています。つまり、どうあっても真っ向からぶつかり合うべきライバルなのです。Googleがこの先どのような施策で成長を続けるのかを、しばらく予測していきます。

次回をお楽しみに!!
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