
第13回 サービスか、プロダクトか?
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[プロフィール] お がわ・ひろし●1996年、デル、ゲートウェイの代理店としてマレーシアにて日系企業及び在住邦人向けのPC通販ベンチャーを創業するなど、アントレプレ ナーとして活躍。その後日立製作所を経てサイボウズにジョイン。feedpathの基本設計を考案し、現在に至る。ブロガーとしてSpeed Feed、「Web2.0BOOK」「ビジネスブログブック」シリーズなどの著作がある。 |
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企業向けサービスの2.0化
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Web1.0あるいはそれ以前におけるプラットフォームはOSでした。そのOSの世界を支配していたのがMicrosoftです。Microsoftに激しい戦いを挑んだNetscapeはプラットフォームをOSからブラウザーにシフトさせようと考えたわけですが、MicrosoftのInternet Explorerとのシェア争いに敗れて市場から抹殺されてしまいます。その結果、Web1.0時代におけるプラットフォームは「OS+ブラウザー」、ひいては「Windows+Internet Explorer」という組み合わせになり、Web1.0時代においてもMicrosoftが事実上唯一の標準であり続けました。
これに対してWeb2.0企業のトップランナーであるGooleのモデルは、パソコンやOSに依存せず、Web上だけでサービスを展開するものです。Googleの基地はWebそのものであり、資源はデーターセンターの中に集中しています。Microsoftがパソコンという無数の分散的拠点を徐々にネットワーク化していこうとしていたのに対して、Googleは逆にWebという巨大なネットワークから、デスクトップやイントラネットを浸食し始めているのです。
GoogleはWebをプラットフォームとした新しい覇権を作り上げようとしており、その成否がMicrosoftの死命を握ることになっているのが現状と言えるでしょう。となると、Microsoftがこれまで作ってきたプラットフォーム、つまりWindowsのうえに構築されたパラダイムに依存して生きてきた企業たちは、存続の危機に立たされることになるかもしれないのです。
つまり、これから事業を興そうと考えるのであれば、明らかにOSではなく、Webに依存したビジネスモデルを考案するほうが安全であるといえます。少なくとも時流には合っていると言って差し支えないと思います。
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データインサイド戦略を使いこなせるか?
パソコンを選ぶ基準として、それ自体の外観や性能よりも、インテルのCPUが入っているかどうかというポイントを重要視させたのはテクノロジーよりもむしろマーケティング上の勝利だといえます。
Web2.0企業にとっては、自社のサービスがパソコンであるとすれば、ユーザーにとって有用あるいは貴重なデータを持っていることがCPUの代わりになります。Web2.0時代のインテルになるには、誰もが使いたがるようなデータを持つことなのです。インテルインサイドは、いわばデータインサイド、と言い換えられる、とオライリー社は主張しています。
ただ、データを持っているだけではだめです。インテル以外にも高性能なCPUメーカーは存在していましたが、インテルインサイド戦略を使いこなせたのはインテルだけです。同じように、データソースを持っていてもそれを使いこなせなければデータインサイド戦略を使いこなせない、ということになります。データソースを握っていたとしても、それを管理する高度なデータベースを使いこなし、かつその価値をコントロールできなければ、宝の持ち腐れなわけです。
データソースをコントロールすることに成功している分かりやすい例としては、書籍情報における「Amazon.com」や地図情報の「Google Maps」が上げられるでしょう。言ってみれば、マッシュアップされる側に回ることができれば、企業として成功の道が開けたとも言えるかもしれません。
データを集約し、そのデータをうまく公開してマッシュアップされるということは、パッケージソフトを販売しているよりも、サービス提供者であるほうがはるかに有利であることは言うまでもありません。







