
第51回 フィードがブログを離れる日
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[プロフィール] お がわ・ひろし●1996年、デル、ゲートウェイの代理店としてマレーシアにて日系企業及び在住邦人向けのPC通販ベンチャーを創業するなど、アントレプレ ナーとして活躍。その後日立製作所を経てサイボウズにジョイン。feedpathの基本設計を考案し、フィードパス株式会社のCOOに就任するが、 2007年12月に退任。現在は㈱サンブリッジにて起業準備中。ブロガーとしてSpeed Feed、「Web2.0BOOK」「ビジネスブログブック」シリーズなどの著作がある。 |
シンジケーションとフィードリーダー
つまり、この場合でいうシンジケーションとは、個別のWebサイトが持つコンテンツを効率よく収集、あるいは組み合わせて管理する行為そのもののことです。マッシュアップやAPIといった手法は、このシンジケーションのためのテクニックということになります。
こうして集めたコンテンツを消化する最良のソリューションとして、最も普及しているツールがフィードリーダーです。なかでもWeb型と呼ばれるフィードリーダーの多くは無料であり、次世代のブラウザであると言ってもいいかもしれません。世界中に広がる数えきれないサイトのコンテンツの更新状態を常に把握しつつ、リアルタイムに近いスピードで更新情報をユーザーの手元に届けるというソリューションを、事実上無料でユーザーは手にすることができるのです。


フィードリーダーはもはやブログリーダーではない
だからといって、それがダメとも思わないし、そういうツールもまた必要と考えるので、ブログリーダーであるとしても、十二分にユーザーの利便性を助けるものであるとは思っています。
フィードはRSS/Atom、もしくはXMLそのもののデータコンテンツのトラフィックです。RSSを出しているのは既にブログだけではない、というよりもブログ以外の発生源のほうが、既に遥かに多いのです。であるならば、フィードリーダーをブログリーダーであると考えること自体が間違いであることが分かるでしょう。
フィードがブログを離れる日
HTMLは視覚的な表現に優れた言語ですが、RSSは時間情報を持ち、さらにHTMLを使って視覚的表現を取り入れることも可能です。ブログはHTMLの知識なしに自由な表現でのWebサイトを構築することを実現したツールですが、フィードもまた同じような簡易ツールの登場を待とうとしており、RSSの知識なしに生成することが誰の手にもわたるのも時間の問題です。
Webサイトを作ったらフィードを出すこと、これはWeb2.0時代のモダンなWebサイトの必須条件です。ブログとフィードは不可分ではなく、別のテクノロジーとして発展するべきです。

■今回のポイント
次回は、次世代のフィードリーダーの在り方と、普及の鍵について解説します。





