
第43回 Google ウォッチング-2
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[プロフィール] お がわ・ひろし●1996年、デル、ゲートウェイの代理店としてマレーシアにて日系企業及び在住邦人向けのPC通販ベンチャーを創業するなど、アントレプレ ナーとして活躍。その後日立製作所を経てサイボウズにジョイン。feedpathの基本設計を考案し、フィードパス株式会社のCOOに就任するが、 2007年12月に退任。現在は㈱サンブリッジにて起業準備中。ブロガーとしてSpeed Feed、「Web2.0BOOK」「ビジネスブログブック」シリーズなどの著作がある。 |
Googleの検索エンジンの特徴
この連載でも、GoogleのPageRankについては何度か説明してきたと思います。PageRankは、Webサイトの被リンク率と、なるべく人気が高いサイトからリンクされていることを基礎的な考えとして、各サイトをランキングするというものです。検索結果そのものは、検索キーワードに対するヒット数なわけですが、その検索結果をどの順に表示するかを、このPageRankを用いて決めているわけです。
PageRankの考え方は、元々は学術用の論文の優劣を図る上で、なるだけ多くの学者から引用されたり、実際に評価されている頻度が重要であり、かつ、著名な学者からの評価を得ている論文は基本的によいものである、と見なされるという事実を応用しています。
つまり、人間の目でサイトの優劣を判断した結果を、デジタルに置き換えて、サイトのランキングに反映するということです。
人間の思考までも検索対象にする野望
しかし、ことはそう簡単ではありません。実は、Googleは、ありとあらゆるものを検索対象にするために、わざわざユーザー自身にその情報をWeb上にアップするための方法を講じているだけなのです。
例えばGmailは、我々の生のコミュニケーションであるメールを検索対象にします。もちろん、個人を特定させるようなことはしないと思いますが、メールの中のキーワードをランダムに拾っていくだけで、ユーザーが頭の中で考え、そしてそれをテキストにした情報から、ユーザーが何を考え、どういう興味があり、そしてどうそれを誰かに伝えたいのか、という傾向をリアルタイムでとらえていくことができます。
また、Google Mapsであれば、地図を見せるだけではなく、最近ではその地図上に自分が興味ある場所や特定の店などの情報を、カンタンにマッピングすることができます。ということは、ユーザー一人一人の興味を、地図上に描き出すことが可能です。どこの誰が、どんな場所に、あるいはどういう店舗や道や企業に興味があるのかを、具体的に示すことが可能なのです。
人間の行動は、時間と場所に必ず縛られます。Googleは、我々の行動自体を検索可能にしていく、そしてそれらを彼らのビジネスの源泉にしようとしているのです。






